噂のサイドストーリー
夢主の名前変換
この小説の夢小説設定・女性夢主
デフォルト名「海野由美(うみのゆみ)」
真田弦一郎達と同い年
女子バスケ部
とても負けず嫌いでストイック
真面目
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8月下旬。テニスもバスケも全国大会が終わった。夏休みももうすぐ終わってしまう時期に電話が鳴った。画面を見ると真田君からの電話だった。
『もしもし真田です。海野さんの電話でよろしかったですか?』
「海野です。こんばんは真田君」
『あぁ。こんばんは。大会が終わったらどこか遊びに行こうという話していたが、来週の土曜日が男テニも女バスも部活休みと予定表にあったので都合が良ければ一緒に出掛けないか?』
真田君から遊びの連絡が来るとは、明日は雪か槍でも降るんじゃないだろうか?あの口約束をキチンと覚えてくれているなんて本当に真面目だなと笑ってしまった。
「土曜日ね……うん大丈夫!真田君って普段友達とどこに遊びに行くのかな?会うのが久しぶりだからゆっくり話せるところがいいなぁ」
友達と遊びに行くならカラオケとかウインドウショッピングが多いけど、どちらも真田君のイメージがなかった。個人的には博物館も好きなので家族または1人で行くことも多かった。友人と話したい時には向いていないよなぁと悩んでいると真田君から提案があった。
「よければ庭園の散歩でもどうだろうか?この時期だけ蓮の開花に合わせて早朝から開いているらしい。園内の喫茶店で朝粥など朝食も取れるそうだ。もちろん日中でも楽しめる』
まさかの早朝。しかも庭園。本当に真田君は同い年と思えないような提案をしてくるな。でも散歩ならゆっくり話も出来そうだし悪くないと思った。それに駅のポスターで早朝蓮鑑賞会の事は知っており、少し気にはなっていた。
「蓮って早朝が綺麗なんだね。時期的にも見られる最後のチャンスだし、朝粥も粋で良いかもしれない」
『では、土曜日6時に現地のチケット売り場辺りで集合としよう。いいか?』
「寝坊しないように頑張らないと!楽しみにしてるね。じゃあまたね。おやすみ」
『おやすみ』
6時か……遠征と同じくらい早起きだなぁと思いながらカレンダーに予定を書いた。
ーーー
次の日、部活で食堂を利用しているとバッタリ真田君と会った。
「お疲れ様!土曜日よろしくね」
「あぁ。こちらこそよろしく」
「海野さんお疲れ様。何?真田と土曜日どこか行くのかい?」
「幸村君お疲れ様。そうなの。庭園へ蓮を見に行こうって約束してるの。そうだ!良かったら幸村君もどう?」
「え……?あー土曜日はちょっと用事があってね。2人で楽しんでおいでよ」
「そうか。後で蓮二にも声をかけてみるか?」
「あ〜確か柳もなんかあるって言ってた気がするなぁ」
「え!そうなの?……まぁ男子テニス部はほぼ毎日部活だし、貴重な休みだもんね」
「そうそう。だから真田も海野さんと2人で楽しんでおいでよ。じゃあ俺、柳に話あるから」
幸村君は急足で柳君の方へ行ってしまった。
「そっか。他に共通の友達いないし2人でも良いかな?せっかくの貴重な休みだけど……」
「む?俺は海野さんと一緒なら何でも構わない」
「そ……そっか!なんだか照れるなぁ。じゃあ、またね!」
「うむ」
顔が赤くなっているのを感じた。なんだかデートみたいになってしまった。
ーーー
「……って事があったから柳も土曜日は予定ある事にしてもらえるかな?」
「なるほど。承知した」
「全く、2人して天然で鈍感なのかな?思いつきで他の人誘うなんて普通しないと思うんだけどな」
「ふっ。何でも恋愛に繋げるのはあまり好ましくないが、似たもの同士で良いんじゃないか?」
「俺だって恋でたるんだ真田なんて見たくないけど、海野さんならテニスの邪魔もしないどころか応援してくれそうだし……なにより面白そうじゃん?」
「人付き合いに関しては本人達が決める事だ。また日曜日のデートの感想でも聞こう」
「そうだね」
(続く)