教授
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ああ…足が重い…雪で濡れたズボンのせいかな?
学校の階段がすぐそこに見えてるのに…
眠たい…だめ…もう何も考えられない…
「…?」
スネイプは本から顔を上げるとぴたりと閉まった薬学室の扉を凝視した。
2、3秒見つめた後、おもむろに立ち上がると勢いよく薬学室を飛び出す。
いつもの速足がさらに速度を上げる。
廊下を急ぎながら窓の外に目をやると、目線の少し先、扉に続く階段の手前で名無しがぐったりと横たわっている姿を見つけた。
「名無し!!!!」
咄嗟に窓を開け飛び立つ。
次の瞬間雪の上に横たわる名無しの前に膝まづくとその体を抱きしめた。
手のひらで名無しの頬を触るとそれは暖かく柔らかい。
顔色は正常ですやすやと寝息を立てて眠っているようだ。
まさかこの雪の中、こんな場所で眠ってしまったのだろうか?
いくら名無しが変わった女でもそれは無いだろう。
スネイプは訳が分からず名無しの足の下に手を回す。
ひやりと冷たい感触がする。
どうやら下半身が雪に濡れて冷えている。
「名無し」
もう一度名前を呼んでみても、彼女が起きる気配はない。
仕方なくスネイプは名無しを抱きかかえるとさっき開け放った窓までまた素早く移動した。
…スパイスたっぷりのミルクティーの香り…
チョコチップクッキーもあったら最高なんだけど…
目を開けると教授の後姿があった。
(?)
スネイプ教授は私に背を向けたまま、何かしているみたい。
ここは…ベッドの中?
そうだ、私、芝生から学校に戻ろうとして…それから…
「スネイプ教授!」
私は慌ててベッドから体を起こした。
体にかけられていた毛布がずり落ちる。
「!!!!」
私は自分の体を見て、慌ててずり落ちた毛布を首まで上げた。
「洋服はどこですか?!」
無言のままスネイプ教授が顎で合図した方を見たら、机にきちんと畳んだ私の洋服が置かれていた。
「雪の中で昼寝とは…驚きを通り越して恐怖を感じますな。」
「…昼寝?あっ!!嘘っ!!私、寝てましたか?」
階段の手前で意識を失って、そのまま寝ちゃってたんだ…。
教授が気づいてくれなかったら私凍死してたんじゃ…。
へへへっと苦笑いしたら、呆れた顔でおかしな奴だという仕草が帰ってきた。
「これを飲んで温まるといい。」
スネイプ教授は紅茶を用意してくれてたらしく、私の好きな大きなカップにたっぷり注がれたミルクティーが湯気を上げた。
一口飲むと体中がほぐれて行く。
「はぁ…生き返りました。下手したら死ぬところでした…。」
「何があった?」
私の傍らにやってきた教授がベッドに座る。
「…あー…よくわからないんですが、玉がまた成長したみたいで…」
ジッと見つめられて私はカップをベッドわきの机に置いた。
「スネイプ教授のおかげだと思うんですが…瀕死の動物を蘇生させる力が身につきました。」
何?!っとびっくりした顔でスネイプ教授が私を見る。
「生き返らせたのか?死んだものを?」
「死んだものを生き返らせるのは魔法使いでも無理ですよ!
死んでません。死にかけた小鳥の体から命が抜けて行くのが見えて…それを中に戻したら倒れました。」
唖然とした表情でスネイプ教授が私を見つめた。
「でも小鳥で倒れるくらいなので、それ以上のものを蘇生させたら私が死にます。多分。」
冗談で笑ってもらおうとしたら、ギュッと体を抱きしめられる。
「…スネイプ教授?」
「…私と交わったことが関係しているのか?」
「…多分…スネイプ教授は怪しい魔術たくさん知ってるでしょ?」
「怪しいとはなんだ!」
教授の胸の中で私は笑う。
「それは二度とするな。わかったな?」
「はい、もう二度としません。」
私を離したスネイプ教授が難しそうな顔で私を見つめた。
「スネイプ教授のためだけに使うことにします…嫌ならそうならないようにしてくださいね…」
教授の真っ黒で美しい瞳を見つめて私はそう呟く。
「絶対に使うな。」
黒髪が私の頬に落ちてきて柔らかい唇が合わさった。
「ふふ…わざと乾いた服、着せなかったでしょう?」
「さぁ、何のことやら…」
大きな手が私の体を優しく撫ぜる。
もう新しい能力のことなんて忘れて、私はただスネイプ教授が愛してくれることばかり考えていた。
学校の階段がすぐそこに見えてるのに…
眠たい…だめ…もう何も考えられない…
「…?」
スネイプは本から顔を上げるとぴたりと閉まった薬学室の扉を凝視した。
2、3秒見つめた後、おもむろに立ち上がると勢いよく薬学室を飛び出す。
いつもの速足がさらに速度を上げる。
廊下を急ぎながら窓の外に目をやると、目線の少し先、扉に続く階段の手前で名無しがぐったりと横たわっている姿を見つけた。
「名無し!!!!」
咄嗟に窓を開け飛び立つ。
次の瞬間雪の上に横たわる名無しの前に膝まづくとその体を抱きしめた。
手のひらで名無しの頬を触るとそれは暖かく柔らかい。
顔色は正常ですやすやと寝息を立てて眠っているようだ。
まさかこの雪の中、こんな場所で眠ってしまったのだろうか?
