復活のF編

〜ビルス星〜

(悟空達がやり合っている)

三人「·····」

ウイス「そこまで!」

(紅白の旗を上げ制止するウイス)


《ドサッ》

(降りてくる悟空達)

悟空「ハァ·····ハァ·····」

(息切れしている二人)

月「お、お疲れ様です·····た、タオルどうぞ·····」

悟空「お、サンキュー月読尊(^^)」

ベジ「·····フン」

(それぞれタオルを受け取る)


ウイス「·····手とり足とり教えて差し上げるより、二人で殴り合う方が手っ取り早いなんて·····。
まったく·····この星においでにならずとも、自分のお家のお庭とか、河川敷とか、校舎の裏とか·····お好きなところでポカスカやっていればよろしいんじゃありません?」

月「·····」

ビルス「ズズズ」

(ジュースを飲んでいるビルス)

ビルス「·····せっかく強くなったんだ。どう?僕とやってみる·····?」

悟/ベジ「!·····」

(驚く2人)

悟空「あ、ははは·····勘弁してくれよー。今のオラ達じゃ、まーだまだビルス様にゃ勝てねぇ。
気のデカさが段違ぇだ!」

ビルス「·····ふーん」

(つまらなさそうに頬杖をつくビルス)

ビルス「·····おいウイス。こいつらを“あそこ”に放り込んでしまえ。」

月「!(“あそこ”に·····?大丈夫かな·····)」

ウイス「!ビルス様。まだその段階では無いと思いますが·····」

ビルス「手っ取り早く強くなりたいんだろう?こいつらは·····第一、毎日毎日ドッタンバッタンうるさいんだよ·····。」

ウイス「はぁ·····」

(杖を取り出すウイス)

悟空「ビルス様。あそこっていってぇ·····」

《ピコーンピコーン》

(杖が点滅している)

月「?(着信·····?)」

ウイス「おや·····」

ビルス「おい、ウイスさっさとしろ!」

ウイス「あ、ああ、はい。只今。」

《スッ…》

(杖が宙に浮かぶ)

《パァ·····》

(杖の球が眩く光り、空間が渦巻き始める)


(驚く悟空達。そして二人に体が浮き上がり、その渦に吸い込まれていく)


ビルス「はっ静かになった。
おいウイス。おやつはまだか?」

ウイス「ふぅ·····はいはい。只今。」

(おやつを取りに行くウイス)


月「(無事に帰ってくるといいけど·····。ううん。きっと、あの人達なら·····信じなきゃ·····。)」

ビルス「·····お前はあそこに行ったことはあるのか?」

月「!·····は、はい·····1ヶ月ほど前に·····」

ビルス「へぇ·····。そういえばお前の気が数分、消えた日があったな·····。」

月「!·····おそらく、その時だと·····思います·····。」

ビルス「·····(たった数分で出てきたのか·····。現時点であいつらより遥かに上だな·····。
気も、僕達神に前より近づいている·····。
·····研究者共はとんでもないモノを生み出してくれたもんだ·····。
·····心なしか、気の中にあいつがいる感じがするし·····)」




〜数十分後〜

(ピザの空箱が散らばっている)

月「💧‬·····」

(美味しそうにピザを頬張っているビルス)

ビルス「ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )ŧ‹”ŧ‹”

ちょっと脂っこいが、癖になりそうだ。
なんて言うんだっけ?」

ウイス「ピザにございます。」

ビルス「ピザ·····《パク》面白いネーミングだねぇ」

(ピザを離し、チーズを伸ばす)

月「·····(チーズが伸びるのが面白いのかな·····)」

ウイス「ビルス様。やはり彼らにはあそこは早すぎやしませんか?」

ビルス「いいんだよ。あいつらは追い込めば追い込むほど強くなるタイプだからねぇ
·····どうせなら早く強くなってもらわないと遊び相手にもならないしな·····。」

ウイス「ふむ·····。
それでしたら月読尊さんがいらっしゃるじゃありませんか。」

月「!」

ビルス「月読尊はいいんだよ。
こいつは遊び相手じゃなくて。
僕のために歌ってくれてればいいんだ。」

ウイス「おや。相当歌声をお気に召されたようですね。」

ビルス「今まで聞いたことない声だからね。
何となく落ち着くんだ。」

月「!·····////」

(思わず赤面する月読尊)
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元気