1年生(親世代) 完結 (99話)
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75
「あ」
・・・・・・・・・・・・くるりと回れ右。
駆け足!
「おや。失礼じゃないか?」
あたしの耳には何も聞こえない。
「こうして出会えたのはクリスマス以来だというのに」
知らん。
「私は君にとても会いたかったよ」
って!
「なんで走ってるのにあんたとの距離が変わらないのよ!!」
しかもこいつ歩いてるし!!
うっきー!むかつく!!
「それは・・・・・・やっぱり長さかな」
気を使っていただかなくて結構!
「どうせあたしは足があんたより短いわよ!!悪かったわね!」
「捕まえた」
あ。
「やはりお前は面白い」
「面白がるな!」
ああ・・・しまった・・・
こんなところでこいつに捕まるとは・・・サクラ!一生の不覚!!
「積もる話もあるし、ちょっとその辺まで…どうかな?」
「・・・お付き合いさせていただきますです・・・・・・・・・」
つれてこられたのは、薔薇の咲き誇る温室。
「へえ・・・こんなところあったんだー」
「ああ。ここでなら一年中いろいろな種類の薔薇が楽しめる」
どうぞ、と広げられたハンカチ・・・
どうして・・・どうして名家の連中ってのはこう・・・・・・
「失礼いたします!」
薔薇の根元に座り込んでルシウスとおしゃべりなんて…なんでこんなことに……
「てっきり、次の日のマルフォイ家のパーティーには顔を出してくれるものと思っていたんだが?」
「残念ながらセブちゃんにフラれましたので」
断じていきたかったわけではありませんが!!
「ああ、それでか。なにやら妙なことを聴いたな」
「なんでしょうか?」
「・・・・・・その馬鹿丁寧な敬語は嫌がらせのつもりかな?」
「ええ」
きっぱりと。
即答で。
「・・・・・・・・そこまではっきり答えてくれなくて結構だ」
いや。やっぱりこういうことはきっちりしないと。
「…それで?」
「なんでしょう?」
「セブルスがなにやら不思議なことを言っていたが?」
「不思議?」
ぐぐぐっと眉間にしわがよるのがわかった。
絶対あのことだ。
どうしてスリザリンってのはこう…
「しもべ妖精がどうこうと…」
「はいはい。言いたいことはわかってます」
「そうなのか?…まぁ、目の前で死ぬものを可哀想と嘆くのは女子どもの特徴だろう」
・・・・・・・その言い方、すばらしく腹が立ちます。ルシウスさん。
「お前がそういう考え方をするとは驚いたがな」
「…命が奪われるって、見てて気持ちのいいものじゃないでしょう」
まして、あんなふうに他者が無理矢理に命を奪う光景は。
「…そうだな。大切にしているものや人間の命が奪われるのは見ていて気持ちがいいものではない」
「・・・・・意外」
あなたでもそういうこと思うの…。
「ああ。もちろん」
・・・・・・・ならなんでマグル狩する・・・
「だがな、子どもは残酷なことが好きな生き物だとも思っていたが?」
「…なんですって?」
は?なにを唐突に…。
「セブルスなどは典型だな。蝶の羽をもぐように、とかげの尻尾を切るように、生き物に魔法をかけることを楽しむ。成長しては魔法の技術や種類に興味を持つ。それが子どもだろう」
「…あなたもそうだったの?」
「私はそういう稚気とは無縁だ」
あ。そ。
「・・・・・ちょっとまって。セブルス?」
セブルスが典型って…そういうことをする、というか…思うってこと、よね?
「お前に言われてそれが命を奪う行為だと気づいたそうだぞ」
「・・・・・・・は?」
…すっごくご大層なこと言ってあたしを悩ませてくれませんでした!?
