1年生(親世代) 完結 (99話)
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腰の骨が折れてました。
びば。魔法。
ありがとう。マダム・ポンフリー。
いてて。
でももうちょっとお手柔らかに!!
「何をしたらそんなところを骨折なんて出来るんですか!!」
女の子でしょう!といわれても…
いや、確かに腰の骨は怖いけど。
でも原因なんていえないしなあ・・・
「それが…その…」
「いくらミス・キリュウでも…骨折するようなトラブルは起こさないでしょうし…。」
待ってください。いくらあたしでも、ってそりゃどういう意味ですか。
ねえ!!
「その、リーマスが…」
ジェームズが困ったような顔であたしとマダムを見比べる。
…できれば、話さないで、と目で訴えても…止まりそうにないわね;
「ミスター・ルーピン?」
マダム・ポンフリーの顔がこわばったような気がした。
「彼が、どうしたのです?」
マダムの真剣な目つきにシリウスと目を見合わせたジェームズがその、と戸惑った様に口を開く。
「突然…彼女を突き飛ばして…それで…」
「それで、怪我をしたのですか?」
「・・・・・・・はい」
マダムやシリウスたちがこれ以上言う前に、あたしは慌てて口を開いた。
「マダム。あたしが悪かったんです。配慮が足りなかった。だから、いいのです」
だから、お願いだから。
あの子を退学になんてさせないで。
これ以上、追い詰めたりしないで。
「・・で、ですが・・・・・・」
「ダンブルドアにはあたしから申し上げます。ですから」
大事にしないでください。
「・・・わかりました。本当に、大丈夫なのですね?」
「はい」
・・・よかった。
「ジェームズも、シリウスもごめんね。医務室までつれてきてくれてありがとう」
「・・・へらへら笑ってるからたいしたことないだろうと思ったら…」
「えへ。ちょーっとたいしたことあったね」
「お前な…!」
怒ってくれるのはとってもうれしい。
心配してくれたんだと思う。
ちょっとでも振動があると痛みに顔をゆがめるあたしを、二人がかりで連れてきてくれた。
でもね。
「笑い事にしてよ。シリウス」
「できるか!」
「して。リーマスのために」
ぴたり、と止まった抗議の声。
「リーマスの?」
「そうよ。だって、あたしに怪我させちゃった、なんて泣かせたくないもの」
「…だけど、あいつが怪我させたのは事実だ…」
にっこりわらって。
あたしはもう一度、笑い事にしてね、といった。
でも、たぶん。
この二人は納得してくれないだろう。
小さなしこりとなって、この一件が残る。
そう・・・ひょっとしたら、人狼の秘密に気づくほどに。
「てなわけで。やっちゃいました~」
出来るだけ明るく朗らかにいっても、ダンブルドアの渋面はゆらぎもしなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前というやつは」
「てへ」
「てへ、ですむことではないじゃろう…一歩間違えれば…!」
くわっと目をむいたダンブルドアに、すばやく頭を下げる。
「リーマスを退学にしてた。ごめんなさい。次は気をつけるわ」
ちゃんと、事の重大さはわかってる。
わかってるから。後悔した。
同時に、利用できるかも、とも思いましたが。
「・・・・・・・・・・・まったく…困った姪っ子じゃのう…」
肩をおとして、それでもようやくいつもの調子に戻ったダンブルドアにほっとして、ふわふわと浮かんできた紅茶をすする。
そういえば、気になったことがあったのよね。
「・・・ねえ、満月の間以外は人間となんら変わることがないっていうわよね?」
イーシャ先生の授業でもそういってたし。
「そうじゃな」
「でも、リーマスの力って、11歳の子とは思えなかったんだけど…」
11歳という年齢は、男の子にとって、それほど成長が見込める時期ではない。
それから考えると、あの力…同世代の女の子独りを壁にたたきつけた力は、どう考えてもおかしかった。
「・・・・・・壁に、叩きつけられたのだったか」
「そう。目の前が一瞬真っ白になったわ」
息できなかったもん。
「そうか…ひょっとしたら、月の満ち欠けが影響するのかもしれん」
「それをリーマスって意思で抑えてるの?それって…」
やっぱり、満月以外でも狼人間は…
「いやいや、もちろん人狼は満月期以外は無力じゃ。だが…そうさのう…」
ダンブルドアにしては珍しく…ひどく、いいにくそうだった。
「え?」
「・・・実験段階の、脱狼薬が、あっての…」
じ、実験段階?
「・・・リーマスが服用してるとかいう…おち?」
「そうじゃ。ミスター・ルーピンは、実験台となっている…少しでも、両親を苦しめたくないのだというてな…」
「・・・・・・・・・・」
なにも、言う言葉がなかった。
副作用も、なにもわかっていない薬を…両親のためだと飲む勇気。
それが、痛々しかった。
まだ、11歳なのに。
そうするしかないリーマスが、それに何も出来ない自分が。
悔しかった。
なんでもできるなんて、思いあがりはしない。
できない。
けれど、大切な人のために、何も出来ない自分が口惜しいと、思った。
腰の骨が折れてました。
びば。魔法。
ありがとう。マダム・ポンフリー。
いてて。
でももうちょっとお手柔らかに!!
