鬼百合
君の名前教えて?
名字じゃない方、教えて?桃川夢子
全てのモブ系女子。
主軸のストーリーには一切かまない、悟が付き合ってるわけではないけと手を出した大勢の女の総称。
この章の夢小説設定黒百合と同じ主人公
天風 世良(あまかぜ せら)
元ギャルの今清楚系。
幼馴染みの復讐を果たすために悟と交際中。
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二人でホットココアを飲みながら映画を見る事にした。硝子から借りたフランス映画のDVDだ。
「何の話?」
「カフェ店員が恋をする話。」
それ面白いの?と首を傾げる悟をまぁまぁ、と宥めてDVDをスタートさせる。
並んで見ようと彼の隣に座ると後ろに回られ彼の身体ごと毛布が被さってきた。
「温かいね、世良」
「もー変なところ触らないでよ~エッチ。」
「いーじゃん、エッチでも。」
彼氏なのに冷たくない?と彼は少し寂しそうな声で言う。
「じゃあ毛布持つから、私にちょっとだけ触っててもいいよ。」
そう言うとぎゅっと腰を抱き締められる。彼が手放した毛布をずり落ちる前に捕まえた。
そこから暫くは何事もなく映画を見る事が出来た。
しかし、物語の後半を辺りからも彼の手はモゾモゾと動き出して私のTシャツの中に侵入してきた。何となく予想はしていたのでスルーする事にした。勿論入って来たからには胸の一つや二つソフトタッチするつもりでいるんだろうなぁ、エッチめ、と呑気に考えていたら予想通りのブラに包まれてない胸の上を軽くツンツンとつついて来て、少し笑う。
「……なんだよ、余裕かよ。」
今度は首を甘噛みして来た。
「んんっやっ」
予想外の攻撃に反射的に声が出る。
「いいね……もっとしたくなる」
首筋をゆっくり舌でなぞりながらブラの中にまで指を入れて来た。
「やっ!……やり過ぎ。」
Tシャツ越しに彼の手をつねると痛っ、と小さい声と共に手は引っ込んだ。
その隙に移動しようと腰を浮かせると長い腕に捕まえられ尻の辺りに硬くて生温かいものを押し付けられた。
「ごめん、やっぱもう我慢出来ないかも。」
「……駄目……だよ……」
お願い、とため息まじりの消え入りそうな声で彼は言う。
ぐっと引き寄せられ、結局元の位置に戻された。
「映画見たいんだけど。」
「続きはあとで見ればいい。」
早くしないとこのまま押しきられそうで私内心焦っていた。何を言えば、何をすれば、満足してもらえるのだろう。
ふと、目したTV画面にはバスタブが写っていた。
「ね、お風呂に入ろ!悟」
それは深い考えなどない思い付きだった。
「……え?一緒にって事?」
彼は突然の提案に戸惑っているようだ。どうするか決めかねるているのか、黙った。
「身体、洗ってあげる。」
「俺、触られたら……」
出ちゃう?と彼の顔を見上げて言うと少し頬を赤くして私から目を反らした。
照れる顔が可愛くて少し笑って、いいよと言うとぎゅっと抱き締められた。
「世良」
彼の頭を優しく撫でながら、映画見終わったったらね、と条件を付け加えた。
そこからは嘘みたいに大人しくなって落ち着いて映画を見た。
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