気張ってこーぜ!期末テスト!
namechange
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
時は過ぎ、6月最終週。
「全く勉強してねー!!体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねーー!!!」
「確かに」
「期末テストまであと1週間切ったがしっかり勉強しとけよ」と消太さんが言い残して出ていった教室。めちゃくちゃひそうな顔で叫んでる上鳴くんとめっちゃ笑ってる三奈。いや勉強してないのに笑ってて大丈夫なのか…?
確かに期末の何がきついって、行事とか盛りだくさんの後に来ることなんだよな。さらに言えば筆記に加えて実技もあること。
同じことを余裕気に言い放った峰田くん。前回9位だったらしい。それに三奈と上鳴くんのふたりが食ってかかるのを横目に後ろのロッカーへ荷物を置きに行く。ちなみに私は置き勉する派である。
「芦戸さん、上鳴くん!が、頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもん!ね!」
「うむ!」
「普通に授業受けてりゃ赤点は出ねぇだろ」
「焦凍くん、それ傷口に塩」
「言葉には気をつけろ!!」
「言わんこっちゃない…」
緑谷くん、飯田くんの善意1000パーセントの応援に救われかけた2人が焦凍くんによって落とされる。落差半端ないジェットコースターだなおい。落としたご本人様は一切わかってないようで頭にハテナを浮かべてた。うわ、かわいい。顔がいいってずるいな。
落とした2人をさらに拾ってあげてたのが我らが大天使の百。中間は1位と聞いていたし、2人にはもってこいだ。
「演習の方はからっきしでしょうけど…」
喜ぶ2人に紛れるように呟かれた言葉に、気になってしまう。焦凍くんも同じく気づいたようで目を合わせて首を傾げた。なんだか体育祭の後からああいった感じを見るけど、大丈夫かなあ。
でもすぐに百の周りには人が集まってきてワイワイと勉強する予定を立てていく。ぷりぷりと張り切ってて可愛いなぁと見惚れてたら乗り遅れちゃった。
「んーどうしよっかな…」
「どうしたんだ」
「いや、百に聞きたいとこあったけどね。乗り遅れちゃったからどうしよっかなーって」
消太さんは教えくれそうにないし、普段ならまだしもテスト期間に家族の特権使うのはちょっとずるいなって思う。けどなー自分だけじゃ不安なとこも沢山あるし…中間は8位だったとはいえ油断大敵だ。
きっと百に頼めば喜んで教えてくれるんだけど、予定も立ててるとこにはちょっと入りづらいなーとソワソワしてたところに焦凍くんが声をかけてくれた。
「どこだ?」
「えっとね、英語の関係詞ら辺と、数学の二次関数がちょっと…」
「その辺なら俺で良ければ」
「ほんと!?助かる…!」
「その代わり物理と化学聞いてもいいか」
「それこそ私で良ければだね」
焦凍くんが教えてくれるとはありがたい。近くにいた緑谷くんや飯田くん、お茶子や梅雨ちゃんも巻き込んで放課後にみんなで苦手を潰そうの会が開催できることになった。やったね。
赤点は合宿行けないってことだし、補習は嫌だ。消太さんにほんとに殺されかねない。なんなら家追い出されるかもな〜…いや、かもなじゃない。あの人やるわ、絶対やるわ。
「…何がなんでもクリアしなきゃ」
「ん?心ちゃんやる気たっぷりやね!」
「頑張りましょうね」
お茶子と梅雨ちゃんのおかげで元気100倍だ!ちなみに「翠蒼くんは…ああ…」とか「翠蒼さんは……殺されかねないな…」だとか「相澤先生ならやりそうだな」とかいう飯田くん、緑谷くん、焦凍くんの呟きは聞かないことにした。何も聞きたくない。
.