1年生(親世代) 完結 (99話)
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99
詰めた荷物はそのままに、あたしは杖と教科書だけ持ってホグワーツを出ることになった。
・・・妙に、感慨深いな。
こんな形で1年が終わるなんて思っても見なかったけど・・・。
きっと、ここに通わなかったら・・・あたしは、何をしていいのかすらわからなくて右往左往するしかなかっただろう 。
無為に日々を過ごすことしか、出来なかっただろう。
「また、戻ってくるね」
絶対に。
それだけは、はっきりしてる。
なにをどれだけ悩もうと・・・あたしは、ここに帰ってきたいのだ。
ここに。
さて。いくか。
列車も待ってるみたいだし。
「・・・わたくしになんの挨拶もなく行ってしまうおつもり?冷たいのではなくて?」
「・・・・・・ベラトリクス」
唐突な声。
ああ、そうか。
「あなたとは、これでお別れ・・・かな」
嫣然と微笑んで、ベラトリクス・ブラックはゆっくりと、階段を下りてくる。
「その通りよ。・・・わたくしは、卒業する」
スリザリンの7年生。
首席こそ逃したけれど、紛れもなくスリザリンの女王として君臨していた・・・ブラック家の娘。
「そして・・・その後も、あなたと会う機会はないでしょう」
「・・・あたしが、ブラック家に遊びに行っても?」
「ええ。そうよ」
どこか寂しそうに、そう言って・・・ベラトリクスは、あたしの前に・・・ひざをついた。
綺麗な緑の瞳が、あたしと同じ高さで、あたしの目を見つめた。
「レディ・ベラトリクス?」
「ベラでいいわ。あなたにはそう呼ばれたい気がするの。・・・不思議ね。あなたはグリフィンドールなのに」
タイを確かめるように手でたどって。
そこに、何かを刺した。
「結婚するわ」
「・・・ロドルファス・レストレンジ?」
「そうよ。・・・最も高貴なるブラックの血を持つものとして・・・その誇りは忘れないけれど。わたくしはもう二度と・・・ミス・ブラックと呼ばれることはない・・・」
タイから手を離したベラトリクスが微笑んだ。
「・・・似合うわ」
「なに?これ・・・」
タイの真ん中に、タイピンのようにつけられたピンは、凝った意匠の美しいものだった。
「ブラック家の家紋よ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
なんでそれが、あたしのここにつくんですか。ねえ。
「唯一つだけ、わたくしとあなたが会う方法があるの」
「・・・ベラ?」
「でも・・・たぶん、そうはならないと思うわ」
「ベラトリクス・・・」
ポン、と胸元をたたいたベラトリクスが立ち上がる。
つられて上を向いても、視線が微妙にずれる。
・・・身長差を思い知らされてちょっと嫌。
「それじゃあ、元気で」
「ベラ!」
去っていこうとする彼女を呼び止める。
そうしてから・・・なぜ呼び止めたのか、思い出せなくなった
「なに?」
ええと・・・ええと。
ああ!そうだ。
「手紙を、書くわ」
あたしは、あなたのこと嫌いじゃなかった。
イメージの中のあなたと違って、本当のあなたは、妹想いで、シリウスを大切にしていて。
ブラックという家に誇りを持っている、誇り高い女性だった。
「届かないわよ」
「あなたが殺させなければふくろうぐらい届くわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「頑張ってね、とは言わないけど。・・・身体には、気をつけてね」
なにかを言おうと唇を開きかけて・・・そのまま、ゆっくりとベラトリクスは微笑んだ。
「ええ」
「また会いましょう!いつか、どこかで」
「だから・・・」
「約束ぐらいはしておくものだわ。そうしたら、どこかで会ったときにやっぱり合えたわねっていえるし、会いたいって思えるもの。約束っていうのは、そのためにすることよ」
「・・・わかったわ。また・・・いつか、どこかで」
あたしのであったデスイーター。
また、あなたといつかどこかで会えるとき・・・。
それは、ひょっとして・・・あたしとあなたが、殺しあうときかもしれないわね。
それでも。
あたしは、あなたにこう言う。
See you again !
