Destiny.
開演直前
「口外しないでっていうから大変でしたよ!」
今日来させるならちゃんと伝えて欲しかったけれど
そんなことをしないのが社長だから仕方ない。
はぁっと溜息を吐くと、
いつものように仮面をつけた彼らが目の前にいた。
「今日からあなたたちはアイドルになる。」
バベル「バベルもアイドル…」
私がプロデュースしていることもきっと分かる。
柚希も会いに来るだろうし。
「さぁ、行ってきて。
あなた達のアイドル人生に旗をあげて」
いつものジャンヌのように
元気よく声をかけると
朔空くんとバベルくんは先にステージ脇に向かった。
黒羽「奏、何かあったら止めろ」
「それは任せて。」
それは、黒羽も分かっていたのかもしれない。
柚希達が来たからと言って
どうもならないとは限らない。
私は柚希が姿を消した時から
黒羽の傍にいたから。
社長「君が声を掛けなかったら
続けていなかったはずだよ」
「はい、分かっています。」
いつか、ちゃんと話すべきだと思う。
それこそ私が憎まれるべきで
彼らの中を引き裂いた原因でもあるから。
社長「奏ちゃんを救ってあげるのも彼ら…ってね」
そう言った社長の声は
Alchmistが舞台へ出たときの歓声で
掻き消されてしまい聞こえなかった。
「口外しないでっていうから大変でしたよ!」
今日来させるならちゃんと伝えて欲しかったけれど
そんなことをしないのが社長だから仕方ない。
はぁっと溜息を吐くと、
いつものように仮面をつけた彼らが目の前にいた。
「今日からあなたたちはアイドルになる。」
バベル「バベルもアイドル…」
私がプロデュースしていることもきっと分かる。
柚希も会いに来るだろうし。
「さぁ、行ってきて。
あなた達のアイドル人生に旗をあげて」
いつものジャンヌのように
元気よく声をかけると
朔空くんとバベルくんは先にステージ脇に向かった。
黒羽「奏、何かあったら止めろ」
「それは任せて。」
それは、黒羽も分かっていたのかもしれない。
柚希達が来たからと言って
どうもならないとは限らない。
私は柚希が姿を消した時から
黒羽の傍にいたから。
社長「君が声を掛けなかったら
続けていなかったはずだよ」
「はい、分かっています。」
いつか、ちゃんと話すべきだと思う。
それこそ私が憎まれるべきで
彼らの中を引き裂いた原因でもあるから。
社長「奏ちゃんを救ってあげるのも彼ら…ってね」
そう言った社長の声は
Alchmistが舞台へ出たときの歓声で
掻き消されてしまい聞こえなかった。