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Kyrie ―哀れみたまえ―

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 一人、立ち尽くした荒野。


 生き物の気配のない大地に俺はただひとり立つ。
 

 紋章たちの歓喜の声。
 

 腕の中に何かがあった。
 



 見たくない。
 

 その意思に反して、俺の目はそれを捉える。

 

 さらりと流れる黒い髪。

 あのきらめいていた金色の目は琥珀の曜日ぼんやりとにごり。

 絶望と恐怖と苦悶の色を刻んで見開かれていた。


 どんな像よりも肖像画よりも美しく思えた優しい顔をゆがめて

 

 涙と血で彩られた顔・・・頭だけが、俺の腕の中にあった。

 

 

 

 それは・・・・・・ユエの、顔をしていた。

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