1年生(親世代) 完結 (99話)
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あー…疲れた…
心底疲れた…。
何だって今日は局地的に波乱万丈なのか…。
結局のところ、どっちの姉妹も大きな問題抱えてるのわね。
解決っていったって根が深そうだし。
なにより、子世代でも修復されてないんだからどこであきらめるかがポイントだと思うのよ。
「ミス・キリュウ。ミス・エヴァンスはどうしました?」
「具合悪くて寝てます」
ということにしておこう。
「そうですか…一人で観測は大丈夫ですか?」
「ええ。ほとんど先週終わりました」
気に入らなさそうにふん、と鼻を鳴らすアホは放っておく。
全く。隙あらばスリザリン以外から点を引こうとするんだから…。
「・・・・・いてっ」
こん、と音がして頭の上に何かが降ってきた。
ごろり、と転がったのは…まて。なんで本。
というか、よくこん、で済んだな…。
「ご、ごめんっサク!」
「リーマス」
…なら仕方ない。シリウスならとっちめようとおもったのに…。
慌てて降りてきてしゅんとしているリーマスに手をふって足元の本を拾う。
「気をつけてねえ?」
「うん、ごめんね」
それにしても、なんで頭上から落ちてくるのか…。
「・・・・・・・・・・・・・なにやってんの・・・」
何を思ったのか。
シリウスとジェームズが天文台の上によじ登っていた。
側にピーターもくっついてる。
「…あそこにいたの?」
「う、うん…」
何とかと煙は高いとこが好きだって言うもんね…。
「シリウスにチョコレート上げたら膝の上においてたんだけど、落っことしちゃって…」
「いいわよ。…まだ持ち歩いてるの?」
「うん…その、チョコレート上げるとシリウスがうれしそうだから…」
甘やかしすぎ!!
「甘やかすと犬は付け上がるわよ?」
「犬って…誰?」
「シリウス」
きょとん、としたリーマスの目と口がゆがみ…こらえ切れないように噴出した。
「い、いぬって・・・犬って・・・っ」
「餌付けしすぎると調子にのるからあげる量には気をつけて!」
「餌付け・・・!」
リーマスさん。笑いすぎ。
用心しないとやなのが寄って・・・・・・
「リーマス・J・ルーピン。そこでなにを?」
うげ。
「授業中におしゃべりとは。グリフィンドール、2点減点」
このぉ…ほんっとに油断も隙もない!!
そしてまた飄々とどこぞに去っていく…
「気にすることないわよ。常に減点狙ってるんだから」
「でも…僕は……ここに入れただけでもありがたいのに、皆に迷惑をかけるなんて…」
う、う~ん;
なんと言っていいのかわからないのだけど。
「リーマス…あなたがここにいるのは、当たり前のことじゃない。それに、誰も迷惑だなんて思わないわ。皆またあいつかって言うだけよ。あの教授いつだってそうじゃない」
「何がいつだってそうなのですか?」
ひぃ。
いなくなったんじゃなかったんかい!!
「私を貶めるような口をきくとは…無礼な。グリフィンドール5点減点」
・・・・・・・・そんな理由で減点ありかー!?
個人的なことなら寮点じゃないでしょうがー!!
ほんっとに気にくわない…
それでいてシリウスだけは絶対に減点しないところがさらに腹立つ!!
「ああ、そういえば・・・」
いかにも今思い出した、と言わんばかりにぽん、と教授が手を叩いた。
・・・すばらしくわざとらしいのですが。
「来週は満月ですね」
びくり、とリーマスの肩が震えた。
そのリーマスを横目で見下ろしながら、薄ら笑いを浮かべて教授が一言一言区切るように告げる。
「満月の影響をうける生物は多い。彼らの行動を見守るためにも、月齢表をきちんとつくり、観察を怠らないように」
・・・・・・・・・・こいつ・・・っ
ぎり、と奥歯をかみ締めた。
ののしりたい。
けれど、罵ることも出来ない。
なんてこと。
なんで、こんなことを。
わざわざ、わざわざリーマスの前で・・・っ
「サク!」
ひどく剣呑な顔をしていたのかもしれない。
思わず、手が伸びかけていたのかもしれない。
リーマスの手が、あたしの手を強くつかんでいた。
「サク。いいんだ…僕は…」
良くない。
良くないよ。リーマス。
傷つけられたのは、あなただよ?
