教授
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…シリウス…どうして…」
喉がギュッと締まったようで私は声を絞り出した。
「これ見てくれ!!」
シリウスが何かの紙切れを2枚、私の目の前に差し出した。
「行くだろう?!なぁ?!」
嬉しそうに私の顔面に紙切れを押し付けるから私は体を仰け反らせた。
「貴様っ!」
スネイプ教授が後ろからシリウスの肩を掴むもそれより早くシリウスは教授の手を払いのけた。
「今日だけだ。」
二人が向かい合って睨み合う。
「友人をディーナーに誘いに来ただけだ。」
「何をふざけたことを。」
ピシッと空気が凍る。
「日本食の店のチケットが今日までなんだ。
名無し、頼む。
今日一日だけ…付き合ってくれないか?」
シリウスが私を悲しそうな瞳で見つめた。
心臓にナイフを刺されたみたいに胸が痛い。
でもここで一緒に行ったらダメなことくらい私にもわかる。
一緒には行けない…そう言葉にしようと口を開いたら、胸から勢いよく玉が飛び出した。
私もシリウスもスネイプ教授もとつぜんのことにびっくりして固まる。
玉はシリウスの体に巻きつくと二本の尻尾をゆっくりと振った。
「ぎょっ…玉!!どうしたの?!」
「狐、こっちに来い。」
私とスネイプ教授は被るようにして玉に声をかけた。
玉は長い体をシリウスにもう一周巻きつけて頭を頬に押し付けた。
「ははは!!想像以上にキレイだな!
お前は行くよな?」
シリウスは楽しそうに笑うと玉の頭を撫ぜる。
私と教授は顔を見合わせた。
私が困った顔で玉を見ると、目を細めた玉が私をジッと見つめる。
「行くなら狐と二人で行けばいい。
名無しは行かん。消えろ!」
「ダメです!長い時間玉と離れたことがないので何が起こるかわかりません!」
私は怒鳴るスネイプ教授のローブを掴んだ。
必死の形相の私にびっくりしたのか、教授は少し戸惑った後またシリウスに向き直り眉間に皺を寄せた。
「玉…こっちに来て?」
もう一度だけそう言って腕を伸ばしたら玉が上半身を長く伸ばして私の手首を甘噛みした。
玉は少し力を入れてシリウスの方に私を引き寄せる。
「名無しが来ないと俺はひとりだ。」
「…。」
私は目を瞑ると大きく深呼吸して、頭の中で教授に語りかける。
(スネイプ教授…。今夜だけ許してくれませんか?)
【…。】
(きちんと話をして来ます。話が終わったらすぐに帰ります。)
【…。】
スネイプ教授は私が語りかけても返事をしてくれない。
「金輪際、二度と名無しに近づかないと誓えるか?」
突然、スネイプ教授がシリウスに質問した。
「…ああ。誓う。」
「…よかろう。
ただし指一本でも名無しに触れたら貴様を殺す。」
【…待っている。】
頭の中にスネイプ教授の声が響いた。
切なくて胸が苦しい。
(スネイプ教授、あなたを愛しています。)
そう言った私に教授が何か言った気がしたけれど確かめる間も無く、スネイプ教授は私たちの横を足早にすり抜けると勢いよく扉を開け行ってしまった。
喉がギュッと締まったようで私は声を絞り出した。
「これ見てくれ!!」
シリウスが何かの紙切れを2枚、私の目の前に差し出した。
「行くだろう?!なぁ?!」
嬉しそうに私の顔面に紙切れを押し付けるから私は体を仰け反らせた。
「貴様っ!」
スネイプ教授が後ろからシリウスの肩を掴むもそれより早くシリウスは教授の手を払いのけた。
「今日だけだ。」
二人が向かい合って睨み合う。
「友人をディーナーに誘いに来ただけだ。」
「何をふざけたことを。」
ピシッと空気が凍る。
「日本食の店のチケットが今日までなんだ。
名無し、頼む。
今日一日だけ…付き合ってくれないか?」
シリウスが私を悲しそうな瞳で見つめた。
心臓にナイフを刺されたみたいに胸が痛い。
でもここで一緒に行ったらダメなことくらい私にもわかる。
一緒には行けない…そう言葉にしようと口を開いたら、胸から勢いよく玉が飛び出した。
私もシリウスもスネイプ教授もとつぜんのことにびっくりして固まる。
玉はシリウスの体に巻きつくと二本の尻尾をゆっくりと振った。
「ぎょっ…玉!!どうしたの?!」
「狐、こっちに来い。」
私とスネイプ教授は被るようにして玉に声をかけた。
玉は長い体をシリウスにもう一周巻きつけて頭を頬に押し付けた。
「ははは!!想像以上にキレイだな!
お前は行くよな?」
シリウスは楽しそうに笑うと玉の頭を撫ぜる。
私と教授は顔を見合わせた。
私が困った顔で玉を見ると、目を細めた玉が私をジッと見つめる。
「行くなら狐と二人で行けばいい。
名無しは行かん。消えろ!」
「ダメです!長い時間玉と離れたことがないので何が起こるかわかりません!」
私は怒鳴るスネイプ教授のローブを掴んだ。
必死の形相の私にびっくりしたのか、教授は少し戸惑った後またシリウスに向き直り眉間に皺を寄せた。
「玉…こっちに来て?」
もう一度だけそう言って腕を伸ばしたら玉が上半身を長く伸ばして私の手首を甘噛みした。
玉は少し力を入れてシリウスの方に私を引き寄せる。
「名無しが来ないと俺はひとりだ。」
「…。」
私は目を瞑ると大きく深呼吸して、頭の中で教授に語りかける。
(スネイプ教授…。今夜だけ許してくれませんか?)
【…。】
(きちんと話をして来ます。話が終わったらすぐに帰ります。)
【…。】
スネイプ教授は私が語りかけても返事をしてくれない。
「金輪際、二度と名無しに近づかないと誓えるか?」
突然、スネイプ教授がシリウスに質問した。
「…ああ。誓う。」
「…よかろう。
ただし指一本でも名無しに触れたら貴様を殺す。」
【…待っている。】
頭の中にスネイプ教授の声が響いた。
切なくて胸が苦しい。
(スネイプ教授、あなたを愛しています。)
そう言った私に教授が何か言った気がしたけれど確かめる間も無く、スネイプ教授は私たちの横を足早にすり抜けると勢いよく扉を開け行ってしまった。