「アレは子どもだ。まだ幼い子どもに過ぎない。…将来は、どうなるか知らんがな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ええと。
「魔法薬学の材料も、嫌いな生き物も、すべては同じ命、か…ご大層なことを言うものだ」
「・・・・・・・あんたは?あんたはどう思ってるの?」
にやり、と…ルシウスは笑った。
今まで…見たことのない、闇の匂いを漂わせる笑み。
ぞくり、とした。
思わず脳裏をよぎったのは、あの、地下室での遭遇。
「この世に、平等な命など存在しない」
目を、見開くことしか出来なかった。
「生きている価値のあるものと、ないもの。それだけだ」
「ルシ、ウス…」
だから。
死喰い人になったのか。
デス・イーターとして、多くの人々の命を楽しそうに奪ったのか。
この男の考え方は、あってはならない。
そう、思った。
ふと、ルシウスの表情が緩む。
「ようやく敬語が取れたな」
「・・・・・・え?」
そういえば、気がつかないうちに。
「その方が好ましい。それで話せ」
「…考えておくわ」
この男の油断ならなさに、ふとした瞬間に気づかされる。
この男だけじゃない…。
闇の一族に関わる人たち…すべてが…そういう面を持っている。
そう。おそらくは…シリウスでさえも。
ん?なんか人の声が…
「それでさー……」
ばっちり。目が合った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・し、」
し?
「しつれいしましたーっっ」
「え?」
・・・・・・・なんか、脱兎のごとく駆け去っていきましたね…。
「なに、あれ」
「ん?邪魔をしたと思ったんだろう」
「は?なんの?」
別にあたしたちが話してることってそんなに怪しいことでもなければ秘密にすることでもなくない?
「薔薇の下での密会は恋人たちの密会と相場が決まっているだろう?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・あんた」
「明日にはなんとうわさになるか楽しみだな」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
殺る。
なあに。本人が命を奪うことを肯定してるんだ。
なんてことはないさあ!
未来が変わる?
知ったことか!!
「さて。そろそろ退散するとしよう」
「あら。遠慮しないでちょうだい?」
今行かれたら殺れないじゃないの。
「いや。遠慮しよう。これ以上ここにいるとお前に殺されるかそれに等しい目に合わされるのは目に見えてるからな」
…ちっ。
「というか。そう思うならそういう怪しい言動をしない」
「なにをいう!」
大げさに両手を広げて嘆いて見せたルシウスがにっこりと笑った。
うわ。うさんくさっ。
「これこそが我が人生の楽しみ!」
「いっぺん死んで来いっ」
うわっ。いけないいけない。素手で薔薇折っちゃったよ。
ははは、と笑いながらご退場されようとしたルシウスがふと振り返った。
「ああ、そういえば。クリスマスプレゼントは届いたかな?」
「ええ。いただきました」
やっべ。忘れてた。
というか・・・あけてないし…あれ?あの箱、どこやったっけ……
「喜んでもらえた?」
「あなたからいただけるとは思いませんでした」
「そうか。喜んでもらえたようでうれしいよ」
いや。喜んではいない。
「次はもらったときにあけてほしいものだな」
「は?」
え?・・・・・・・・・バレ、た?
「それでは」
ひらひら~っと手を振るマルフォイをきっと引きつっているのだろう笑顔で見送り・・・あたしはグリフィンドールまで猛ダッシュした。
あの男…!一体何を…!
バレた理由なんて一つしかない。
あけていたらあたしの反応がもっと違うものだったはずだと予測を立てていたからに違いない!
「箱箱箱~!!」
がさごそと書き分けたプレゼントの底から他のものの重みでひしゃげた箱が現れる。
あける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・ふっ
くっくっくっく・・・・・
「おのれ・・・ルシウス・マルフォイ・・・・・・・」
ああっあけていればよかった・・・
そうしたら・・・そうしたら今日出会ったとき!あんなに穏便に済ませなかったのに・・・・・・!!
箱の中には・・・それはそれは素敵な。
スリザリンのネクタイとローブが入っていた・・・
あたしはグリフィンドールだああああああああああ!!!!!!!!!!