「…本当に…もうすぐ、満月だね…」
空に浮かぶ、円に近づく月を見上げ、リーマスが呟いた声は、自然を装って…けれど、その語尾が、震えてかすれた。
そのかすかに震える手をぎゅっと握り締める。
「うん…満月ね…」
「きっと綺麗だよ。すごく、綺麗に見えるよ…」
「そうね…きっと」
綺麗に、夜空に輝くのでしょう。
その下で、独り泣く狼男を見下ろしながら。
あー…疲れた…
心底疲れた…。
何だって今日は局地的に波乱万丈なのか…。
結局のところ、どっちの姉妹も大きな問題抱えてるのわね。
解決っていったって根が深そうだし。
なにより、子世代でも修復されてないんだからどこであきらめるかがポイントだと思うのよ。
「ミス・キリュウ。ミス・エヴァンスはどうしました?」
「具合悪くて寝てます」
ということにしておこう。
「そうですか…一人で観測は大丈夫ですか?」
「ええ。ほとんど先週終わりました」
気に入らなさそうにふん、と鼻を鳴らすアホは放っておく。
全く。隙あらばスリザリン以外から点を引こうとするんだから…。
「・・・・・いてっ」
こん、と音がして頭の上に何かが降ってきた。
ごろり、と転がったのは…まて。なんで本。
というか、よくこん、で済んだな…。
「ご、ごめんっサク!」
「リーマス」
…なら仕方ない。シリウスならとっちめようとおもったのに…。
慌てて降りてきてしゅんとしているリーマスに手をふって足元の本を拾う。
「気をつけてねえ?」
「うん、ごめんね」
それにしても、なんで頭上から落ちてくるのか…。
「・・・・・・・・・・・・・なにやってんの・・・」
何を思ったのか。
シリウスとジェームズが天文台の上によじ登っていた。
側にピーターもくっついてる。
「…あそこにいたの?」
「う、うん…」
何とかと煙は高いとこが好きだって言うもんね…。
「シリウスにチョコレート上げたら膝の上においてたんだけど、落っことしちゃって…」
「いいわよ。…まだ持ち歩いてるの?」
「うん…その、チョコレート上げるとシリウスがうれしそうだから…」
甘やかしすぎ!!
「甘やかすと犬は付け上がるわよ?」
「犬って…誰?」
「シリウス」
きょとん、としたリーマスの目と口がゆがみ…こらえ切れないように噴出した。
「い、いぬって・・・犬って・・・っ」
「餌付けしすぎると調子にのるからあげる量には気をつけて!」
「餌付け・・・!」
リーマスさん。笑いすぎ。
用心しないとやなのが寄って・・・・・・
「リーマス・J・ルーピン。そこでなにを?」
うげ。
「授業中におしゃべりとは。グリフィンドール、2点減点」
このぉ…ほんっとに油断も隙もない!!
そしてまた飄々とどこぞに去っていく…
「気にすることないわよ。常に減点狙ってるんだから」
「でも…僕は……ここに入れただけでもありがたいのに、皆に迷惑をかけるなんて…」
う、う~ん;
なんと言っていいのかわからないのだけど。
「リーマス…あなたがここにいるのは、当たり前のことじゃない。それに、誰も迷惑だなんて思わないわ。皆またあいつかって言うだけよ。あの教授いつだってそうじゃない」
「何がいつだってそうなのですか?」
ひぃ。
いなくなったんじゃなかったんかい!!
「私を貶めるような口をきくとは…無礼な。グリフィンドール5点減点」
・・・・・・・・そんな理由で減点ありかー!?
個人的なことなら寮点じゃないでしょうがー!!
ほんっとに気にくわない…
それでいてシリウスだけは絶対に減点しないところがさらに腹立つ!!
「ああ、そういえば・・・」
いかにも今思い出した、と言わんばかりにぽん、と教授が手を叩いた。
・・・すばらしくわざとらしいのですが。
「来週は満月ですね」
びくり、とリーマスの肩が震えた。
そのリーマスを横目で見下ろしながら、薄ら笑いを浮かべて教授が一言一言区切るように告げる。
「満月の影響をうける生物は多い。彼らの行動を見守るためにも、月齢表をきちんとつくり、観察を怠らないように」
・・・・・・・・・・こいつ・・・っ
ぎり、と奥歯をかみ締めた。
ののしりたい。
けれど、罵ることも出来ない。
なんてこと。
なんで、こんなことを。
わざわざ、わざわざリーマスの前で・・・っ
「サク!」
ひどく剣呑な顔をしていたのかもしれない。
思わず、手が伸びかけていたのかもしれない。
リーマスの手が、あたしの手を強くつかんでいた。
「サク。いいんだ…僕は…」
良くない。
良くないよ。リーマス。
傷つけられたのは、あなただよ?
「…本当に…もうすぐ、満月だね…」
空に浮かぶ、円に近づく月を見上げ、リーマスが呟いた声は、自然を装って…けれど、その語尾が、震えてかすれた。
そのかすかに震える手をぎゅっと握り締める。
「うん…満月ね…」
「きっと綺麗だよ。すごく、綺麗に見えるよ…」
「そうね…きっと」
綺麗に、夜空に輝くのでしょう。
その下で、独り泣く狼男を見下ろしながら。