おあいこ
あなたの名前
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ゲラゲラ笑っていると、急に玄関から物音が聞こえてギョッとする。
バタバタと靴を脱ぐ音とガサガサとスーパーの袋が擦れる騒がしい音。何十回と聞いてきたはずの音なのに、緊張が走る。
え、今日くるなんて聞いてない。
でも誰かはわかる。だって私の家の合鍵持ってるのはあいつだけだ。
『〇〇ちゃんちゃんさー、電気くらいつけや。俺お化け屋敷の合鍵持ってるんかな思たやんか。』
やっと見れたその顔は、いつも通り飄々としていて2か月振りとは思えない。
「え、今日くるって聞いてないけど。」
『うん。言ってないもん。』
「普通はせめてLINEのひとつくらいよこすんとちゃうん。」
『なん?今日イライラしてんの?久しぶりのあつむ君ですよ~。うれしくないんですか~。』
こっちの気も知らずにへらへらしながら買ってきたプリンを手際よく冷蔵庫に入れる。
『水ダウて!普通彼氏の試合でも見るんやないの。』
「普通って何やねん。じゃあ普通は家来る前連絡よこすんと違うの。」
『まーだゆってんの?どしたん?連絡せんとくるの別に初めてじゃないやん。』
イライラしている私のほうがおかしいみたいに、まるで子供を宥めるかのように少し呆れ笑いをしながら言ってくる侑に余計腹が立つ。
会いたかったのは私ばっかりか。もう、いいや。
「違う男とおったかも知れんのに。」
少しトゲのある冗談がつい口から出る。
それでも侑は、今度は冷蔵庫から作り置きのおかずを出す手を止めずに言葉を続ける。
『あーそうやな。それやったら俺が悪いわ。今度から来る前に連絡するわ。ごめんな。』
もう、泣きそうだ。昔やったら冗談って分かってても突っかかってきてくれたのに。
私たち、もう、ダメかもしれない。
バタバタと靴を脱ぐ音とガサガサとスーパーの袋が擦れる騒がしい音。何十回と聞いてきたはずの音なのに、緊張が走る。
え、今日くるなんて聞いてない。
でも誰かはわかる。だって私の家の合鍵持ってるのはあいつだけだ。
『〇〇ちゃんちゃんさー、電気くらいつけや。俺お化け屋敷の合鍵持ってるんかな思たやんか。』
やっと見れたその顔は、いつも通り飄々としていて2か月振りとは思えない。
「え、今日くるって聞いてないけど。」
『うん。言ってないもん。』
「普通はせめてLINEのひとつくらいよこすんとちゃうん。」
『なん?今日イライラしてんの?久しぶりのあつむ君ですよ~。うれしくないんですか~。』
こっちの気も知らずにへらへらしながら買ってきたプリンを手際よく冷蔵庫に入れる。
『水ダウて!普通彼氏の試合でも見るんやないの。』
「普通って何やねん。じゃあ普通は家来る前連絡よこすんと違うの。」
『まーだゆってんの?どしたん?連絡せんとくるの別に初めてじゃないやん。』
イライラしている私のほうがおかしいみたいに、まるで子供を宥めるかのように少し呆れ笑いをしながら言ってくる侑に余計腹が立つ。
会いたかったのは私ばっかりか。もう、いいや。
「違う男とおったかも知れんのに。」
少しトゲのある冗談がつい口から出る。
それでも侑は、今度は冷蔵庫から作り置きのおかずを出す手を止めずに言葉を続ける。
『あーそうやな。それやったら俺が悪いわ。今度から来る前に連絡するわ。ごめんな。』
もう、泣きそうだ。昔やったら冗談って分かってても突っかかってきてくれたのに。
私たち、もう、ダメかもしれない。