1年生(親世代) 完結 (99話)
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67
「キングスクロスでいいのか?」
「うん。ホグワーツに戻るから…」
もれ鍋を出て、黙々と歩く。
色々と、考えたいのだけど、考えなくない。
そんな、不思議な気分だった。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんだ、さっきから」
「え?」
ってなんでこんな間近に顔が!!
「ずっとおかしいぞ」
「そう?」
そそそそそ、と距離をとる。
「ああ。いつもはうるさくて素っ頓狂で何をやらかすか予測もつかない暴走女なのに」
ほほう。いい度胸じゃないか。セブちゃん。
「さっきから似合わない暗い表情で黙り込んでいる。これをおかしいといわずして何を言う」
「あんた・・・喧嘩売ってんの?売ってるのね?よぉし。買ってあげよう」
ちょうどいらいらしてるのよ!!
「いらん!!心配してるんだ!!」
え?
「・・・・・・・・・っち、ちがうぞっだれが心配なんか・・・」
・・・・・・・えーと。
うん。
「ありがとう」
うれしいけど、どうしても心が・・・晴れないのよ。
「・・・無理して笑うな。不細工になる」
やっぱり喧嘩売ってるわね、この男。
「それで。なにをそんなに悩んでるんだ?話してみろ」
「話してもどうにもならない」
「そんなことはない!」
あるっつってんでしょーが!!
「・・・・・・ま、いいか。セブちゃんなら」
「・・・・・・・・いちいち引っかかる女だな」
なら言うな。
「・・・あの、ね。さっきの呪いのこと」
「ああ。あれがどうかしたのか?」
その、なんでもないと言いたげな口調に・・・あたしの中から、何かがこみ上げてきて・・・あふれた。
必死で押しとどめて。
ぶつけても仕方がない、と封じ込めようとしていたものが・・・いつものように振舞って忘れてしまおうとしたそれが、あふれだした。
「・・・どうして、あんなことできるの?」
「え?」
「・・・しもべ妖精に、どうしてあんなひどいことが出来るの・・・」
虚をつかれたような顔だった。
「なに?」
「どうして、しもべ妖精にあんなことできるのよ・・・っ」
あんな風に磔にして、実験みたいに、呪文を試すなんて。
どうして、そんなひどいことが出来る・・・!?
おかしい。
「おかしいよ・・・」
「なんの話だ」
どうしてわからないの?
あなたも、あの人たちと同じなの?
「命を、あんなふうにおもしろがって・・・っ苦しめるなんてひどい!!」
あふれた気持ちは、とめどなくて。
そんなはずないとわかっているのに。
セブルスが、あの場にいて笑っていた人たちと重なるの。
叫んで・・・静かになるのが、たまらなかった。
言い過ぎた。
しかも、感情に任せて。
相手は・・・11歳の子どもなのに。
「ご、め・・・」
「では、お前は」
あたしの声をさえぎる、静かな声に、不思議な威圧感を感じた。
「魔法薬学で使っている材料は、生きていないというのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・そ、れは・・・」
「お前が食べている肉や魚は生きていないというのか?」
そんなこと、わかってる。
あたしたちは、命を奪わなければ生きていけない。
「調合に失敗したら、その命は無駄か?」
「無駄じゃ、ない・・・」
それは、訓練になるから。
失敗は、決して無駄じゃない。
「今日のあれも、訓練であり、ブラック家という力を象徴する行事だ」
「・・・・・だからって」
「無駄ではない」
無駄じゃ、ない。
でも、あんなに苦しんで・・・
「お前は、魔法薬学の時にそんなことを考えるか?」
・・・首を振る。
そんなこと、考えなかった。
「では、この前、蛾を追い払ったとき、それにのろいをかけろと言ったな?蛾なら、のろいをかけてよくてどうしてしもべ妖精にはかけてはならないんだ?」
・・・・・・・・あ・・・・・・・
呆然と、した。
そうだ。同じ命だ。
生きている、命なのに。
