教授
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真っ白な光の世界に私達はいた。
目の前には金色の繭の中に包まれたシリウス。
そして横には紫の瞳をした私。
「玉にはわかってたんだね。」
『愛する人を守るのがあなたの望み。私はそれを叶える。』
「もう会えないの?」
『私はあなた。あなたは私。いつかまた巡り合える』
「…」
『泣いてはだめ。さぁ、シリウスを助けましょう。』
紫色の瞳をした私が大きな銀色の狐に姿を変えた。
二本の尾で繭に包まれたシリウスを包む。
私もその円の中に腰を下ろしてシリウスの顔を見た。
血の気の失せた青い顔を両手で持ち上げる。
あばれ柳に傷つけられた小鳥は森の奥に帰って行った。
シリウスは元気になってまた少年のような笑顔で幸せに笑う。
それが私と玉の望み…。
【それは二度とするな。わかったな?】
スネイプ教授の言葉が脳裏に浮かぶ。
約束を破ってごめんなさい。
玉の尾が優しく包み隠していた金色の靄を私は両手に持つとそれを優しく吸い込んだ。
彼の唇に自分の唇を近づけて私は全神経を集中させる。
【絶対に使うな。】
私はあなたの元に必ず帰るから…大丈夫…。
「最後にもう一つだけ望みを聞いてくれる?」
『わかっているわ。一緒に彼の記憶も持って行く。』
「玉、ずっとあなたを探す」
銀色の狐は嬉しそうに目を細めるとその柔らかい頭を愛おしそうに私の頬に擦り付けた。
…玉…
どんなに時が巡っても私はあなたを探すからね。
また会おうね…。
ブツンと光も音も私も何もかも闇に包まれた。