まるでお伽噺の様に、
君の名前教えて?
名字じゃない方、教えて?桃川夢子
全てのモブ系女子。
主軸のストーリーには一切かまない、悟が付き合ってるわけではないけと手を出した大勢の女の総称。
この小説の夢小説設定月白幽結(つきしろ ゆうゆ)
うちのヒロインの中では姫ポジの子。
秤と星の同期。
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
君はお伽噺の姫の様に、純粋で可憐なままでいて。
僕が王子のふりをしててあげるから、どうぞ甘い夢を見て。
どうせ最初からハッピーエンドなんて用意されてないからせめて優しい嘘で騙してあげるよ。だから、綺麗な君を頂戴。
昼休みに僕の事務室にやってきた幽結は、前髪を押さえ恥ずかしそうにモジモシしながら近づいて来た。
「先生、前髪切り過ぎちゃったかも……」
少し潤んだ目で僕を見つめる彼女。
ぶっちゃけ前髪くらいすぐ伸びるし、どうでもいーじゃんと思うものの、その回答は正解じゃないと知っている。
「見ーせて!」
前髪を押さえていた手を取ってみると、いつもは隠れている額の三分二が露になるほど彼女の前髪は短く切り揃えられていた。
なんだ、全然悪くない。逆にこっちの方が好きかも。
「他の奴は何て言うか分からないけど、僕は可愛いと思うけどな~。」
「先生がそう言うなら……よかった。」
まだ赤みの残る顔で彼女は微笑んだ。
その薄紅色の頬は桃に似てとても甘そうに見えた。ついつい噛み付いてみたくなる衝動を抑えつつ彼女抱き寄せる。
その小さくて柔らかい身体と甘い香水の香りは容易く僕から教師のメッキを剥がした。
本当にいけない子だよ、君は。
彼女は僕の本心に気付く様子は無くすぐ甘える子供の様に身を委ねて来る。
無防備過ぎて逆にこちらの方が不安になって気そうだ。ここは真っ昼間の学校内で僕らは教師と生徒で既婚者と未成年。密室とはいえ真後ろに窓がある。
ねぇ、少しは戸惑ったり、躊躇ったりしてくれていいんだけど。理性のネジ、もう少し締めた方がいいよ。
彼女の白昼堂々のノーガード戦法は完全に無自覚なところがとても危険で、だからこそ堪らなくいい。押し倒して無茶苦茶にしたい。
「せんせ……大好き。」
彼女の少し舌足らずな甘えた声で、自分の役柄を思い出す。
まだごっこ遊びを続けなきゃね、と性欲を隅に追いやって、優しく彼女の髪を撫でた。
「はーいそろそろ、おねんねの時間ですよ~幽結」
「幼稚園児寝かしつけるみたいな言い方やめて下さいよ~。」
「僕に抱っこされたら5分で寝ちゃう幽結は赤ちゃんみたいなもんでしょ~。」
でも子供扱いは嫌、と僕から離れ俯く彼女。
そういうところがお子様なんだよ、と思いながら机の前の椅子に腰掛けた。
「ちゃんと女の子扱いしてあげるから、おいで。」
次へ →