王子様との出会い
「大きくなった頃にまた迎えに来る。それまで待ってな、お嬢様。」
彼はそう言って大きな背中を私に向けて赤髪の男と去って行った。
私の名前はユリ。様々なお店が栄える村に住んでいる。そんな事もあってかよく色々な海賊達が立ち寄り、様々な人達との出会いも沢山ある。
そんな中私にはとある記憶がある。それは大きな背中にタバコをくわえ、ライフルを持っている男の人。そして赤髪の男の人とも一緒にいた人で、幼い私とよく遊んでくれた記憶。私のお母さんも「いつかあの人がユリの恋人になってくれたら、お母さんは幸せなのにねぇ( *´꒳`*)」なんて言ってたけど、いつ会えるか分からないそんな人にそんな事を求めても意味が無い。
ある日海岸がまた騒がしくなり思わず駆けだして向かってみると、見覚えのある帆を張った大きな船がやって来た。そして船が止まると船員がバラバラと降りていき、村へ降りる中でその人は再び現れたのだった。
「おい、ベック。この村に来るのも何年ぶりだろうなぁ!」
「あまりはしゃぐなよ、お頭。いつ何があるか分からねぇからな。」
「分かってるって!……おい、あの子、お前見覚えねぇか?」
不思議そうな顔をしていると近寄ってくる2人。そのうちの1人は私を見るなり目線を合わせるようにしゃがみ、私に話しかけた。
「…あの時のお嬢様か?」
「お嬢様……ってもしかしてあの時の?」
するとその男は私の頭を優しく撫でて「またお会いできて嬉しい。」と言って、私の経営するお店に連れていった。
「取り敢えずなにかお飲み物でも如何?」
私は手際よく2人の接客をしていた。
「注文も良いがお前さんの名前を教えてくれるか?」
「…ユリです。」
「いい名前じゃねぇか!なぁ、ベック?」
「あぁ。…俺の名前はベン・ベックマン。お頭からはベックって呼ばれてる。」
どこかで聞いた覚えのある名前だと思った。ということはお隣にいる方は…。
「そして俺はシャンクス。この赤髪海賊団の大頭を務めている。まぁ、気軽に名前で呼んでくれて構わねぇから仲良くしてくれや(*^^*)」
「あの赤髪の!!」
「おいおい、そんなに驚くかぁ?( ̄▽ ̄;)俺達はただの海賊だぜ?」
「お頭、ちょいとユリを借りていいか?すぐに戻す。」
連れてこられたのはお店の路地裏。そしてベンさんは私をじっと見て話し出した。
「覚えてるか?…お嬢様が幼い頃また迎えに来るって言った事を。その願いを今日叶えに来たんだ。」
「覚えてはいますがお迎えってどういう事ですか?」
「俺達の仲間……そして俺の女にならねぇかって事だ。」
「えっ!?」
「俺なら幸せにしてやれるし守ってやれる。それにここ数年会わない間に随分いい女になったお嬢様を見て、俺は一目惚れした。」
「でも私にはお店が……!」
「その心配なら大丈夫よ。」
振り返るとそこには母親が立っていた。
「あなたがここを頑張って経営していた事は知ってたし、私の代わりに一生懸命切り盛りしてくれてたのも分かってるわ。本当はもっと頑張って欲しいけどあなたももう20歳なんだから、せっかくこうして再会出来た王子様と海に出ておいで?お店はお母さんに任せなさい!(๑•̀ㅂ•́)و✧」
「良いの?」
「行ってらっしゃい( *´꒳`*)」
こうして私は再会出来た王子様ことベンさん達と共に海の世界に出かける事になった。何があるか分からない世の中、私はどういう経験をしていくのだろう。
彼はそう言って大きな背中を私に向けて赤髪の男と去って行った。
私の名前はユリ。様々なお店が栄える村に住んでいる。そんな事もあってかよく色々な海賊達が立ち寄り、様々な人達との出会いも沢山ある。
そんな中私にはとある記憶がある。それは大きな背中にタバコをくわえ、ライフルを持っている男の人。そして赤髪の男の人とも一緒にいた人で、幼い私とよく遊んでくれた記憶。私のお母さんも「いつかあの人がユリの恋人になってくれたら、お母さんは幸せなのにねぇ( *´꒳`*)」なんて言ってたけど、いつ会えるか分からないそんな人にそんな事を求めても意味が無い。
ある日海岸がまた騒がしくなり思わず駆けだして向かってみると、見覚えのある帆を張った大きな船がやって来た。そして船が止まると船員がバラバラと降りていき、村へ降りる中でその人は再び現れたのだった。
「おい、ベック。この村に来るのも何年ぶりだろうなぁ!」
「あまりはしゃぐなよ、お頭。いつ何があるか分からねぇからな。」
「分かってるって!……おい、あの子、お前見覚えねぇか?」
不思議そうな顔をしていると近寄ってくる2人。そのうちの1人は私を見るなり目線を合わせるようにしゃがみ、私に話しかけた。
「…あの時のお嬢様か?」
「お嬢様……ってもしかしてあの時の?」
するとその男は私の頭を優しく撫でて「またお会いできて嬉しい。」と言って、私の経営するお店に連れていった。
「取り敢えずなにかお飲み物でも如何?」
私は手際よく2人の接客をしていた。
「注文も良いがお前さんの名前を教えてくれるか?」
「…ユリです。」
「いい名前じゃねぇか!なぁ、ベック?」
「あぁ。…俺の名前はベン・ベックマン。お頭からはベックって呼ばれてる。」
どこかで聞いた覚えのある名前だと思った。ということはお隣にいる方は…。
「そして俺はシャンクス。この赤髪海賊団の大頭を務めている。まぁ、気軽に名前で呼んでくれて構わねぇから仲良くしてくれや(*^^*)」
「あの赤髪の!!」
「おいおい、そんなに驚くかぁ?( ̄▽ ̄;)俺達はただの海賊だぜ?」
「お頭、ちょいとユリを借りていいか?すぐに戻す。」
連れてこられたのはお店の路地裏。そしてベンさんは私をじっと見て話し出した。
「覚えてるか?…お嬢様が幼い頃また迎えに来るって言った事を。その願いを今日叶えに来たんだ。」
「覚えてはいますがお迎えってどういう事ですか?」
「俺達の仲間……そして俺の女にならねぇかって事だ。」
「えっ!?」
「俺なら幸せにしてやれるし守ってやれる。それにここ数年会わない間に随分いい女になったお嬢様を見て、俺は一目惚れした。」
「でも私にはお店が……!」
「その心配なら大丈夫よ。」
振り返るとそこには母親が立っていた。
「あなたがここを頑張って経営していた事は知ってたし、私の代わりに一生懸命切り盛りしてくれてたのも分かってるわ。本当はもっと頑張って欲しいけどあなたももう20歳なんだから、せっかくこうして再会出来た王子様と海に出ておいで?お店はお母さんに任せなさい!(๑•̀ㅂ•́)و✧」
「良いの?」
「行ってらっしゃい( *´꒳`*)」
こうして私は再会出来た王子様ことベンさん達と共に海の世界に出かける事になった。何があるか分からない世の中、私はどういう経験をしていくのだろう。
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