1年生(親世代) 完結 (99話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
9
「イッチ年生はこっち!」
大きな声で手を振っているハグリッドの姿にようやく本当にホグワーツなのだ、と実感したような気がした。
う~ん…これでマクゴナガル先生がいるともっと良し、なんだけど…
「行こう。ほら」
「あ、うん」
ジェームズがリリーの手を引き、あたしの手をジョンが引っぱった。
…ええい。きっと将来バカップルめ…もう目をつけおった。
ついて歩きながら、あたしの目はいるはずの人たちを探して・・・見つけた。
従姉たちに囲まれながら面倒だと言わんばかりの顔のシリウス。
その顔にはありありと早く開放しろ、と書いてある。
それから・・・・・・
「何キョロキョロしてるんだい?はぐれちゃうよ?」
「あ。ごめんなさい」
それは困る。
万が一にもそんなことをしたら…あの「おじさま」の笑顔が炸裂する。
「このボートに乗って!」
・・・・・・・・・・・・・いや。ちょっと。
まぢですか~?
この、いかにもぼろぼろで今にも沈みそうな木製のボートに乗れ、とおっしゃる!!
「4人乗りだから譲り合って乗りなさい」
あたしたちは思わず顔を見合わせた。
「・・・・・・リリー、僕と行こう」
万が一にも純血主義者たちと一緒にしてたまるか、と言わんばかりのジェームズ。
「じゃあ、僕とサクラで…あと二人・・・」
どうしよう、とあたりを見回したあたしの目に入ってきたのは、一人でぽつんと所在なげにたっている少年と、もう一人。
「・・・ごめん、ジョン。ジェームズ。あたし、あの子達と乗るわ。4人で乗って。また大広間で会いましょ」
「えっ!?ちょっと!!」
手をほどいて駆け寄る。
「シリウス!」
「・・・・・・・・・・サクラ?」
覚えててくれた。
にこっと笑ったあたしに、シリウスが笑う。
「一緒にいきましょ」
「え?だって、お前・・・」
「あの子達とはあとでも会えるもの。こんなところでボーっとしてたら乗り遅れちゃうわよ。ほら、あなたも」
ぐいっと二人の手を引っ張って、あたしは最後のボートに乗り込んだ。
「え?え?あの・・・っ」
二人を乗せたところでボートが勝手に動き出す。
ゆらゆらとゆれるボートと、炎がきれいだ、と思った。
「・・・いいのかよ?あいつらと行かなくて」
「断ってきたからね。それより、さっきは助けてくれてありがとう」
さっき、あの二人を止めてくれたのは、不愉快だったからだけじゃない。たぶん、助けてくれたんだろう。
あれ以上のことになる前に。
「・・・とめられなかった俺が悪かったんだ。・・・嫌な思いさせて悪かった」
「いいのよ。そういうあなたの気持ちがうれしかったから」
そういって、思い切ってくるっと振り向いたあたしに船がゆれた。
「うわっあぶない!お前、ムチャすんな!!」
「ごめんごめん」
青い顔でしがみついているシリウス。
…さては泳げないと見た。
ついでにゆれるものも大嫌いと見た。
・・・遊園地つれてったら面白そうw
ま、それはさておき。
「ねえ、あなた名前は?」
端っこにしがみつくようにしてあたしたちから身体を離そうとしている少年に笑いかけた。
あたしの予想が正しければ。
「り、リーマス・ルーピン…」
ビンゴ!
「よろしくね、リーマス。あたしはサクラ。こっちはシリウスよ」
「…よろしく」
握手した手は、骨が浮き出て…ひどく細かった。
「お前ほそっこいなぁ」
同じように握手したシリウスが驚いたように声を上げる。
「なに食ってんだよ。うわっ腕もなにもかも細い!」
「あんたはどこまで触ってんだ!」
思わずがすっと突っ込み。
「いってえ!わき腹に突きいれることはないだろう!!」
「やめなさいよ。リーマスがおびえてるじゃないの」
「・・・・・・え?」
シリウスの視線が向けられたところで、こわばっていたリーマスの顔がふっと破顔した。
クスクスと笑う顔がかわいらしくて、あたしは決心した。
「リーマス!友達になりましょう!!」
「え」
「お前もじゅーぶん唐突だ!!」
ごん。
「いったーい!男のくせに女の子の頭叩いたわね!!」
「う・・・・・」
そこで引くか。
フェミニストだな・・・・・・
リーマスはもう笑いがとめられない、というようにおなかを抱えている。
・・・そんなに面白いことしたかしら?