詰めた荷物はそのままに、あたしは杖と教科書だけ持ってホグワーツを出ることになった。
・・・妙に、感慨深いな。
こんな形で1年が終わるなんて思っても見なかったけど・・・。
きっと、ここに通わなかったら・・・あたしは、何をしていいのかすらわからなくて右往左往するしかなかっただろう 。
無為に日々を過ごすことしか、出来なかっただろう。
「また、戻ってくるね」
絶対に。
それだけは、はっきりしてる。
なにをどれだけ悩もうと・・・あたしは、ここに帰ってきたいのだ。
ここに。
さて。いくか。
列車も待ってるみたいだし。
「・・・わたくしになんの挨拶もなく行ってしまうおつもり?冷たいのではなくて?」
「・・・・・・ベラトリクス」
唐突な声。
ああ、そうか。
「あなたとは、これでお別れ・・・かな」
嫣然と微笑んで、ベラトリクス・ブラックはゆっくりと、階段を下りてくる。
「その通りよ。・・・わたくしは、卒業する」
スリザリンの7年生。
首席こそ逃したけれど、紛れもなくスリザリンの女王として君臨していた・・・ブラック家の娘。
「そして・・・その後も、あなたと会う機会はないでしょう」
「・・・あたしが、ブラック家に遊びに行っても?」
「ええ。そうよ」
どこか寂しそうに、そう言って・・・ベラトリクスは、あたしの前に・・・ひざをついた。
綺麗な緑の瞳が、あたしと同じ高さで、あたしの目を見つめた。
「レディ・ベラトリクス?」
「ベラでいいわ。あなたにはそう呼ばれたい気がするの。・・・不思議ね。あなたはグリフィンドールなのに」
タイを確かめるように手でたどって。
そこに、何かを刺した。
「結婚するわ」
「・・・ロドルファス・レストレンジ?」
「そうよ。・・・最も高貴なるブラックの血を持つものとして・・・その誇りは忘れないけれど。わたくしはもう二度と・・・ミス・ブラックと呼ばれることはない・・・」
タイから手を離したベラトリクスが微笑んだ。
「・・・似合うわ」
「なに?これ・・・」
タイの真ん中に、タイピンのようにつけられたピンは、凝った意匠の美しいものだった。
「ブラック家の家紋よ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
なんでそれが、あたしのここにつくんですか。ねえ。
「唯一つだけ、わたくしとあなたが会う方法があるの」
「・・・ベラ?」
「でも・・・たぶん、そうはならないと思うわ」
「ベラトリクス・・・」
ポン、と胸元をたたいたベラトリクスが立ち上がる。
つられて上を向いても、視線が微妙にずれる。
・・・身長差を思い知らされてちょっと嫌。
「それじゃあ、元気で」
「ベラ!」
去っていこうとする彼女を呼び止める。
そうしてから・・・なぜ呼び止めたのか、思い出せなくなった
「なに?」
ええと・・・ええと。
ああ!そうだ。
「手紙を、書くわ」
あたしは、あなたのこと嫌いじゃなかった。
イメージの中のあなたと違って、本当のあなたは、妹想いで、シリウスを大切にしていて。
ブラックという家に誇りを持っている、誇り高い女性だった。
「届かないわよ」
「あなたが殺させなければふくろうぐらい届くわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「頑張ってね、とは言わないけど。・・・身体には、気をつけてね」
なにかを言おうと唇を開きかけて・・・そのまま、ゆっくりとベラトリクスは微笑んだ。
「ええ」
「また会いましょう!いつか、どこかで」
「だから・・・」
「約束ぐらいはしておくものだわ。そうしたら、どこかで会ったときにやっぱり合えたわねっていえるし、会いたいって思えるもの。約束っていうのは、そのためにすることよ」
「・・・わかったわ。また・・・いつか、どこかで」
あたしのであったデスイーター。
また、あなたといつかどこかで会えるとき・・・。
それは、ひょっとして・・・あたしとあなたが、殺しあうときかもしれないわね。
それでも。
あたしは、あなたにこう言う。
See you again !