体育祭:Rising
namechange
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ロボを抜けると、今度は崖から崖にロープが吊るされていて綱渡り。……これ落ちたら死ぬよね、と思ってしまった。とはいえ足を止めてる暇はない。ロープを凍らせて、水を使って滑りながらいこう。
『翠蒼はスケートみたいだな!楽しそう!俺もやりてぇ!』
ひざしさんのアナウンスは相変わらずうるさい。でも後ろの人の様子もそれで分かるのはありがたくはある。
あと2つ超えれば終わり、という所で物凄い勢いの爆発音が聞こえた、と思ったら爆豪くんがドヤ顔で抜かしていった。くっそ、私も飛べたらなあ。
ようやく渡り終えた頃には先頭の轟くん、そしてそれに追いついた爆豪くんが既に次のステージである地雷地帯の半分ほどに差し掛かっていた。ここまで来て追いつけないなんて、かっこ悪い。まだ見える距離、ならば。
『1A翠蒼!先頭の二人の足元を泥にして、足を止めさせた!!そして、その隙に!!!一気に追いついたあああ!』
「ねー私も仲間に入れて!」
水の水圧で自分を持ち上げて、そこから飛ぶと一気に追いついた。おお、びっくりしたって顔してる。その顔が見たかったんだよ。とはいえここからは単純な走力とパワー勝負、そうなってしまっては身体能力の差がもろに出る。
「どわ!?容赦ないな〜!」
「チッ!当たれや!」
「いや、そう言われて当たるバカいる??」
ボンッと横からの爆破を避けながら、私自身も手のひらから出した水で作った剣を振り回す。ああもう、足が早いな。あんなに自信満々に追いついてそのくせトップ争いで最初に脱落、だなんてかっこ悪すぎる。
どうにか打開策、1歩でも2人から出る方法はなにか考えた瞬間ものすごい爆風。同時に爆豪くんの爆破を避けたことでバランスを崩しコケてしまった。そして顔を上げた先には空を飛ぶ彼。
『A組緑谷!爆発で猛追ーーーーっつーか抜いたあああ!!!』
「くっそ……!」
顔に着いた泥を払いながら、一気に前に出た緑谷くんに悔しさを覚える。まだ勝負は終わってない。この際後続に道を作ってしまうことになるけれど凍らせていこうと、足元をどんどん凍らせていくが、いかんせん前には追いつかない。くっそ、足速いな!!!
そのままスタジアムに入ると、また割れんばかりの歓声。でもさっきまでと違ってそれに怯むことも緊張することもなくなっていた。
『さぁ続々とゴールインだ!順位等は後でまとめるからとりあえずはお疲れ!!』
結果としては4位。あと一歩のところでトップ3を逃したけど予選としてはまずまずか。呼吸も落ち着いてきて、周りを見渡せばA組の面々はほぼゴールしていた。真ん中ぐらいにB組が集まってるイメージだった。
「心ちゃん速いし凄かった!!!すごい!」
「わ、お茶子!ありがと〜!でも悔しい〜!」
「それは次で発散しよう、私も悔しい!」
ゴールしてたお茶子と話をしながら次の指示を待つ。彼女の話をきくと、なんだかサポート科の子もかなり上位にいて凄かったらしい。どうやら他の科はアイテム持ち込みOKだとか。公平性を期す為らしいけど何だか、うん。ちなみにうちは普段から訓練してるからみんな体操服だ。
てか百に峰田くんくっついてるとかうらや……じゃない、後でシメる。私は許さないと密かに決意したところで再びねむりさんが壇上に上がった。
「予選通過は上位42名!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されているわ!そして次からいよいよ本選よ!ここからは取材陣も白熱してくるよ!!キバリなさい!!」
A組からはどうやら青山くん以外が予選を通過したようだ。そしてその次の本戦、第一種目は騎馬戦。
2人から4人のチームを組んでハチマキを奪い合うっていう通常の騎馬戦のルールに加えて、そのハチマキにはポイントがあり先程の順位ごとにポイントは異なるそうだ。
それはもちろん1位から順に高い。高いのだが
「そして…1位に与えられるポイントは100万!!」
高さが半端ない。顔面蒼白で震える緑谷くんには納得するわ、ありゃああなる。
「上位の奴ほど狙われちゃう、下克上サバイバルよ!!!」
さて、誰と組んで貰おうかな
.