「あ」
・・・・・・・・・・・・くるりと回れ右。
駆け足!
「おや。失礼じゃないか?」
あたしの耳には何も聞こえない。
「こうして出会えたのはクリスマス以来だというのに」
知らん。
「私は君にとても会いたかったよ」
って!
「なんで走ってるのにあんたとの距離が変わらないのよ!!」
しかもこいつ歩いてるし!!
うっきー!むかつく!!
「それは・・・・・・やっぱり長さかな」
気を使っていただかなくて結構!
「どうせあたしは足があんたより短いわよ!!悪かったわね!」
「捕まえた」
あ。
「やはりお前は面白い」
「面白がるな!」
ああ・・・しまった・・・
こんなところでこいつに捕まるとは・・・サクラ!一生の不覚!!
「積もる話もあるし、ちょっとその辺まで…どうかな?」
「・・・お付き合いさせていただきますです・・・・・・・・・」
つれてこられたのは、薔薇の咲き誇る温室。
「へえ・・・こんなところあったんだー」
「ああ。ここでなら一年中いろいろな種類の薔薇が楽しめる」
どうぞ、と広げられたハンカチ・・・
どうして・・・どうして名家の連中ってのはこう・・・・・・
「失礼いたします!」
薔薇の根元に座り込んでルシウスとおしゃべりなんて…なんでこんなことに……
「てっきり、次の日のマルフォイ家のパーティーには顔を出してくれるものと思っていたんだが?」
「残念ながらセブちゃんにフラれましたので」
断じていきたかったわけではありませんが!!
「ああ、それでか。なにやら妙なことを聴いたな」
「なんでしょうか?」
「・・・・・・その馬鹿丁寧な敬語は嫌がらせのつもりかな?」
「ええ」
きっぱりと。
即答で。
「・・・・・・・・そこまではっきり答えてくれなくて結構だ」
いや。やっぱりこういうことはきっちりしないと。
「…それで?」
「なんでしょう?」
「セブルスがなにやら不思議なことを言っていたが?」
「不思議?」
ぐぐぐっと眉間にしわがよるのがわかった。
絶対あのことだ。
どうしてスリザリンってのはこう…
「しもべ妖精がどうこうと…」
「はいはい。言いたいことはわかってます」
「そうなのか?…まぁ、目の前で死ぬものを可哀想と嘆くのは女子どもの特徴だろう」
・・・・・・・その言い方、すばらしく腹が立ちます。ルシウスさん。
「お前がそういう考え方をするとは驚いたがな」
「…命が奪われるって、見てて気持ちのいいものじゃないでしょう」
まして、あんなふうに他者が無理矢理に命を奪う光景は。
「…そうだな。大切にしているものや人間の命が奪われるのは見ていて気持ちがいいものではない」
「・・・・・意外」
あなたでもそういうこと思うの…。
「ああ。もちろん」
・・・・・・・ならなんでマグル狩する・・・
「だがな、子どもは残酷なことが好きな生き物だとも思っていたが?」
「…なんですって?」
は?なにを唐突に…。
「セブルスなどは典型だな。蝶の羽をもぐように、とかげの尻尾を切るように、生き物に魔法をかけることを楽しむ。成長しては魔法の技術や種類に興味を持つ。それが子どもだろう」
「…あなたもそうだったの?」
「私はそういう稚気とは無縁だ」
あ。そ。
「・・・・・ちょっとまって。セブルス?」
セブルスが典型って…そういうことをする、というか…思うってこと、よね?
「お前に言われてそれが命を奪う行為だと気づいたそうだぞ」
「・・・・・・・は?」
…すっごくご大層なこと言ってあたしを悩ませてくれませんでした!?
