クリスマスまで待たせないで
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目の前で箸を一度も止めずがっつく飛雄を見ていると、懐かしささえ感じて安心する。
本当に昔から飛雄はよく食べる。
それを見越して鍋の材料を4人前くらいは準備していたはずなのに、もう底をつきそうだ。
「ちゃんと向こうの国でもご飯食べてんの?」
『当たり前だ。お前と違っ「お前って言うのやめて。」
『…悪ぃ。〇〇ちゃんと違って毎日自分で作って食べてる。』
「わお、飛雄すごいね。大人んなったね。」
まあ、私も毎日自炊してますけどね。なんて煽り返しながらタイミングをうかがう。
渡すなら、今かな。
別の部屋に用意していた誕生日プレゼントを取りに行き、飛雄に差し出す。
「誕生日おめでとうって感じで。」
『…。』
「何か言ってよ。」
『いや、そんなのあると思わなくて。』
さすがの飛雄もこの状況では箸を止めて驚いていた。
開けていいか、と一応の断りを入れてガサガサと袋の中を探る。
『グレーのマフラー…。』
「飛雄って昔から物欲ないから何買っていいか分かんなかったけど。まあ、こっち帰ってきてる間くらいは使えるかなって。」
しばらくマフラーを見つめている飛雄の顔はどこか嬉しそうに見えた。
そして、何かを思い出したように自分の鞄を漁り、一つ大きなものを取り出した。
それはそれは可愛く綺麗にラッピングされた袋。
『…俺も、これお前にやる。』
「へ?私誕生日じゃないけど…。」
『一応、クリスマスプレゼント。』
その言葉を聞いた瞬間、耳を疑った。
飛雄の中にクリスマスを祝うという概念があるなんて。
そしてそれは、誰かに贈り物をする日でもあるという認識なことも。
「飛雄、クリスマスプレゼントなんてくれるようになったんだ。」
『向こうの国では、クリスマスは結構ちゃんと祝う日で。友達とか恋人じゃなくて家族と祝う人ばっかだった。』
普段表情の読めない飛雄がたまにする、言いにくいことを言う時の緊張してる顔をしながら話し始めたので、茶化さず次の言葉を待つ。
『お、俺はクリスマスとか別に興味ねーけど…でも、チームメイトの家族とクリスマス一緒に過ごさせてもらったりして、家族ってい、いいなって、思って…それで…。』
『俺は誰と過ごしたいかなって考えた時に、ま、真っ先に浮かんだの、お前だった。』
飛雄あんた今、すごいこと言ってるよ。
目の奥が熱くなるのを必死に抑えながら、平常心を保つ。
プレゼント開けてみると
「マフラー…。」
飛雄が私にくれたのは朱色のふわっふわのマフラーだった。
ここにきて、あげたいものが被るなんて少し面白いまである。
『クリスマス、何してんのお前。』
「私の名前、お前じゃないってば。」
『…〇〇ちゃんはクリスマス、どうすんの。』
「影山選手と過ごしたいなと思ってるけど、影山選手はいかがですか。」
『だーから影山選手もやめろっつってるだろ。』
そう返事する飛雄の顔は、昔見た時と変わらない少年みたいな顔で笑っていた。
いつか遠くない未来に、本当の家族として飛雄と過ごせるクリスマスがあるといいな。
本当に昔から飛雄はよく食べる。
それを見越して鍋の材料を4人前くらいは準備していたはずなのに、もう底をつきそうだ。
「ちゃんと向こうの国でもご飯食べてんの?」
『当たり前だ。お前と違っ「お前って言うのやめて。」
『…悪ぃ。〇〇ちゃんと違って毎日自分で作って食べてる。』
「わお、飛雄すごいね。大人んなったね。」
まあ、私も毎日自炊してますけどね。なんて煽り返しながらタイミングをうかがう。
渡すなら、今かな。
別の部屋に用意していた誕生日プレゼントを取りに行き、飛雄に差し出す。
「誕生日おめでとうって感じで。」
『…。』
「何か言ってよ。」
『いや、そんなのあると思わなくて。』
さすがの飛雄もこの状況では箸を止めて驚いていた。
開けていいか、と一応の断りを入れてガサガサと袋の中を探る。
『グレーのマフラー…。』
「飛雄って昔から物欲ないから何買っていいか分かんなかったけど。まあ、こっち帰ってきてる間くらいは使えるかなって。」
しばらくマフラーを見つめている飛雄の顔はどこか嬉しそうに見えた。
そして、何かを思い出したように自分の鞄を漁り、一つ大きなものを取り出した。
それはそれは可愛く綺麗にラッピングされた袋。
『…俺も、これお前にやる。』
「へ?私誕生日じゃないけど…。」
『一応、クリスマスプレゼント。』
その言葉を聞いた瞬間、耳を疑った。
飛雄の中にクリスマスを祝うという概念があるなんて。
そしてそれは、誰かに贈り物をする日でもあるという認識なことも。
「飛雄、クリスマスプレゼントなんてくれるようになったんだ。」
『向こうの国では、クリスマスは結構ちゃんと祝う日で。友達とか恋人じゃなくて家族と祝う人ばっかだった。』
普段表情の読めない飛雄がたまにする、言いにくいことを言う時の緊張してる顔をしながら話し始めたので、茶化さず次の言葉を待つ。
『お、俺はクリスマスとか別に興味ねーけど…でも、チームメイトの家族とクリスマス一緒に過ごさせてもらったりして、家族ってい、いいなって、思って…それで…。』
『俺は誰と過ごしたいかなって考えた時に、ま、真っ先に浮かんだの、お前だった。』
飛雄あんた今、すごいこと言ってるよ。
目の奥が熱くなるのを必死に抑えながら、平常心を保つ。
プレゼント開けてみると
「マフラー…。」
飛雄が私にくれたのは朱色のふわっふわのマフラーだった。
ここにきて、あげたいものが被るなんて少し面白いまである。
『クリスマス、何してんのお前。』
「私の名前、お前じゃないってば。」
『…〇〇ちゃんはクリスマス、どうすんの。』
「影山選手と過ごしたいなと思ってるけど、影山選手はいかがですか。」
『だーから影山選手もやめろっつってるだろ。』
そう返事する飛雄の顔は、昔見た時と変わらない少年みたいな顔で笑っていた。
いつか遠くない未来に、本当の家族として飛雄と過ごせるクリスマスがあるといいな。