学べ!職場体験
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「それじゃあ、今からは個別にやっていきましょう!ショートくんはこっちの部屋でエンデヴァーさんとね!」
「……はい」
午前中の仕事が終わり、美味しい食堂のお昼ご飯に舌づつみを打ってから私達はそれぞれに分かれる。焦凍くんはすっっごく嫌そうな顔をしながら頷いていた。そりゃそうか。
「焦凍くん、頑張ろう」
「…おう」
こっそり部屋に入る直前に彼にそう言って、手を挙げハイタッチを求めてみると返してくれた。「あってたか?今の」というの「あってるあってる」と頷くと、少しばかり雰囲気が柔らかくなったのでほっとする。
通された部屋は色んなトレーニング器具があって、とにかく広い。凄いなー流石No.2の事務所って感じだ。
「それじゃあ始めましょう。改めて私の紹介をするわね。私はスノーホワイト、個性は"雪"と"風"の2つよ」
そう言って手のひらに小さな吹雪を起こしてみせるスノーさん。そうか、2つの個性…エンデヴァーさんがなんでスノーさんに私の面倒を見るよう頼んだのか少しわかった気もする。
「ココロちゃんの個性は"水"と"三態操作"であってるかしら?普段は氷で応用してるって感じ?」
「あっ、はい!なのでよく"氷結"みたいにして使ってます。それが一番今のとこ攻撃力も防御力も高いので」
「そうね。確かに制圧力も高いし、ココロちゃんの個性的にも扱いやすいわよね」
私の答えにスノーさんは少し顎に手を置いて考える。様になってるなあ…と思っていたら目の前に箱がボンッ!と置かれて、「この箱を壊してみて!氷なしで!」と言われた。そうか、壊すか……壊す……
「え、いや、壊す!?氷なしで!!?」
「あら、ココロちゃんの個性ならできるわよ。2つの個性を持っているってことはそれだけ出来ることがたくさんあるって事よ。手数をたくさん持っておくのは大事」
もちろん、その中でいちばん得意だって言えるものを持っておくのは大事だけどね!と笑うスノーさんの言葉に考える。
たしかに今まで個性を使う時は、氷を基本として使ってた。
得意だってこともあるけど、無意識にお母さんの戦い方を真似して、こだわってたのかもしれない。
氷を使わず出来ること…箱を壊す…あ、そうだ!
「あの、氷使うのって、直接箱を壊さなければありですか?」
「ええ、いいわよ」
「じゃあ…」
まず箱の中に手を突っ込んで、水を半分ぐらい流し込む。その後溶けない氷で、箱に蓋をするように覆う。自分が出した水だけは手に直接触れないでも操作できるから、なるべく一気に蒸発させるイメージで……
「わ!できた!」
「あら!思ってたより早かったわね。どう?感想は」
「めちゃくちゃ疲れました…こんな個性を考えて使ったのはじめてです」
バンっと音を立てて壊れた箱。箱の中の水蒸気を急に増やすことで圧力をかけて、爆発させるイメージでやってみたのだが思いのほか上手くいって驚いてる。そうか、こんな使い方も出来たのか。
「そうね。でも実戦のスピードで、個性をいかに応用できるかって言うのは見極めていかなきゃいけないし、判断力も必要になってくるわ。だからあとはいかに自分の個性を知るかが大事なの」
頑張りましょうね、と笑うスノーさんにはい!って大きく頷くとなぜか抱きしめられた。
「可愛いわあ…こんな素直な子…ぜひ将来はうちに来てね!」
「え、あ、その、」
「ほんっと可愛いわあ〜ごめんなさいね、こんな可愛い子身近に居ないからつい、ね」
エンデヴァーさんのとこの相棒とは思えないほどの親しみやすさ。あといきなり抱きついてきたり結構自由だな!?…これぐらいのマイペースさじゃなきゃやっていけないのか。
No.2の事務所凄い、とふかふかおっぱいに包まれながら今更ながら実感した。
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