1年生(親世代) 完結 (99話)
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…いやー。参った。
のどかわいたから降りてきただけなのに。
暖炉の前で膝抱えて座ってるお子ちゃまを見つける羽目になるとは。
どうしよう。
引き返そうかしら。
それとも…
・・・・・・・・・・・・・あれ?
…なんか、泣いてない?
嗚咽に似た声が、かすかに聞こえて。
仕方ないなあ…。
「どうしたの?」
ぱっと振り向いたピーターの顔が…じわりとゆがんだ。
「僕、僕・・・ぅ」
うっとうしいっ
泣くなー!!
なんでだろう。この子が泣くとえっらくイライラするのよね。
…あ、そっか。嫌いだからだ。
うんうん。わかりやすい結論。
「あの・・・」
「なに?」
「…その、ね」
「うん?」
「その・・・・・・リーマスがね・・・」
「ああ・・・リーマスがどうかしたの?最近様子おかしいわよね、あなたたち」
「リーマスが、実は…っウェ・・・」
何かを言いかけて、慌てて黙り込んだピーターが恐る恐るというようにあたしを上目遣いに見上げた。
「リーマスが、なに?…まさか、リーマスが満月に変身するとかじゃないでしょうね?」
冗談めかして、そういう。
どうせぺらぺら話すんじゃないの。
ピーターですもの。
ちょっと水を向けてやれば…
「サクでも、話せない」
・・・・・・・・・え?
「言っちゃダメなことだから」
・・・・・・・・・ええと。
すっごく。意外…!
でも、ピーターの次の言葉は、さらにあたしを驚かせた。
「あのね…もし、友達を怖いと思ってしまったら、サクはどうする?」
・・・・・・・・・・・・
あまりに意外な問いに驚く。
てっきり、秘密を話すと思ったのに。
「サク?」
…はっ、アホ面さらしてた!!
「そうねえ・・・」
余りに意外で、正直混乱してる。
でも、きっと・・・あたしなら。
「嫌いになったならあきらめる。でも、なぜ怖いと思うのか、怖いからどうしたいのか、自分に問いかけて…考えるわ」
「そっか…サクなら、そうするんだ…」
「僕は弱いけど、彼にしてあげられることはあるのかな…」
そういう考え方、あたしは嫌いなの。
どうして。
「…弱いからして上げられるして上げられないって関係あるの?」
「え?」
きょとん、としたピーターの顔。
「弱いって、言い訳じゃないんじゃない?」
あなたが弱いというのは否定しませんけど。
「・・・・・・・・・・・そ、の・・・」
「弱いからしてあげられないんじゃないわよ。してあげたくないからなにもできないの」
「・・・・・・・・・・・・?」
弱くたって、能力がなくたって。
人間で。心があるのなら。大切な人がいるのなら。
「その人に何かをしてあげたい、してあげなきゃと思えるなら、なにかしてあげられることが見つかるのよ」
なんというか…ちょっと言葉がうまく見つからないけれど。
「だって。してあげたい、と思えるぐらいその人を好きだって言う気持ちが、一番『あげられるもの』なんじゃない?」
「好きという、気持ち?」
「そうよ。ピーターは、誰かに好きって言ってもらえたらうれしいでしょ?」
「うん」
「そのうれしい気持ちにさせてあげることができるじゃない」
「・・・・・・・・・・・あ」
「弱いから何もして上げられないなんて、ただのいいわけよ」
「一緒にいてあげるとか、自分に出来ることを一生懸命考えて、してあげられることからしていけばいいのよ。そうしたら、そのうちなにをすればいいのかわかるんじゃない?」
「・・・・・・そ、そうだねっうん!サクってすごいや!!」
あ、そう?
それはどうもありがとう。
やれやれ・・・水飲むだけのつもりがすっかり長くなっちゃったわ。
…でも、まあ…リーマスにとっては、こんなのでも友達なんだし…。
仕方、ないわよね…。
当初の目的どおり、ようやく水を飲んで…ああ、と思い出した。
「ああ、それから、ピーター?」
「なに?」
階段を上がりかけていたピーターに、あたしはにっこりと笑う。
「あたしは、なにかを『してあげる』って考え方嫌いだから。覚えておいて?」
あたしなら、友達に『何かをしてあげる』んじゃなくて、あたしが『その人のためにできること』を探すわよ。
…いやー。参った。
のどかわいたから降りてきただけなのに。
暖炉の前で膝抱えて座ってるお子ちゃまを見つける羽目になるとは。
どうしよう。
引き返そうかしら。
それとも…
・・・・・・・・・・・・・あれ?
