Kyrie ―哀れみたまえ―
12
一人、立ち尽くした荒野。
生き物の気配のない大地に俺はただひとり立つ。
紋章たちの歓喜の声。
腕の中に何かがあった。
見たくない。
その意思に反して、俺の目はそれを捉える。
さらりと流れる黒い髪。
あのきらめいていた金色の目は琥珀の曜日ぼんやりとにごり。
絶望と恐怖と苦悶の色を刻んで見開かれていた。
どんな像よりも肖像画よりも美しく思えた優しい顔をゆがめて
涙と血で彩られた顔・・・頭だけが、俺の腕の中にあった。
それは・・・・・・ユエの、顔をしていた。
一人、立ち尽くした荒野。
生き物の気配のない大地に俺はただひとり立つ。
紋章たちの歓喜の声。
腕の中に何かがあった。
見たくない。
その意思に反して、俺の目はそれを捉える。
さらりと流れる黒い髪。
あのきらめいていた金色の目は琥珀の曜日ぼんやりとにごり。
絶望と恐怖と苦悶の色を刻んで見開かれていた。
どんな像よりも肖像画よりも美しく思えた優しい顔をゆがめて
涙と血で彩られた顔・・・頭だけが、俺の腕の中にあった。
それは・・・・・・ユエの、顔をしていた。