「き、きみたち・・・っおかしい・・っ」
「なにがだよ。ほんとに…それにしても、ほんっとにほそっこいよな。栄養たりてないんじゃないのか?広間ではご馳走でるらしいからたっぷり食えよ?」
こくこく、と笑いながらリーマスが肩を震わせていた。
「同じ寮だったら世話できるけど、どうもそうじゃなさそうだしな」
「寮?」
リーマスが不思議そうな顔をして首を傾げている。
「ああ。どうみてもリーマスはスリザリンじゃなさそうだ」
「・・あの・・・寮ってこれから決まるんじゃないの・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
むすっとして硬い表情のまま視線をそらしたシリウスが黙り込んだ。
それにしても、スリザリンに決まるなんて、誰もまだ言ってないのにね・・・
もっとも、ブラック家の子どもがスリザリンに入らないって言うのは・・・どういう扱いを受けるものなのかしら。
そして…シリウスはどうするのか…。
「ねえ、シリウス」
「・・・・・・ん?」
「あなたが、あなたの想像している寮と違う寮になったら・・・どうする?」
「・・・・ありえないな」
「そうなの?」
「ああ」
あたしたちの間に微妙に漂ってる緊張感に気づいたのか、リーマスがあたしたちをおろおろと見ていた。
「じゃあ…違ったら…あたしの言うこと、一つ聞いてくれる?」
シリウスの目が、あたしを見た。
「もし。お前の言うとおり、俺がスリザリンじゃない寮に入るなんてことがありえたら、なんでも聞いてやる」
あたしはにやり、と笑った。
言質はとったわよ?
「約束よ?絶対ね」
「ああ・・・本当に、そんなことがありえるならな」
あたしは知ってるわ。
ありえる、ということを。
「リーマス。違う寮になっても仲良くしましょうね」
そう・・・問題は、あたしがグリフィンドールに入れる保障がないってことなのよぅ・・・・・・
ああ・・・泣きそう・・・
スリザリンが嫌とは言わないが。
この代はグリフィンドールの方が面白そう!
それ以外の時代なら…ハッフルパフがいい~ww
ごとん、と音がして船が止まる。
ホグワーツが、目前だった。
「イッチ年生はこっち!」
大きな声で手を振っているハグリッドの姿にようやく本当にホグワーツなのだ、と実感したような気がした。
う~ん…これでマクゴナガル先生がいるともっと良し、なんだけど…
「行こう。ほら」
「あ、うん」
ジェームズがリリーの手を引き、あたしの手をジョンが引っぱった。
…ええい。きっと将来バカップルめ…もう目をつけおった。
ついて歩きながら、あたしの目はいるはずの人たちを探して・・・見つけた。
従姉たちに囲まれながら面倒だと言わんばかりの顔のシリウス。
その顔にはありありと早く開放しろ、と書いてある。
それから・・・・・・
「何キョロキョロしてるんだい?はぐれちゃうよ?」
「あ。ごめんなさい」
それは困る。
万が一にもそんなことをしたら…あの「おじさま」の笑顔が炸裂する。
「このボートに乗って!」
・・・・・・・・・・・・・いや。ちょっと。
まぢですか~?
この、いかにもぼろぼろで今にも沈みそうな木製のボートに乗れ、とおっしゃる!!