…なんか、泣いてない?
嗚咽に似た声が、かすかに聞こえて。
仕方ないなあ…。
「どうしたの?」
ぱっと振り向いたピーターの顔が…じわりとゆがんだ。
「僕、僕・・・ぅ」
うっとうしいっ
泣くなー!!
なんでだろう。この子が泣くとえっらくイライラするのよね。
…あ、そっか。嫌いだからだ。
うんうん。わかりやすい結論。
「あの・・・」
「なに?」
「…その、ね」
「うん?」
「その・・・・・・リーマスがね・・・」
「ああ・・・リーマスがどうかしたの?最近様子おかしいわよね、あなたたち」
「リーマスが、実は…っウェ・・・」
何かを言いかけて、慌てて黙り込んだピーターが恐る恐るというようにあたしを上目遣いに見上げた。
「リーマスが、なに?…まさか、リーマスが満月に変身するとかじゃないでしょうね?」
冗談めかして、そういう。
どうせぺらぺら話すんじゃないの。
ピーターですもの。
ちょっと水を向けてやれば…
「サクでも、話せない」
・・・・・・・・・え?
「言っちゃダメなことだから」
・・・・・・・・・ええと。
すっごく。意外…!
でも、ピーターの次の言葉は、さらにあたしを驚かせた。
「あのね…もし、友達を怖いと思ってしまったら、サクはどうする?」
・・・・・・・・・・・・
あまりに意外な問いに驚く。
てっきり、秘密を話すと思ったのに。
「サク?」
…はっ、アホ面さらしてた!!
「そうねえ・・・」
余りに意外で、正直混乱してる。
でも、きっと・・・あたしなら。
「嫌いになったならあきらめる。でも、なぜ怖いと思うのか、怖いからどうしたいのか、自分に問いかけて…考えるわ」
「そっか…サクなら、そうするんだ…」
「僕は弱いけど、彼にしてあげられることはあるのかな…」
そういう考え方、あたしは嫌いなの。
どうして。
「…弱いからして上げられるして上げられないって関係あるの?」
「え?」
きょとん、としたピーターの顔。
「弱いって、言い訳じゃないんじゃない?」
あなたが弱いというのは否定しませんけど。
「・・・・・・・・・・・そ、の・・・」
「弱いからしてあげられないんじゃないわよ。してあげたくないからなにもできないの」
「・・・・・・・・・・・・?」
弱くたって、能力がなくたって。
人間で。心があるのなら。大切な人がいるのなら。
「その人に何かをしてあげたい、してあげなきゃと思えるなら、なにかしてあげられることが見つかるのよ」
なんというか…ちょっと言葉がうまく見つからないけれど。
「だって。してあげたい、と思えるぐらいその人を好きだって言う気持ちが、一番『あげられるもの』なんじゃない?」
「好きという、気持ち?」
「そうよ。ピーターは、誰かに好きって言ってもらえたらうれしいでしょ?」
「うん」
「そのうれしい気持ちにさせてあげることができるじゃない」
「・・・・・・・・・・・あ」
「弱いから何もして上げられないなんて、ただのいいわけよ」
「一緒にいてあげるとか、自分に出来ることを一生懸命考えて、してあげられることからしていけばいいのよ。そうしたら、そのうちなにをすればいいのかわかるんじゃない?」
「・・・・・・そ、そうだねっうん!サクってすごいや!!」
あ、そう?
それはどうもありがとう。
やれやれ・・・水飲むだけのつもりがすっかり長くなっちゃったわ。
…でも、まあ…リーマスにとっては、こんなのでも友達なんだし…。
仕方、ないわよね…。
当初の目的どおり、ようやく水を飲んで…ああ、と思い出した。
「ああ、それから、ピーター?」
「なに?」
階段を上がりかけていたピーターに、あたしはにっこりと笑う。
「あたしは、なにかを『してあげる』って考え方嫌いだから。覚えておいて?」
あたしなら、友達に『何かをしてあげる』んじゃなくて、あたしが『その人のためにできること』を探すわよ。