出会い

「ハァ·····ハァ·····ッ」

(燃え盛る近未来的な建物を背に全力疾走する一人の少女)

「(研究所にあった世界地図だと·····こっちの方に人がいそうな場所があったはず·····。

僕を逃がしてくれた父上達の分まで·····生きなきゃ·····!)」

















ー数日後ー

〜森の中〜

「ハァ·····ハァ·····」


(辺りを見回す)


「(ここどこだろう·····まっすぐ走ったはずだけど·····。この森の先にあるのかな·····?)」

《フラッ》

「あ·····」

《ドサッ》


(一瞬目眩がし、うつ伏せに倒れてしまう少女。)


「(体が·····う、動かない·····)」


《ガサッ》

「!」

(どこからか足音が聞こえてくる)




「ちょっと。こんな森の中に本当に誰かいるの?」

「そのはずなんだけんど·····
さっきより気が小さくなっちまって·····」

《ガサガサ》

「(誰か·····こっちに近づいてる·····二人くらいかな·····)」




「小さくなってるって·····まさか死にかけてるわけじゃないでしょうね?」

「·····そうかもしんねぇ」

「孫君がそう言うってことはそうなのかもしれないわね·····。手分けして探すわよ!
孫君はそっちね。私はこっちに行くから」

「ああ、わかった。」

(二手に別れる)




《ガサッ》

「!·····」

(少女の近くの茂みが揺れる)

「(男性の方·····かな·····)」


《ガサガサガサ》

「この辺の気がすんだけどなァ·····

ん?」

(男性に発見された少女)

「おい!大丈夫か!?」

(うつ伏せから仰向けにされ、抱えられる)



「孫くーーん?どうしたの?何かあったの?」



「ブルマ!!!こっちだ!!!」

(女性の声がしそれに答える男性)

《ガサガサガサ》

ブルマ「もうッこの葉っぱしつこいわね‪💢‪

で、どうしたの·····って!その子!」

「そこでぶっ倒れてたんだ。」

ブルマ「倒れてたって·····一体何があったのかしら·····。

って、考えてる場合じゃないわ。孫君、すぐに戻るわよ!」

「わかった。
ブルマ、オラに掴まれ。」

ブルマ「ええ。」

(少女を片腕に抱き直し、額に指を当てる)

《ピシュンッ》













〜カプセルコーポレーション(ブルマ宅)〜

《ピシュンッ》

ブルマ「とりあえず、その子私に渡して!
汚れを落とさなきゃ!」

「あ、ああ」

(少女をブルマへ渡す)

ブルマ「ありがとう。
(すごく軽いわね·····もしかして、何も食べてないのかしら·····)」

(ブルマ、浴室へ)
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元気