教授
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「リーマス!そのペイント可愛い!!!」
「トンクスも似合ってるよ。」
前を行く二人は見つめ合ってにっこりと笑った。
「見せつけてくれる…」
シリウスはジト目で二人を睨みながら悪態をついた。
「君が一番似合ってるよ!」
リーマスが振り返りシリウスを見て笑う。
今日は地元のクディッチの試合観戦に来たのだ。
「それにしても今日はにぎわってるわね!」
トンクスが楽しそうに笑う。
目の前の音楽ショップで沢山の人が音楽を聴いている。
シリウスはそれを見つめ立ち止まった。
「…」
何だか懐かしいような、切ないような妙な気持ちが突然沸き上がって来た。
『…笑いすぎです…!!』
『※※※、なんて君は…わはははは!』
記憶の中にぼんやりと名前も思い出せない誰かの笑顔が浮かんですぐに消えた。
「…シリウス、どうかしたかい?」
「体調が悪い?」
二人の声がしてシリウスは我に返った。
リーマスとトンクスは目配せした後、心配そうにシリウスを見つめる。
火事の後、2週間も目覚めなかった自分を二人はまだ心配しているのだろう。
目覚めると傷一つなく自慢の髪が少し焼けただけだった。
大爆発が起こったような気がするけれど、無事に脱出して魔法界に帰ってこれたらしい。
シリウスは微妙な空気を和ませるようにわざとおどけて見せる。
「何て顔するんだ。そうそう、俺も前にデートでここに来たぞ。お前達より前にな。」
『デートならいつでもしましょう?』
『…約束だぞ…』
約束…。
あれは優しい約束だった。
あれは誰だったろう…。
「君も早く素敵な彼女を作ってくれ。いつか四人で観戦しようじゃないか!」
「それは楽しそう!!」
リーマスとトンクスが両側からシリウスの腕を組んで元気に歩き出した。
「おい!何するんだ!離せっ!!!」
シリウスは少年のような笑顔で笑った。