いくら名無しが変わった女でもそれは無いだろう。
スネイプは訳が分からず名無しの足の下に手を回す。
ひやりと冷たい感触がする。
どうやら下半身が雪に濡れて冷えている。
「名無し」
もう一度名前を呼んでみても、彼女が起きる気配はない。
仕方なくスネイプは名無しを抱きかかえるとさっき開け放った窓までまた素早く移動した。
…スパイスたっぷりのミルクティーの香り…
チョコチップクッキーもあったら最高なんだけど…
目を開けると教授の後姿があった。
(?)
スネイプ教授は私に背を向けたまま、何かしているみたい。
ここは…ベッドの中?
そうだ、私、芝生から学校に戻ろうとして…それから…
「スネイプ教授!」
私は慌ててベッドから体を起こした。
体にかけられていた毛布がずり落ちる。
「!!!!」
私は自分の体を見て、慌ててずり落ちた毛布を首まで上げた。
「洋服はどこですか?!」
無言のままスネイプ教授が顎で合図した方を見たら、机にきちんと畳んだ私の洋服が置かれていた。
「雪の中で昼寝とは…驚きを通り越して恐怖を感じますな。」
「…昼寝?あっ!!嘘っ!!私、寝てましたか?」
階段の手前で意識を失って、そのまま寝ちゃってたんだ…。
教授が気づいてくれなかったら私凍死してたんじゃ…。
へへへっと苦笑いしたら、呆れた顔でおかしな奴だという仕草が帰ってきた。
「これを飲んで温まるといい。」
スネイプ教授は紅茶を用意してくれてたらしく、私の好きな大きなカップにたっぷり注がれたミルクティーが湯気を上げた。
一口飲むと体中がほぐれて行く。
「はぁ…生き返りました。下手したら死ぬところでした…。」
「何があった?」
私の傍らにやってきた教授がベッドに座る。
「…あー…よくわからないんですが、玉がまた成長したみたいで…」
ジッと見つめられて私はカップをベッドわきの机に置いた。
「スネイプ教授のおかげだと思うんですが…瀕死の動物を蘇生させる力が身につきました。」
何?!っとびっくりした顔でスネイプ教授が私を見る。
「生き返らせたのか?死んだものを?」
「死んだものを生き返らせるのは魔法使いでも無理ですよ!
死んでません。死にかけた小鳥の体から命が抜けて行くのが見えて…それを中に戻したら倒れました。」
唖然とした表情でスネイプ教授が私を見つめた。
「でも小鳥で倒れるくらいなので、それ以上のものを蘇生させたら私が死にます。多分。」
冗談で笑ってもらおうとしたら、ギュッと体を抱きしめられる。
「…スネイプ教授?」
「…私と交わったことが関係しているのか?」
「…多分…スネイプ教授は怪しい魔術たくさん知ってるでしょ?」
「怪しいとはなんだ!」
教授の胸の中で私は笑う。
「それは二度とするな。わかったな?」
「はい、もう二度としません。」
私を離したスネイプ教授が難しそうな顔で私を見つめた。
「スネイプ教授のためだけに使うことにします…嫌ならそうならないようにしてくださいね…」
教授の真っ黒で美しい瞳を見つめて私はそう呟く。
「絶対に使うな。」
黒髪が私の頬に落ちてきて柔らかい唇が合わさった。
「ふふ…わざと乾いた服、着せなかったでしょう?」
「さぁ、何のことやら…」
大きな手が私の体を優しく撫ぜる。
もう新しい能力のことなんて忘れて、私はただスネイプ教授が愛してくれることばかり考えていた。