「何をしたらそんなところを骨折なんて出来るんですか!!」
女の子でしょう!といわれても…
いや、確かに腰の骨は怖いけど。
でも原因なんていえないしなあ・・・
「それが…その…」
「いくらミス・キリュウでも…骨折するようなトラブルは起こさないでしょうし…。」
待ってください。いくらあたしでも、ってそりゃどういう意味ですか。
ねえ!!
「その、リーマスが…」
ジェームズが困ったような顔であたしとマダムを見比べる。
…できれば、話さないで、と目で訴えても…止まりそうにないわね;
「ミスター・ルーピン?」
マダム・ポンフリーの顔がこわばったような気がした。
「彼が、どうしたのです?」
マダムの真剣な目つきにシリウスと目を見合わせたジェームズがその、と戸惑った様に口を開く。
「突然…彼女を突き飛ばして…それで…」
「それで、怪我をしたのですか?」
「・・・・・・・はい」
マダムやシリウスたちがこれ以上言う前に、あたしは慌てて口を開いた。
「マダム。あたしが悪かったんです。配慮が足りなかった。だから、いいのです」
だから、お願いだから。
あの子を退学になんてさせないで。
これ以上、追い詰めたりしないで。
「・・で、ですが・・・・・・」
「ダンブルドアにはあたしから申し上げます。ですから」
大事にしないでください。
「・・・わかりました。本当に、大丈夫なのですね?」
「はい」
・・・よかった。
「ジェームズも、シリウスもごめんね。医務室までつれてきてくれてありがとう」
「・・・へらへら笑ってるからたいしたことないだろうと思ったら…」
「えへ。ちょーっとたいしたことあったね」
「お前な…!」
怒ってくれるのはとってもうれしい。
心配してくれたんだと思う。
ちょっとでも振動があると痛みに顔をゆがめるあたしを、二人がかりで連れてきてくれた。
でもね。
「笑い事にしてよ。シリウス」
「できるか!」
「して。リーマスのために」
ぴたり、と止まった抗議の声。
「リーマスの?」
「そうよ。だって、あたしに怪我させちゃった、なんて泣かせたくないもの」
「…だけど、あいつが怪我させたのは事実だ…」
にっこりわらって。
あたしはもう一度、笑い事にしてね、といった。
でも、たぶん。
この二人は納得してくれないだろう。
小さなしこりとなって、この一件が残る。
そう・・・ひょっとしたら、人狼の秘密に気づくほどに。
「てなわけで。やっちゃいました~」
出来るだけ明るく朗らかにいっても、ダンブルドアの渋面はゆらぎもしなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前というやつは」
「てへ」
「てへ、ですむことではないじゃろう…一歩間違えれば…!」
くわっと目をむいたダンブルドアに、すばやく頭を下げる。
「リーマスを退学にしてた。ごめんなさい。次は気をつけるわ」
ちゃんと、事の重大さはわかってる。
わかってるから。後悔した。
同時に、利用できるかも、とも思いましたが。
「・・・・・・・・・・・まったく…困った姪っ子じゃのう…」
肩をおとして、それでもようやくいつもの調子に戻ったダンブルドアにほっとして、ふわふわと浮かんできた紅茶をすする。
そういえば、気になったことがあったのよね。
「・・・ねえ、満月の間以外は人間となんら変わることがないっていうわよね?」
イーシャ先生の授業でもそういってたし。
「そうじゃな」
「でも、リーマスの力って、11歳の子とは思えなかったんだけど…」
11歳という年齢は、男の子にとって、それほど成長が見込める時期ではない。
それから考えると、あの力…同世代の女の子独りを壁にたたきつけた力は、どう考えてもおかしかった。
「・・・・・・壁に、叩きつけられたのだったか」
「そう。目の前が一瞬真っ白になったわ」
息できなかったもん。
「そうか…ひょっとしたら、月の満ち欠けが影響するのかもしれん」
「それをリーマスって意思で抑えてるの?それって…」
やっぱり、満月以外でも狼人間は…
「いやいや、もちろん人狼は満月期以外は無力じゃ。だが…そうさのう…」
ダンブルドアにしては珍しく…ひどく、いいにくそうだった。
「え?」
「・・・実験段階の、脱狼薬が、あっての…」
じ、実験段階?
「・・・リーマスが服用してるとかいう…おち?」
「そうじゃ。ミスター・ルーピンは、実験台となっている…少しでも、両親を苦しめたくないのだというてな…」
「・・・・・・・・・・」
なにも、言う言葉がなかった。
副作用も、なにもわかっていない薬を…両親のためだと飲む勇気。
それが、痛々しかった。
まだ、11歳なのに。
そうするしかないリーマスが、それに何も出来ない自分が。
悔しかった。
なんでもできるなんて、思いあがりはしない。
できない。
けれど、大切な人のために、何も出来ない自分が口惜しいと、思った。