「4人乗りだから譲り合って乗りなさい」
あたしたちは思わず顔を見合わせた。
「・・・・・・リリー、僕と行こう」
万が一にも純血主義者たちと一緒にしてたまるか、と言わんばかりのジェームズ。
「じゃあ、僕とサクラで…あと二人・・・」
どうしよう、とあたりを見回したあたしの目に入ってきたのは、一人でぽつんと所在なげにたっている少年と、もう一人。
「・・・ごめん、ジョン。ジェームズ。あたし、あの子達と乗るわ。4人で乗って。また大広間で会いましょ」
「えっ!?ちょっと!!」
手をほどいて駆け寄る。
「シリウス!」
「・・・・・・・・・・サクラ?」
覚えててくれた。
にこっと笑ったあたしに、シリウスが笑う。
「一緒にいきましょ」
「え?だって、お前・・・」
「あの子達とはあとでも会えるもの。こんなところでボーっとしてたら乗り遅れちゃうわよ。ほら、あなたも」
ぐいっと二人の手を引っ張って、あたしは最後のボートに乗り込んだ。
「え?え?あの・・・っ」
二人を乗せたところでボートが勝手に動き出す。
ゆらゆらとゆれるボートと、炎がきれいだ、と思った。
「・・・いいのかよ?あいつらと行かなくて」
「断ってきたからね。それより、さっきは助けてくれてありがとう」
さっき、あの二人を止めてくれたのは、不愉快だったからだけじゃない。たぶん、助けてくれたんだろう。
あれ以上のことになる前に。
「・・・とめられなかった俺が悪かったんだ。・・・嫌な思いさせて悪かった」
「いいのよ。そういうあなたの気持ちがうれしかったから」
そういって、思い切ってくるっと振り向いたあたしに船がゆれた。
「うわっあぶない!お前、ムチャすんな!!」
「ごめんごめん」
青い顔でしがみついているシリウス。
…さては泳げないと見た。
ついでにゆれるものも大嫌いと見た。
・・・遊園地つれてったら面白そうw
ま、それはさておき。
「ねえ、あなた名前は?」
端っこにしがみつくようにしてあたしたちから身体を離そうとしている少年に笑いかけた。
あたしの予想が正しければ。
「り、リーマス・ルーピン…」
ビンゴ!
「よろしくね、リーマス。あたしはサクラ。こっちはシリウスよ」
「…よろしく」
握手した手は、骨が浮き出て…ひどく細かった。
「お前ほそっこいなぁ」
同じように握手したシリウスが驚いたように声を上げる。
「なに食ってんだよ。うわっ腕もなにもかも細い!」
「あんたはどこまで触ってんだ!」
思わずがすっと突っ込み。
「いってえ!わき腹に突きいれることはないだろう!!」
「やめなさいよ。リーマスがおびえてるじゃないの」
「・・・・・・え?」
シリウスの視線が向けられたところで、こわばっていたリーマスの顔がふっと破顔した。
クスクスと笑う顔がかわいらしくて、あたしは決心した。
「リーマス!友達になりましょう!!」
「え」
「お前もじゅーぶん唐突だ!!」
ごん。
「いったーい!男のくせに女の子の頭叩いたわね!!」
「う・・・・・」
そこで引くか。
フェミニストだな・・・・・・
リーマスはもう笑いがとめられない、というようにおなかを抱えている。
・・・そんなに面白いことしたかしら?
「き、きみたち・・・っおかしい・・っ」
「なにがだよ。ほんとに…それにしても、ほんっとにほそっこいよな。栄養たりてないんじゃないのか?広間ではご馳走でるらしいからたっぷり食えよ?」
こくこく、と笑いながらリーマスが肩を震わせていた。
「同じ寮だったら世話できるけど、どうもそうじゃなさそうだしな」
「寮?」
リーマスが不思議そうな顔をして首を傾げている。
「ああ。どうみてもリーマスはスリザリンじゃなさそうだ」
「・・あの・・・寮ってこれから決まるんじゃないの・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
むすっとして硬い表情のまま視線をそらしたシリウスが黙り込んだ。
それにしても、スリザリンに決まるなんて、誰もまだ言ってないのにね・・・
もっとも、ブラック家の子どもがスリザリンに入らないって言うのは・・・どういう扱いを受けるものなのかしら。
そして…シリウスはどうするのか…。
「ねえ、シリウス」
「・・・・・・ん?」
「あなたが、あなたの想像している寮と違う寮になったら・・・どうする?」
「・・・・ありえないな」
「そうなの?」
「ああ」
あたしたちの間に微妙に漂ってる緊張感に気づいたのか、リーマスがあたしたちをおろおろと見ていた。
「じゃあ…違ったら…あたしの言うこと、一つ聞いてくれる?」
シリウスの目が、あたしを見た。
「もし。お前の言うとおり、俺がスリザリンじゃない寮に入るなんてことがありえたら、なんでも聞いてやる」
あたしはにやり、と笑った。
言質はとったわよ?
「約束よ?絶対ね」
「ああ・・・本当に、そんなことがありえるならな」
あたしは知ってるわ。
ありえる、ということを。
「リーマス。違う寮になっても仲良くしましょうね」
そう・・・問題は、あたしがグリフィンドールに入れる保障がないってことなのよぅ・・・・・・
ああ・・・泣きそう・・・
スリザリンが嫌とは言わないが。
この代はグリフィンドールの方が面白そう!
それ以外の時代なら…ハッフルパフがいい~ww
ごとん、と音がして船が止まる。
ホグワーツが、目前だった。