ホウレンソウ
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ああ、もう待ってられない。
財布と携帯だけを手に持って、部屋着のまま玄関に向かう。
勢いよくドアを開けた瞬間、ゴツンッと何かに当たった鈍い音がした。
「あいてっ。」
頭を押さえながら痛そうに顔を歪めた〇〇ちゃんがいた。
『どこ行ってたの。』
「ケーキ買ってきた!」
ジャーン!と言ってニコニコしながら白い小箱を精一杯高く掲げて見せてくる彼女。
ケーキって。さっきまでの僕の心配、返してよ。
『なんでケーキ。今日別に誕生日でもなんでもないでしょ。』
「さっきテレビ見てたらさー、うちの近くのケーキ屋さん映ってて!ここのショートケーキが美味しいんだって。」
『〇〇ちゃんは別に甘いものそんなに好きじゃないじゃん。』
「でも蛍くんは好きでしょ?一緒に食べたかったんだ~、ってどうした?」
気付いたら抱きしめてた。
僕の身体にすっぽりと埋まるくらい小さくて華奢な彼女。
ぐるじ~なんて言いながらも、ケーキの箱は死守しながらガハガハ笑う〇〇ちゃんがどうしようもなく愛おしかった。
『せめてどこに行くか言うとか、携帯持っていくとか報・連・相はしっかりしてよ。いい大人なんだから。』
「ごめーん。家の近所だしすぐ帰ってこれるだろうと思ってたんだけど、思いの外大行列でさあ!ビックリしちゃった。」
『そういう時の携帯でしょ。ほんっと世話が焼ける。』
「ごめんって。蛍くんもどっか行こうとしてたの?」
『…別に。散歩しに行こうとしただけだけど。』
「あ、そうだったの?今から行く?」
『やっぱりやめた。さっき部屋の中でいきなり消えたどっかの誰かを探すのに十分散歩したの思い出した。』
本っ当に不用心だし、勘の悪い彼女。
でも、
『ちゃんと次からは、声かけてよね。僕も一緒に行くから。』
「ん、わかった。心配してくれたんだねえ。ありがと蛍くん。」
『そりゃそうでしょ。いなくなったら困るでしょ、僕も君も。』
大事な大事な僕の彼女。
財布と携帯だけを手に持って、部屋着のまま玄関に向かう。
勢いよくドアを開けた瞬間、ゴツンッと何かに当たった鈍い音がした。
「あいてっ。」
頭を押さえながら痛そうに顔を歪めた〇〇ちゃんがいた。
『どこ行ってたの。』
「ケーキ買ってきた!」
ジャーン!と言ってニコニコしながら白い小箱を精一杯高く掲げて見せてくる彼女。
ケーキって。さっきまでの僕の心配、返してよ。
『なんでケーキ。今日別に誕生日でもなんでもないでしょ。』
「さっきテレビ見てたらさー、うちの近くのケーキ屋さん映ってて!ここのショートケーキが美味しいんだって。」
『〇〇ちゃんは別に甘いものそんなに好きじゃないじゃん。』
「でも蛍くんは好きでしょ?一緒に食べたかったんだ~、ってどうした?」
気付いたら抱きしめてた。
僕の身体にすっぽりと埋まるくらい小さくて華奢な彼女。
ぐるじ~なんて言いながらも、ケーキの箱は死守しながらガハガハ笑う〇〇ちゃんがどうしようもなく愛おしかった。
『せめてどこに行くか言うとか、携帯持っていくとか報・連・相はしっかりしてよ。いい大人なんだから。』
「ごめーん。家の近所だしすぐ帰ってこれるだろうと思ってたんだけど、思いの外大行列でさあ!ビックリしちゃった。」
『そういう時の携帯でしょ。ほんっと世話が焼ける。』
「ごめんって。蛍くんもどっか行こうとしてたの?」
『…別に。散歩しに行こうとしただけだけど。』
「あ、そうだったの?今から行く?」
『やっぱりやめた。さっき部屋の中でいきなり消えたどっかの誰かを探すのに十分散歩したの思い出した。』
本っ当に不用心だし、勘の悪い彼女。
でも、
『ちゃんと次からは、声かけてよね。僕も一緒に行くから。』
「ん、わかった。心配してくれたんだねえ。ありがと蛍くん。」
『そりゃそうでしょ。いなくなったら困るでしょ、僕も君も。』
大事な大事な僕の彼女。