有精卵の出会いと悪意とUSJ
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「さーいらっしゃい!梅雨ちゃん、常闇くん!」
「あら、心ちゃん1人なの?」
「…足止めか」
「さーどうでしょーか!」
2人が部屋に入ってきた瞬間に、部屋ごと凍らせる。さっきのビル一棟まるごとは無理でも一部屋ぐらいなら余裕だ。カエルっぽいことがなんでも出来ると言った梅雨ちゃん、なら寒いとこは苦手そうだと思ったんだけど
「けろ…」
「ビンゴ!ごめんね、梅雨ちゃ、うお!」
「ダークシャドウ!よくやった!」
「アイヨ!」
一筋縄じゃいかない。テープをかけようとした手に向かい攻撃され一旦引くしかなかった。そうなればひとまずこの部屋の出入口にはった氷だけでもさらに"止める"。これで溶けない氷は完成。ダークシャドウのパワーは知らないが、簡単には壊せないはずだ。
ひとまず梅雨ちゃんだけでも拘束してしまいたい。2対1はきついものがある。今は常闇くん1人だが、この部屋を脱出されて梅雨ちゃんが目を覚ませば1人で足止めがきつくなる。それはさけたい。
ならば次にすることは1つ。多分寒さに態勢のないふたりは少し動きが鈍ってきたはず。
でもまだだ、まだ、冷やせ。常闇くんの動きが鈍くなるまで、もっと冷やせ。それに気づかれないように攻撃を避けながら。
「少しずつ空気の分子運動止めて気温下げてたんだけど…温度はいかがですか?ヒーロー様」
「な!」
「てことで、ごめんね。梅雨ちゃん確保!」
そしてその隙は近接において一瞬でいい。一瞬を詰めてずっと庇っていた梅雨ちゃんに近づきテープをかける。これで1人確保。さて。常闇くんはどうするか。
「梅雨ちゃん確保した、あと常闇くんだけど逃がしたらごめん。そっちはどう?」
『ほぼ完成した!あともう少しだ!』
「おーけー。りょうかい」
このままここで粘ってもいいがいかんせん、梅雨ちゃんはもう確保したことでこの部屋で私と戦う理由は常闇くんにはない。3対1を避けたいならここで倒すべきだが、それでも制限時間がある以上は核に近づくことが優先だ。
だったら彼がすることは
「カッテェナ!コノコオリ!」
「よかった!知ってる?溶けない氷!」
部屋から脱出し、梅雨ちゃんをこの場において核に向かう。ただ部屋のドアは溶けない氷…仕組みは単純に分子運動を完全に停止させた氷なだけなんだけどね。それでも効果はあったみたいでホッとした。単純な氷だと簡単にこわされそうだし。
正直私もいくらコスチューム等で耐性があるといえ、そろそろ体温調節がバカになってくる。捕まえるんなら捕まえてしまいたい。それなら動ける内に自分の得意で仕掛ける。
「む、捨て身か」
「それはどーですか、ね!」
走って近づき回し蹴り。当たり前だけどそんな大技よけられる。でもそれこそが狙いだ。後ろに沿った常闇くんに触れて、そのまま下半身ごと凍らせる。
「ごめんね、確保します!」
テープをかけたところで終了のアナウンスが響いた。二人の拘束を外し、常闇くんの氷を水に変える。部屋もやろうかと思ったけど流石に水浸しは避けたいし、かといってこの量を溶かして水蒸気はキャパオーバーだ。そのままでいかせてもらう。そのうち溶ける。ドアだけ溶かしました。
「さて!講評のお時間だ!MVPは翠蒼少女だな!」
「まーなー俺らなんも出来なかったし」
「いやいや、瀬呂くんと切島くんが最悪どうにかしてくれるって思ってたから、思いっきり動けたんだよー。3人だったから出来たこと!」
「うん!今回のチームはみんなよかったぞ!」
オールマイト先生が色々一人一人に言葉をかけてく中で、砂糖くんが手を上げる。
「翠蒼って轟みたいになんでビルまるごと一棟で凍らせなかったんだ?それに常闇と蛙吹が来た時点で氷漬けにした方が早い気がしたんだが」
「あー私のキャパ的に多分やったあと動けなくなると思って。それで氷漬けにした後、慣れてる私は別として残り2人に慣れない環境で戦わせるのも酷でしょ?
ヒーロー的にいえば凍傷は避けたいし、敵的にいえばヒーローの手数が分からない以上少しでも数的優位は使うべきだしね。それにもし溶かさなきゃいけないとき、ビル一棟分の水って敵味方関係なく溺れちゃうし、核が使い物にならなくなるじゃん?火つけれないし」
「翠蒼まじ敵」
「そういう所がMVPたるゆえんだ!てことで次、いってみよう!」
ひとまず初戦闘訓練は勝利です。
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