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「しりうす」
紫の瞳にシリウスの顔が映る。
「…名無し?いや、お前は誰だ?」
紫の瞳の名無しがシリウスの胸に擦り寄って鼻をクンクン鳴らす。
「ふぁんぐとおなじ」
ふぁんぐ…?…ハグリッドの犬か?!
シリウスは名無しの両肩を掴むと自分の胸から引き剥がした。
「ぱっどふっと」
名無しが嬉しそうに笑う。
そうか!
これがリーマスの話していた名無しの狐。
真っ白で大きな狐だと聞かされていたが…。
「ふぁんぐすき ぱっどふっとすき」
シリウスは名無しをマジマジと見つめた。
不思議だ。
名無しの意識がない時に、こうして表に出てこれるのか。
「…おい、何故出てきた?」
それまで笑顔だった名無しが急に真顔になる。
その顔が美しくて鳥肌が立つ。
「ぱっどふっとすき セブルスとくべつ」
スニベルスの名前だけ、やけにはっきりと発音しながら彼女は唇を抑える。
シリウスはその意味が突然わかって苦笑いした。
「俺がキスしたらダメなのか?」
どうやら正解だったようで、手を離した名無しが嬉しそうに笑った。
その笑顔がとても可愛くて、シリウスは切なくなる。
「…わかった。今はしない。」
その言葉を聞いて安心したのか、名無しはシリウスの肩に頭を乗せた。
上目遣いでシリウスを見ると、そっと瞳を閉じた。
そこにはもう、眠っている名無しの顔があるだけだった。
名無し…名無し…。
「…はい、スネイプ教授…」
ぼんやり薄眼を開けたら見なれない風景。
ここはどこだっけ…そうだ…列車の中…!!!!
私は勢いよく体を起こした。
横を見ると、シリウスが困った顔で私を見ている。
「シリウス…ここはどこでしょう?」
シリウスが人差し指で自分の顎の部分をチョンチョンと突く仕草をする。
自分の顎を触ってみたら、ヨダレが出ていて私は顔を隠して下を向いた。
「わははは。名無し、もうすぐ到着だ。」
シリウスの手が私の背中をポンと叩く。
私はヨダレを拭って真っ赤になった顔をあげた。
「…ごめんなさい。いつの間にか寝てしまって…」
「寝顔もいいもんだ。」
へへへ…と情けない顔で私は苦笑いする。
「ヨダレは構わん。ただ俺をスニベルスと呼ぶのは感心しない。」
「えっ?!」
「さっき、スネイプ教授って言ったぞ?」
腕を組みながら拗ねた少年の顔でシリウスが私を見た。
また私は何て失礼なことを…!
スネイプ教授を想いすぎて無意識に言葉にしてしまう自分が情けない。
「…。本当にごめんなさい。その…この前の映画の時も…。」
「…仲がいいんだな。アイツと…。」
私は何と答えて良いやら返事に詰まる。
その時列車が終点ホグワーツに到着した。
「さぁ、名無し。俺はここまでだ。」
私は慌ててシリウスを見た。
「もしよければ夕食に来ませんか?ルーピン教授もいますし、みんなも喜びます。」
「気持ちだけいただくよ。」
私を列車の出口に優しくエスコートしながらシリウスはそう言って笑った。
「楽しかったです。また連絡します。」
窓越しのシリウスが笑う。
列車が動き出し、私も一緒に歩き出した。
段々速度があがり私は小走りになる。
「気をつけて。」
「名無し!」
「何ですか?!」
その時列車の汽笛が鳴って、シリウスの言葉に重なった。
私に大きく手を振ると瞬く間にシリウスは小さくなって消えてしまった。
「しりうす」
紫の瞳にシリウスの顔が映る。
「…名無し?いや、お前は誰だ?」
紫の瞳の名無しがシリウスの胸に擦り寄って鼻をクンクン鳴らす。
「ふぁんぐとおなじ」
ふぁんぐ…?…ハグリッドの犬か?!
シリウスは名無しの両肩を掴むと自分の胸から引き剥がした。
「ぱっどふっと」
名無しが嬉しそうに笑う。
そうか!
これがリーマスの話していた名無しの狐。
真っ白で大きな狐だと聞かされていたが…。
「ふぁんぐすき ぱっどふっとすき」
シリウスは名無しをマジマジと見つめた。
不思議だ。
名無しの意識がない時に、こうして表に出てこれるのか。
「…おい、何故出てきた?」
それまで笑顔だった名無しが急に真顔になる。
その顔が美しくて鳥肌が立つ。
「ぱっどふっとすき セブルスとくべつ」
スニベルスの名前だけ、やけにはっきりと発音しながら彼女は唇を抑える。
シリウスはその意味が突然わかって苦笑いした。
「俺がキスしたらダメなのか?」
どうやら正解だったようで、手を離した名無しが嬉しそうに笑った。
その笑顔がとても可愛くて、シリウスは切なくなる。
「…わかった。今はしない。」
その言葉を聞いて安心したのか、名無しはシリウスの肩に頭を乗せた。
上目遣いでシリウスを見ると、そっと瞳を閉じた。
そこにはもう、眠っている名無しの顔があるだけだった。
名無し…名無し…。
「…はい、スネイプ教授…」
ぼんやり薄眼を開けたら見なれない風景。
ここはどこだっけ…そうだ…列車の中…!!!!
私は勢いよく体を起こした。
横を見ると、シリウスが困った顔で私を見ている。
「シリウス…ここはどこでしょう?」
シリウスが人差し指で自分の顎の部分をチョンチョンと突く仕草をする。
自分の顎を触ってみたら、ヨダレが出ていて私は顔を隠して下を向いた。
「わははは。名無し、もうすぐ到着だ。」
シリウスの手が私の背中をポンと叩く。
私はヨダレを拭って真っ赤になった顔をあげた。
「…ごめんなさい。いつの間にか寝てしまって…」
「寝顔もいいもんだ。」
へへへ…と情けない顔で私は苦笑いする。
「ヨダレは構わん。ただ俺をスニベルスと呼ぶのは感心しない。」
「えっ?!」
「さっき、スネイプ教授って言ったぞ?」
腕を組みながら拗ねた少年の顔でシリウスが私を見た。
また私は何て失礼なことを…!
スネイプ教授を想いすぎて無意識に言葉にしてしまう自分が情けない。
「…。本当にごめんなさい。その…この前の映画の時も…。」
「…仲がいいんだな。アイツと…。」
私は何と答えて良いやら返事に詰まる。
その時列車が終点ホグワーツに到着した。
「さぁ、名無し。俺はここまでだ。」
私は慌ててシリウスを見た。
「もしよければ夕食に来ませんか?ルーピン教授もいますし、みんなも喜びます。」
「気持ちだけいただくよ。」
私を列車の出口に優しくエスコートしながらシリウスはそう言って笑った。
「楽しかったです。また連絡します。」
窓越しのシリウスが笑う。
列車が動き出し、私も一緒に歩き出した。
段々速度があがり私は小走りになる。
「気をつけて。」
「名無し!」
「何ですか?!」
その時列車の汽笛が鳴って、シリウスの言葉に重なった。
私に大きく手を振ると瞬く間にシリウスは小さくなって消えてしまった。