素直
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「…う゛っ、ひっぐ…め、っちゃ、好きやっだのに゛ぃ~…」
『……』
大人になってから、自分もそうやし、他人が人目も気にせずおいおい泣いたりするとこなんか滅多に見なくなった。けど。
今俺の目の前にいるコイツは、冗談やなくほんまに体ん中の水分全部枯れて死んでしまうんちゃうかってくらい声にならない声をあげながら泣いている。
『…まだそんなに好きなんやったら別れんでよかったんちゃうん。』
もうとっくに空いてるビール缶を指でコツコツしながら、そう答えるしかなかった。やってほんまは2本目飲みたかったけど、席外してる間にこいつどうなるかわからんし。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〇〇ちゃんとは中学からの同級生で家が近いこともあって、大人になった今でもちょこちょこ会う仲。定期的にお互いの近況報告がてら宅飲みやら鍋パやらするいわゆる、いわゆる腐れ縁。
今日はオフやったし、晩飯食べにサムんとこ行こかな~なんて思ってた矢先にこいつからの着信。電話をかけてきた側とは思えないたいそう不機嫌そうな声色で「彼氏と別れたから家で飯食おう」なんて言うもんだから、どうイジッてやろうかわくわくしながら家に向かったのに、部屋の扉を開けた瞬間、その気持ちは一瞬でどっかに飛んでった。
散乱した洋服や仕事の道具。の割に綺麗で生活の形跡がないテーブルの上。もちろん冷蔵庫にはほぼ何も入っとらん。飯食おうって誘ったやつの部屋じゃなさすぎるやろ。
そしてカーペットの上で体育座りしながら何も映ってないテレビを見つめ、声も出さんとただしとしと泣いている今日の主役。
『………飯、何食べる?』
「…!…っ、わ゛、か゛れた゛ぁ~~~~」
もう限界やったんやと思う。話すと同時に涙も泣き声もうわぁぁぁっって。ガキと一緒。こいつがターゲットやったら俺モンスターズユニバーシティ主席で卒業できる。ほんま、そのくらい。
黙って冷蔵庫からビールを取り出して、〇〇ちゃんの後ろにあるソファにどかっと座る。
その後しばらくはうぅ、うぅと唸り泣き(?)をして、ようやく話したのが冒頭のアレ。さすがにこんなんいじる気失せるやろ。
『……』
大人になってから、自分もそうやし、他人が人目も気にせずおいおい泣いたりするとこなんか滅多に見なくなった。けど。
今俺の目の前にいるコイツは、冗談やなくほんまに体ん中の水分全部枯れて死んでしまうんちゃうかってくらい声にならない声をあげながら泣いている。
『…まだそんなに好きなんやったら別れんでよかったんちゃうん。』
もうとっくに空いてるビール缶を指でコツコツしながら、そう答えるしかなかった。やってほんまは2本目飲みたかったけど、席外してる間にこいつどうなるかわからんし。
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〇〇ちゃんとは中学からの同級生で家が近いこともあって、大人になった今でもちょこちょこ会う仲。定期的にお互いの近況報告がてら宅飲みやら鍋パやらするいわゆる、いわゆる腐れ縁。
今日はオフやったし、晩飯食べにサムんとこ行こかな~なんて思ってた矢先にこいつからの着信。電話をかけてきた側とは思えないたいそう不機嫌そうな声色で「彼氏と別れたから家で飯食おう」なんて言うもんだから、どうイジッてやろうかわくわくしながら家に向かったのに、部屋の扉を開けた瞬間、その気持ちは一瞬でどっかに飛んでった。
散乱した洋服や仕事の道具。の割に綺麗で生活の形跡がないテーブルの上。もちろん冷蔵庫にはほぼ何も入っとらん。飯食おうって誘ったやつの部屋じゃなさすぎるやろ。
そしてカーペットの上で体育座りしながら何も映ってないテレビを見つめ、声も出さんとただしとしと泣いている今日の主役。
『………飯、何食べる?』
「…!…っ、わ゛、か゛れた゛ぁ~~~~」
もう限界やったんやと思う。話すと同時に涙も泣き声もうわぁぁぁっって。ガキと一緒。こいつがターゲットやったら俺モンスターズユニバーシティ主席で卒業できる。ほんま、そのくらい。
黙って冷蔵庫からビールを取り出して、〇〇ちゃんの後ろにあるソファにどかっと座る。
その後しばらくはうぅ、うぅと唸り泣き(?)をして、ようやく話したのが冒頭のアレ。さすがにこんなんいじる気失せるやろ。
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