「アレは子どもだ。まだ幼い子どもに過ぎない。…将来は、どうなるか知らんがな」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ええと。
「魔法薬学の材料も、嫌いな生き物も、すべては同じ命、か…ご大層なことを言うものだ」
「・・・・・・・あんたは?あんたはどう思ってるの?」
にやり、と…ルシウスは笑った。
今まで…見たことのない、闇の匂いを漂わせる笑み。
ぞくり、とした。
思わず脳裏をよぎったのは、あの、地下室での遭遇。
「この世に、平等な命など存在しない」
目を、見開くことしか出来なかった。
「生きている価値のあるものと、ないもの。それだけだ」
「ルシ、ウス…」
だから。
死喰い人になったのか。
デス・イーターとして、多くの人々の命を楽しそうに奪ったのか。
この男の考え方は、あってはならない。
そう、思った。
ふと、ルシウスの表情が緩む。
「ようやく敬語が取れたな」
「・・・・・・え?」
そういえば、気がつかないうちに。
「その方が好ましい。それで話せ」
「…考えておくわ」
この男の油断ならなさに、ふとした瞬間に気づかされる。
この男だけじゃない…。
闇の一族に関わる人たち…すべてが…そういう面を持っている。
そう。おそらくは…シリウスでさえも。
ん?なんか人の声が…
「それでさー……」
ばっちり。目が合った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・し、」
し?
「しつれいしましたーっっ」
「え?」
・・・・・・・なんか、脱兎のごとく駆け去っていきましたね…。
「なに、あれ」
「ん?邪魔をしたと思ったんだろう」
「は?なんの?」
別にあたしたちが話してることってそんなに怪しいことでもなければ秘密にすることでもなくない?
「薔薇の下での密会は恋人たちの密会と相場が決まっているだろう?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・あんた」
「明日にはなんとうわさになるか楽しみだな」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
殺る。
なあに。本人が命を奪うことを肯定してるんだ。
なんてことはないさあ!
未来が変わる?
知ったことか!!
「さて。そろそろ退散するとしよう」
「あら。遠慮しないでちょうだい?」
今行かれたら殺れないじゃないの。
「いや。遠慮しよう。これ以上ここにいるとお前に殺されるかそれに等しい目に合わされるのは目に見えてるからな」
…ちっ。
「というか。そう思うならそういう怪しい言動をしない」
「なにをいう!」
大げさに両手を広げて嘆いて見せたルシウスがにっこりと笑った。
うわ。うさんくさっ。
「これこそが我が人生の楽しみ!」
「いっぺん死んで来いっ」
うわっ。いけないいけない。素手で薔薇折っちゃったよ。
ははは、と笑いながらご退場されようとしたルシウスがふと振り返った。
「ああ、そういえば。クリスマスプレゼントは届いたかな?」
「ええ。いただきました」
やっべ。忘れてた。
というか・・・あけてないし…あれ?あの箱、どこやったっけ……
「喜んでもらえた?」
「あなたからいただけるとは思いませんでした」
「そうか。喜んでもらえたようでうれしいよ」
いや。喜んではいない。
「次はもらったときにあけてほしいものだな」
「は?」
え?・・・・・・・・・バレ、た?
「それでは」
ひらひら~っと手を振るマルフォイをきっと引きつっているのだろう笑顔で見送り・・・あたしはグリフィンドールまで猛ダッシュした。
あの男…!一体何を…!
バレた理由なんて一つしかない。
あけていたらあたしの反応がもっと違うものだったはずだと予測を立てていたからに違いない!
「箱箱箱~!!」
がさごそと書き分けたプレゼントの底から他のものの重みでひしゃげた箱が現れる。
あける。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・・・ふっ
くっくっくっく・・・・・
「おのれ・・・ルシウス・マルフォイ・・・・・・・」
ああっあけていればよかった・・・
そうしたら・・・そうしたら今日出会ったとき!あんなに穏便に済ませなかったのに・・・・・・!!
箱の中には・・・それはそれは素敵な。
スリザリンのネクタイとローブが入っていた・・・
あたしはグリフィンドールだああああああああああ!!!!!!!!!!