噂の女バス先輩は……(完結)
夢主の名前変換
この小説の夢小説設定・女性夢主
デフォルト名「海野由美(うみのゆみ)」
真田弦一郎達と同い年
女子バスケ部
とても負けず嫌いでストイック
真面目
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
全国No1になろうと立海へ入学してきた新入生の切原赤也はレギュラーの座を奪う為に三強の動向を常に観察していた。
ある日、堅物真田先輩が見たことない柔らかい雰囲気でフェンス外に向かって手を挙げて挨拶をしていた。
目線の先には真田先輩と同じように挨拶しながら颯爽と歩いていく女子生徒がいた。
(仏頂面の真田先輩にすら、彼女がいるってことっスか〜!?)
ーーー
「……で、丸井先輩とジャッカル先輩なら何か知ってるんじゃないっスか?」
赤也はいつものラーメン屋で、練習中に見た真田先輩と仲の良さそうな女子について聞いてみた。すると、先輩2人は歪んだ顔で見合わせてた。
沈黙を破ったのはジャッカル先輩だった。
「あー。赤也が言ってるのは鬼の海野さんの事だろうな」
「お……鬼!?」
「そーそー。1年の時に少しの間だけ奇妙な噂が流れたんだが、すぐ夏休みに入ったから皆忘れてると思う。でも俺らは真田の様子がずっと変だったから覚えてるけどな」
「えっ!真田先輩の彼女とかそういう簡単な話じゃないんスか!?」
「幸村君が言うには、そういった関係ではないらしい。知ってる事だけ話すぜ。ジャッカルが」
「俺かよ!……まぁ俺らも危険に首を突っ込みたい訳じゃないから詳しくは知らないんだがー……」
ーーー
夏休みの1週間前、いつも通りの教室に変な噂が流れてきた。「隣のクラスの海野さんが部活終わりの時間に校門でキレてその場にいた人が誰も動けなくなった」「キレたんじゃなくて一喝したとか」「いや、大声では無かった」「でも誰もが動けなくなるほどの何かあったんだろ?」
確かだと思われるのは「部活後、校門で周りにいた人が動けなくなる何かがあった」それが1人歩きして放課後には「目を合わせたら石になる」「怒らせたら息が止まる」「あれは仮の姿の鬼だ」
触らぬ神に祟りなしと言わんばかり、海野さんの周りは男女関係なく誰も寄ってこなかった。
ーーー
「真田を除いて」
「真田は全然女子と話したりしてなかったのによぉ」
「それがさっき言ってた真田先輩の様子が変ってところっスか?」
「そうだろい?女友達もいなかった真田が、クラスも委員会も違う海野さんに話かける。しかも仲が良さそうって感じでもなく、真田が一方的に挨拶して無視されてるんだぜ?」
「会うたび話しかける真田もだけど、それを毎回無視する海野さんもなぁ?男子テニス部では真田が弱み握られているんじゃないかって噂になってたよな」
「今は何もなかったようにしてるんだから、わざわざ掘り返すことでもないしな?」
「あぁ。聞いて何かに巻き込まれるのはごめんだ」
「で、赤也は直接真田に聞かなかったのかよ」
「聞けるわけないっスよ!優しい顔の真田先輩の方が怒った顔よりも何十倍と怖いんですよ〜」
「考えなしで行動できるのがお前の長所だろい?」
「なんスか!俺だって空気読んで、ちゃんと考えてますよ!」
「どうだか?」
ーーー
食べ終わったラーメン代をジャッカル先輩に払ってもらい、帰路につく。
鬼と恐れられた海野先輩に挨拶する真田先輩。その挨拶を無視していた海野先輩が今は仲良さそう。丸井先輩とジャッカル先輩の話だけではスッキリしねぇな。
(続く)