1年生(親世代) 完結 (99話)
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どんな話し合いが行われたのか。
どんな経緯があったのか。
あたしは知らない。
だけど、リーマスが・・・笑うようになった。
前のように、笑うようになった。
あたしにとって、大切なのは、それだけだった。
そして・・・“何か”を探しているジェームズとシリウスに・・・ちょっとだけ、手を差し伸べる気になったのは・・・。
やっぱり、その未来が一日も早く訪れて欲しいという・・・あたしの、勝手な希望だった。
「あれ、サクラ。珍しいな、こんなところで読書なんて」
「あら、シリウス。あなたこそ一人なんて珍しいじゃない」
ジェームズといっつもつるんでるくせに。
「ああ・・・ちょっとな」
「・・・また女の子?」
この甘い匂いは・・・シリウスの匂いじゃないものね。
「まあ、な・・・」
パタパタと自分を手で仰ぐようにしながら暑い、とタイを緩めるしぐさを見つめていたあたしの手にある本に、シリウスが視線を止めた。
「なんだ、これ?」
「ああ。変身術よ。見る?」
ダンブルドアオススメの一冊。
「見る。でも、これ相当レベル高くないか?」
「まあね。ちょっと読みたかったの」
読んだことのない本に、興味を引かれたらしいシリウスがぺらぺらとページをめくる。
あたしは、その動きをただ見守っていた。
「へえ・・・・・・・え~と・・・アニメー・・・ガス・・・?」
「ええ。動物に変身するのって面白そうじゃない?」
とっても、面白いと思うわ。
「・・・・・・・・・・・アニメーガス」
「・・・・・・どうかした?」
「・・・・・・・・・・っジェームズ!ジェームズ!!」
手に取っていた本をひっつかみ、叫びながらばたばたと階段を駆け上がっていくシリウスを呆然と見送り…あたしは、微笑んだ。
ほどなくして、上から扉を開ける音がして、何かにぶつかる音がして、わっと歓声が上がった。
机の上に置いていた違うカバーをかけた、シリウスが持っていったのと同じ本の表紙を撫でる。
「よかったね」
リーマス。
「もう、一人じゃないよ…」
それに、どれほどの時間がかかるのか。
それまで、リーマスがどれほど孤独な夜をすごすのか。
けれど、彼らはあきらめないから。
いつか必ず、あなたの前に姿を現す。
一緒に満月をすごすことを選んでくれる、友人たちが。
たとえそれがひどく短い間だったとしても。
あなたの胸に輝く幸福の時間と出会えるよ。
それを、祈ってる。
その日が、早く訪れることを、祈ってる。
どんな話し合いが行われたのか。
どんな経緯があったのか。
あたしは知らない。
だけど、リーマスが・・・笑うようになった。
前のように、笑うようになった。
あたしにとって、大切なのは、それだけだった。
そして・・・“何か”を探しているジェームズとシリウスに・・・ちょっとだけ、手を差し伸べる気になったのは・・・。
やっぱり、その未来が一日も早く訪れて欲しいという・・・あたしの、勝手な希望だった。
「あれ、サクラ。珍しいな、こんなところで読書なんて」
「あら、シリウス。あなたこそ一人なんて珍しいじゃない」
ジェームズといっつもつるんでるくせに。
「ああ・・・ちょっとな」
「・・・また女の子?」
この甘い匂いは・・・シリウスの匂いじゃないものね。
「まあ、な・・・」
パタパタと自分を手で仰ぐようにしながら暑い、とタイを緩めるしぐさを見つめていたあたしの手にある本に、シリウスが視線を止めた。
「なんだ、これ?」
「ああ。変身術よ。見る?」
ダンブルドアオススメの一冊。
「見る。でも、これ相当レベル高くないか?」
「まあね。ちょっと読みたかったの」
読んだことのない本に、興味を引かれたらしいシリウスがぺらぺらとページをめくる。
あたしは、その動きをただ見守っていた。
「へえ・・・・・・・え~と・・・アニメー・・・ガス・・・?」
「ええ。動物に変身するのって面白そうじゃない?」
とっても、面白いと思うわ。
「・・・・・・・・・・・アニメーガス」
「・・・・・・どうかした?」
「・・・・・・・・・・っジェームズ!ジェームズ!!」
手に取っていた本をひっつかみ、叫びながらばたばたと階段を駆け上がっていくシリウスを呆然と見送り…あたしは、微笑んだ。
ほどなくして、上から扉を開ける音がして、何かにぶつかる音がして、わっと歓声が上がった。
机の上に置いていた違うカバーをかけた、シリウスが持っていったのと同じ本の表紙を撫でる。
「よかったね」
リーマス。
「もう、一人じゃないよ…」
それに、どれほどの時間がかかるのか。
それまで、リーマスがどれほど孤独な夜をすごすのか。
けれど、彼らはあきらめないから。
いつか必ず、あなたの前に姿を現す。
一緒に満月をすごすことを選んでくれる、友人たちが。
たとえそれがひどく短い間だったとしても。
あなたの胸に輝く幸福の時間と出会えるよ。
それを、祈ってる。
その日が、早く訪れることを、祈ってる。