先輩
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退屈な古文が終わった途端、私の鼓動は少し早まる。
いつもより早めに次の授業の支度を済ませ、思いっきり深呼吸。
はっと我に返り、窓ガラスを見つけて手ぐしで前髪を整える。
次の移動教室は3年生の教室の前を通る。
どうか、どうか今日も気付かれますように。
いつもよりゆっくり丁寧に歩いてみる。
『おーい△△!』
待ち望んでいた声が私を呼び止める。
「なんだスガ先輩か。ビックリした。」
なんて、本当は声かけられますようになんて思ってたのに。
こんくらいでビックリすんなよーって、クシャっと笑う先輩。
ずるい。
ミクとモモネは"先に行くね"と口パクで言い歩いて行った。
『なーなー、△△mbit診断って知ってる?』
「もちろん知ってますよ。今流行ってますよね。」
『やっぱりそうなの!?俺知らなかったんだけどさっきあいつらに教えてもらってさあ。』
そう言って教室の端にいる友達を指さすと、向こうもニヤニヤしながこちらを見てくる。
先輩も知らなかったなら、やっぱり私も素直に知らなかったと言えば良かった。
「先輩なんだったんですか?」
『俺INFJってやつだったー!よくわかんねーけど。』
「私と同じiじゃないですか。」
『そうなの?△△は何てやつ?』
「私、ISTPってやつでした。よくわかんねーですけど。」
『わかんねーのかい!』
ケラケラ笑うスガ先輩。この笑顔に何人の女の子がときめいたんだろう。
おいスガー、次の授業始まるぞーと教室の奥からヤジが飛び幸せな時間は終わりを告げた。
良かった、さっきmbti診断したばっかりで。
でなきゃこんなの覚えてらんないよ。
先輩の"INFJ"を忘れないように、油性ペンで左手に書きながら次の教室へと急いだ。
いつもより早めに次の授業の支度を済ませ、思いっきり深呼吸。
はっと我に返り、窓ガラスを見つけて手ぐしで前髪を整える。
次の移動教室は3年生の教室の前を通る。
どうか、どうか今日も気付かれますように。
いつもよりゆっくり丁寧に歩いてみる。
『おーい△△!』
待ち望んでいた声が私を呼び止める。
「なんだスガ先輩か。ビックリした。」
なんて、本当は声かけられますようになんて思ってたのに。
こんくらいでビックリすんなよーって、クシャっと笑う先輩。
ずるい。
ミクとモモネは"先に行くね"と口パクで言い歩いて行った。
『なーなー、△△mbit診断って知ってる?』
「もちろん知ってますよ。今流行ってますよね。」
『やっぱりそうなの!?俺知らなかったんだけどさっきあいつらに教えてもらってさあ。』
そう言って教室の端にいる友達を指さすと、向こうもニヤニヤしながこちらを見てくる。
先輩も知らなかったなら、やっぱり私も素直に知らなかったと言えば良かった。
「先輩なんだったんですか?」
『俺INFJってやつだったー!よくわかんねーけど。』
「私と同じiじゃないですか。」
『そうなの?△△は何てやつ?』
「私、ISTPってやつでした。よくわかんねーですけど。」
『わかんねーのかい!』
ケラケラ笑うスガ先輩。この笑顔に何人の女の子がときめいたんだろう。
おいスガー、次の授業始まるぞーと教室の奥からヤジが飛び幸せな時間は終わりを告げた。
良かった、さっきmbti診断したばっかりで。
でなきゃこんなの覚えてらんないよ。
先輩の"INFJ"を忘れないように、油性ペンで左手に書きながら次の教室へと急いだ。