気張ってこーぜ!期末テスト!
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「響香〜!!百〜!!!おはよう〜〜!!!!」
「うわっ!ちょ、おはよう!あんた本当に大丈夫なの?」
「ご無事でなによりですわ、おはようございます」
1週間ぶりの学校。教室に入って、百の席で喋っていた響香と百の2人に勢いよく抱きつく。驚きながらちゃんと受け止めてくれた、好き。
あの後連絡を返すと、それぞれ電話までくれて本当のことは全部言えないけどざっくりは説明した。持つべきものは親友だな〜としみじみ思う。
「心さん、お怪我の方はいかがですの?」
「そうだよ。怪我したって聞いた時はびっくりしたんだから」
「もう完全復活!ご心配お掛けしました。入院も一日だけで、あの後は事務所で最後まで面倒見てもらったしね!みっちり職場体験してきた!」
「エンデヴァーのとこってなんか凄そうだね…」
「2人は?どうだった?」
体を離して力こぶを作って見せると、2人揃ってため息をつきながらも笑ってくれたのでOKだ。話を聞くと避難誘導や後方支援を中心にやったらしい。百に関してはCMまで出たらしい。え、百のファンがもっと増えちゃう。
教室を見渡すとみんな中々に有意義な1週間を過ごしてきたみたいで、お茶子はなんか目覚めてる。なんかオーラ出てる…今度組手の相手してもらおう。切島くんたちもなんかワイワイ騒いで…
「うっは!!!ば、爆豪くん!!!」
「おいこら笑うな騒ぐな水タイプ!!!!」
「いや、無理だって!!!」
「心あんた怖いもの知らずだね」
「でも爆豪さん、どうやってあの髪型にしたのでしょう」
騒ぎの中心にいつの間にかいた爆豪くん、改めハチニー坊やくん(切島くん命名)に吹き出す。あれはずるい。すっごい怒られてるけどいつもより怖さ半減だ。だから響香、そんな我慢しなくても大丈夫だぞ、多分。でも百の言う通りどうやってあの爆発ヘアーを矯正したんだろう。
「心」
「うおっ!焦凍くんか、おはよう」
「おはよう。どうかしたのか」
「ああ…爆豪くん見たらわかるよ」
一通り爆豪くんで笑ってようやく落ち着いた頃、ポンポンと叩かれた肩。今きた焦凍くんが、騒ぎの原因が気になったらしい。それを指してあげれば「お」とちょっと驚いていた。
すぐに緑谷くんもやってきて、「おはよう!」と声を掛けてくれる。
怪我の経過も良さそうで良かったな〜とほくほくしながら響香と百の話に戻ろうと振り返ってた首をもう一度向け直すと、2人から向けられていたニヤニヤとした表情。え、私なんか変なことしたっけ。
「へ〜〜あんたらいつの間に名前で呼びあってんのかな〜?ちょっと詳しく聞きたいんだけどな〜〜?」
「心さん、詳しく!お聞かせください!!」
「あー…いや、お互い名前がヒーロー名で、その名残だよ。ね?」
この1週間で慣れてたから忘れてたけどそうだった。でもなー2人が期待することは特にないんだよなーと思いつつ説明するんだけど、相変わらず視線は生ぬるいまま。あの、すみません、ほんと何もないんでその目はやめて。
「ま、一番変化というか大変だったのはお前ら4人だな!」
どうにか逃げれないかその目から、と探していたところに突然話題を振られた。一気に教室全体的がヒーロー殺しの話題へと変わっていく。
「エンデヴァーが救けてくれたんだってな!さすがNo.2だぜ!」
「…そうだな、救けられた」
「うん」
焦凍くんの言葉に頷く。みんなが思ってるのとは違う意味だけど、本当に助けられた。エンデヴァーさんだけじゃない。署長さんや多くの大人に私たちは救けられた。
「俺ニュースとか見たけどさ、ヒーロー殺し敵連合ともつながってたんだろ?もし、あんな恐ろしい奴がUSJ来てたらって思うとぞっとするよ」
「でもさぁ、確かに怖ぇけどさ尾白動画見た?アレ見ると一本気っつーか執念っつーかかっこよくね?とか思っちゃわね?」
ヒーロー殺しの最後の場面の動画はインターネット上に今でも出回ってる。私も見たけど、あれを見て上鳴くんのように彼の強い"信念"に惹かれる人も少なくはないだろう、とは思う。けどやり方は確かに間違っていた、それを私たちは認めちゃいけない気がする。
緑谷くんが慌てて「上鳴くん…!」と制したことでようやく気づいたようだ。飯田くんに気づいて「ワリ!」と謝る。
「いや、いいさ。確かに信念の男ではあった…クールだと思う人がいるのも分かる。ただ奴は信念の果てに“粛清”という手段を選んだ。どんな考えを持とうともそこだけは間違いなんだ。俺のような者をこれ以上出さぬ為にも!改めてヒーローへの道を俺は歩む!!」
ビシッ!と真っ直ぐ言い放った飯田くんはめちゃくちゃかっこよかった。うん、いつもの飯田くんだ。これでこそ私たちの委員長。「席につきたまえ!!」とフルスロットルな様子を見て安心する。
さて、今日から気持ち新たにまた頑張ろう!
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