第1章 好きな食べ物が知りたいっていうのは
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教室を出て少し歩いたところで治とすれ違う。
「おお、ツム。なんやねん人の教室勝手に入って。入室料払ったんか。』
『うっさいわサムお前のクラスどんだけ高貴やねん。ほんで戻ってくんの遅いんじゃボケ!数学の教科書借りに来たのに何でおらんねん。』
「担任に公欠の間の諸々渡されたり説明受けててん。でももう教科書借りてるやん。誰の?」
『…あの、お前の隣の、〇〇ちゃんちゃんの。』
「え、△△さんと喋ったん。あの子おもろいよなあ。」
『いや、そんな話してへん。会話すぐ終わってまうねん。』
「ブハッ。女子に手こずるツム珍しー!」
『なんやねん!手こずってへんわ!』
「他の子と違ってなんか独特な空気感よな。」
『教科書借りるのにちょっと話しただけやし。そこまで分からへんよ。』
サムが俺の顔をしばらく黙って見ている視線を痛いほど感じる。
『なんっやねんその顔はぁ!』
「俺、あの子の好きな食べ物知ってんで。」
はぁ?だからなんやねん!何でお前のほうが先に知っとんねん!
「…俺も知りたいとか思ったんとちゃうの。顔に出てんで。」
サムのやつニヤニヤしやがって、ムカつく…!
『んなわけあるかい!たかだか教科書借りたくらいで!なんで、そんな、クソ!クソサム!』
「なんでそこまで言われなあかんねん!大体教科書忘れるお前がポンコツなん忘れんなや!」
ちょうどよくチャイムが鳴り、渋々それぞれのクラスに戻る。
好きな食べ物、サムが聞いたんやろか。
教科書返す時、何話そ。
この後の授業が一切手につかなかったのは言うまでもない。
「おお、ツム。なんやねん人の教室勝手に入って。入室料払ったんか。』
『うっさいわサムお前のクラスどんだけ高貴やねん。ほんで戻ってくんの遅いんじゃボケ!数学の教科書借りに来たのに何でおらんねん。』
「担任に公欠の間の諸々渡されたり説明受けててん。でももう教科書借りてるやん。誰の?」
『…あの、お前の隣の、〇〇ちゃんちゃんの。』
「え、△△さんと喋ったん。あの子おもろいよなあ。」
『いや、そんな話してへん。会話すぐ終わってまうねん。』
「ブハッ。女子に手こずるツム珍しー!」
『なんやねん!手こずってへんわ!』
「他の子と違ってなんか独特な空気感よな。」
『教科書借りるのにちょっと話しただけやし。そこまで分からへんよ。』
サムが俺の顔をしばらく黙って見ている視線を痛いほど感じる。
『なんっやねんその顔はぁ!』
「俺、あの子の好きな食べ物知ってんで。」
はぁ?だからなんやねん!何でお前のほうが先に知っとんねん!
「…俺も知りたいとか思ったんとちゃうの。顔に出てんで。」
サムのやつニヤニヤしやがって、ムカつく…!
『んなわけあるかい!たかだか教科書借りたくらいで!なんで、そんな、クソ!クソサム!』
「なんでそこまで言われなあかんねん!大体教科書忘れるお前がポンコツなん忘れんなや!」
ちょうどよくチャイムが鳴り、渋々それぞれのクラスに戻る。
好きな食べ物、サムが聞いたんやろか。
教科書返す時、何話そ。
この後の授業が一切手につかなかったのは言うまでもない。