今宵も蝶の舞う夜に
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第三章 死を奏でる旋律の館
ねぇ、知ってる?
街から外れた森の奥深くに大きな館があるんだ。
大きな門には鳥の石像が飾られていて、西洋風なその館は、何十年も前に或るお金持ちの主人が建てたそうだよ。だけれど、その館は古びていて緑の蔓が壁を這うように伸びているの。
古びた洋館だし、おまけに霧が立ち込める森の中。
不気味な雰囲気が漂っているけれど、森の中で迷子になったら訪ねてみて。
でも、これは噂だよ?
その館に一度でも足を踏み入れたら、
二度と帰っては来られないんだって。
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