1年生(親世代) 完結 (99話)
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82
宿題を片付けようと図書室に行ったら、もうはや本を積み上げている二人組がいたので。
ついでに使わせてもらうことにした。
さすがに資料探しがうまい…。
こんな本あったのねってぐらい関係なさそうなジャンルの本からでも資料を引っ張ってきてる。
これが学年トップの実力かしらね…。
なにやらせても器用になんっでもこなすもの。この二人。
普段見てるとそう思えないんだけど。
「さーできた」
「お前、早いよ」
「シリウスがふらふらしてるから出来上がらないんだよ」
確かに、書きながらも不意に資料をひっくり返してみたり、外を眺めてボーっとしてたり。
どうも集中力が持続しないらしい。
今も、月齢表や満月の観測結果を記入しながらすぐにくるくると羽ペンを回し始めた。
「…あれ?そういえばさ、満月の観測のときいっつもリーマスのやついなくね?」
「え?」
ぎくり、とした。
「言われてみればそうだね…。大丈夫かな」
「そうだよなー。レポート出してないってことじゃん。天文学の成績大丈夫だといいな」
そうだねえ、といいながら羊皮紙を読み返しながら丸めていたジェームズが、突然手を止めた。
「・・・・・どうした?」
あまりにそれが唐突で、酷く違和感を感じる。
文字通り、凍りつくようにぴたりと動きを止めたジェームズが、唇を震わせて、信じられないというように、羊皮紙の一転を凝視している。
「・・・・・・まさ、か」
「なんだよ、急に」
シリウスに何も答えずに、慌てたように隣に丸めてあった羊皮紙をもどかしげに解く。
それは、天文学の宿題―――月齢表だった。
何度も、たしかめるようにその日付をなぞり…ぐしゃり、と羊皮紙がジェームズの手の中で無残にゆがんだ。
「・・・・・・・・・・・なんでもない」
そんな顔色でなんでもない、って言われても…
「なんでもないって顔じゃないぞ?」
うん。ぜんぜん。
行動が不審だし。
シリウスの追求に、らしくもなく…余裕を失った様子でジェームズが大声を上げた。
突然に、としか思えない…激昂の仕方だった。
「なんでもないって言ってるだろう!」
「・・・な、なんだよ!一体!!」
「図書室では静かに!!」
マダムピンスの声が飛ぶ。
その、ジェームズの視点が止まっている場所を何気なく見て…あたしの目は、釘付けになった。
『人狼は、月に一度、満月の夜に変身する―――』
ああ。
そうか。
気づいてしまったんだ。
リーマスの、秘密に。
彼は、気づいたのだ。
リーマスは、人狼だと。
宿題を片付けようと図書室に行ったら、もうはや本を積み上げている二人組がいたので。
ついでに使わせてもらうことにした。
さすがに資料探しがうまい…。
こんな本あったのねってぐらい関係なさそうなジャンルの本からでも資料を引っ張ってきてる。
これが学年トップの実力かしらね…。
なにやらせても器用になんっでもこなすもの。この二人。
普段見てるとそう思えないんだけど。
「さーできた」
「お前、早いよ」
「シリウスがふらふらしてるから出来上がらないんだよ」
確かに、書きながらも不意に資料をひっくり返してみたり、外を眺めてボーっとしてたり。
どうも集中力が持続しないらしい。
今も、月齢表や満月の観測結果を記入しながらすぐにくるくると羽ペンを回し始めた。
「…あれ?そういえばさ、満月の観測のときいっつもリーマスのやついなくね?」
「え?」
ぎくり、とした。
「言われてみればそうだね…。大丈夫かな」
「そうだよなー。レポート出してないってことじゃん。天文学の成績大丈夫だといいな」
そうだねえ、といいながら羊皮紙を読み返しながら丸めていたジェームズが、突然手を止めた。
「・・・・・どうした?」
あまりにそれが唐突で、酷く違和感を感じる。
文字通り、凍りつくようにぴたりと動きを止めたジェームズが、唇を震わせて、信じられないというように、羊皮紙の一転を凝視している。
「・・・・・・まさ、か」
「なんだよ、急に」
シリウスに何も答えずに、慌てたように隣に丸めてあった羊皮紙をもどかしげに解く。
それは、天文学の宿題―――月齢表だった。
何度も、たしかめるようにその日付をなぞり…ぐしゃり、と羊皮紙がジェームズの手の中で無残にゆがんだ。
「・・・・・・・・・・・なんでもない」
そんな顔色でなんでもない、って言われても…
「なんでもないって顔じゃないぞ?」
うん。ぜんぜん。
行動が不審だし。
シリウスの追求に、らしくもなく…余裕を失った様子でジェームズが大声を上げた。
突然に、としか思えない…激昂の仕方だった。
「なんでもないって言ってるだろう!」
「・・・な、なんだよ!一体!!」
「図書室では静かに!!」
マダムピンスの声が飛ぶ。
その、ジェームズの視点が止まっている場所を何気なく見て…あたしの目は、釘付けになった。
『人狼は、月に一度、満月の夜に変身する―――』
ああ。
そうか。
気づいてしまったんだ。
リーマスの、秘密に。
彼は、気づいたのだ。
リーマスは、人狼だと。