オマケ
夢主の名前変換
この小説の夢小説設定・女性夢主
デフォルト名「海野由美(うみのゆみ)」
真田弦一郎達と同い年
女子バスケ部
とても負けず嫌いでストイック
真面目
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立海大附属中学校を卒業して数年。進路が違っても、社会人になっても真田君とは連絡を取っている。真田家も海野家も家族ぐるみで仲良くさせてもらって、交友関係を深めていた。今では兄妹・姉弟の様な存在で、会う理由をお互いに探しては連絡していた。全く別の仕事をしているので提案の半分以上は約束出来ないが年に数回は2人で出かけている。
今日は私の提案に付き合ってもらっている。近況や弱音、たわいのない話をしながら歩いていた。
「段々周りの友達が彼氏持ちになって……嬉しいんだけど、遊びに誘えなくて少し寂しいんだよね」
「む?彼氏がいても友達と遊ぶのはまた別ではないのか?」
「うーん。なんか気を遣っちゃうんだよね。会っても彼氏の惚気か悪口も多くて……って私が嫉妬してるのかな?」
「海野さんは……その、彼氏とかいないのか?」
「いたら真田君と2人で会えないよ!……あれ?確認してなかったけど真田君も彼女いないよね?」
「あぁ。俺は恋に貸せる時間が無いからな」
「とか言って、本当は真田君だって彼女の1人や2人欲しいんじゃないの?」
「なななな何を……くだらん!」
揶揄うと、顔を赤くしながら百面相をする真田君が面白かった。
少し沈黙の後に、本音をこぼした。
「もし、真田君に彼女ができたら2人で遊べなくなるんだよね。ちょっと寂しいかも」
地面を見つめながら、真田君と過ごしている今この瞬間も大事にしないといけないと、しみじみ考えていた。
「海野さん。俺も、お前に彼氏ができると寂しくなるだろう。なら、俺と海野さんで付き合うということはできないだろうか」
予想外の言葉が返ってきて、真田君の方を見る。彼は真剣な表情を見て思わず立ち止まってしまった。冗談を言う人ではないことを中学時代から知っている。言葉の意味をもう一度頭の中で考えて返事をする。
「なるほど。確かに真田君とお付き合いすれば、これからもずっと一緒ってことだよね。私、カッコ悪い姿もたくさん見せてきたけど、真田君は私で良いの?」
「あぁ。海野さんが良い。ずっと俺の支えでもあり憧れだ。これからも側にいて欲しいと思っている。…… 海野さんの気持ちも聞かせてくれないか?」
「ありがとう。嬉しい。私もずっと真田君と一緒にいる為の理由を探してた。もしかしたら、これが恋だったのかもしれない。真田君、改めてこれからもよろしくね」
向かい合って握手をする。そういえばこの後、真田君のご実家に遊びに行く予定だったので、きっと真田君は改めて挨拶したいって言うかな?手ぶらで挨拶はできないから途中でお茶請けになりそうな手土産を買っておこう。
手を繋いで歩くと言う発想もない私たち。恋人になったら何をしたらいいのだろう?自分には遠い話だと思っていたので実感もなかった。真田君もそっぽを向いてしまったが、居心地はとても良かった。
恋人未満の卒業(終)