「お前が言っていることは、おかしい」
「おかしく、ない・・・」
それでも、嫌だ。
しもべ妖精に、あんなことを・・・
「知能があるから、我々と意思の疎通が図れるから害を与えてはいけないのか?」
「・・・・・・・・・・・・っ」
「いいか。しもべ妖精は我々より下等な魔法生物だ。蜘蛛や蛾と同じレベルの生き物だ。それを実験台に使うことをためらってどうする」
下等・・・・・・
「でも・・・っ」
「お前が言っているのは、自分の気分だけで物を図っている自分勝手な論理だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「何の反論も出来ないか。そうだろうな。お前がそんなふざけた考え方をする甘えた人間だとは思わなかった」
何を言われても、仕方ない。
仕方、ないけど・・・っ
「明日は来なくていい。僕独りで行く。不愉快だ。お前を選ぶのではなかった。・・・ーが、・・・なら・・・・・・」
視界から、セブルスの靴が消える。
「・・・・・・・・・・ぅ・・・っ」
気づいた。
気づかされてしまった。
自分に都合よく捻じ曲げた、その論理。
命は大切だといいながら、大切にする命とそうではない命を無意識に選別している、自分の傲慢さ。
自分の汚さに、吐き気がした。
「キングスクロスでいいのか?」
「うん。ホグワーツに戻るから…」
もれ鍋を出て、黙々と歩く。
色々と、考えたいのだけど、考えなくない。
そんな、不思議な気分だった。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「なんだ、さっきから」
「え?」
ってなんでこんな間近に顔が!!
「ずっとおかしいぞ」
「そう?」
そそそそそ、と距離をとる。
「ああ。いつもはうるさくて素っ頓狂で何をやらかすか予測もつかない暴走女なのに」
ほほう。いい度胸じゃないか。セブちゃん。
「さっきから似合わない暗い表情で黙り込んでいる。これをおかしいといわずして何を言う」
「あんた・・・喧嘩売ってんの?売ってるのね?よぉし。買ってあげよう」
ちょうどいらいらしてるのよ!!
「いらん!!心配してるんだ!!」
え?
「・・・・・・・・・っち、ちがうぞっだれが心配なんか・・・」
・・・・・・・えーと。
うん。
「ありがとう」
うれしいけど、どうしても心が・・・晴れないのよ。
「・・・無理して笑うな。不細工になる」
やっぱり喧嘩売ってるわね、この男。
「それで。なにをそんなに悩んでるんだ?話してみろ」
「話してもどうにもならない」
「そんなことはない!」
あるっつってんでしょーが!!
「・・・・・・ま、いいか。セブちゃんなら」
「・・・・・・・・いちいち引っかかる女だな」
なら言うな。
「・・・あの、ね。さっきの呪いのこと」
「ああ。あれがどうかしたのか?」
その、なんでもないと言いたげな口調に・・・あたしの中から、何かがこみ上げてきて・・・あふれた。
必死で押しとどめて。
ぶつけても仕方がない、と封じ込めようとしていたものが・・・いつものように振舞って忘れてしまおうとしたそれが、あふれだした。
「・・・どうして、あんなことできるの?」
「え?」
「・・・しもべ妖精に、どうしてあんなひどいことが出来るの・・・」
虚をつかれたような顔だった。
「なに?」
「どうして、しもべ妖精にあんなことできるのよ・・・っ」
あんな風に磔にして、実験みたいに、呪文を試すなんて。
どうして、そんなひどいことが出来る・・・!?
おかしい。
「おかしいよ・・・」
「なんの話だ」
どうしてわからないの?
あなたも、あの人たちと同じなの?
「命を、あんなふうにおもしろがって・・・っ苦しめるなんてひどい!!」
あふれた気持ちは、とめどなくて。
そんなはずないとわかっているのに。
セブルスが、あの場にいて笑っていた人たちと重なるの。
叫んで・・・静かになるのが、たまらなかった。
言い過ぎた。
しかも、感情に任せて。
相手は・・・11歳の子どもなのに。
「ご、め・・・」
「では、お前は」
あたしの声をさえぎる、静かな声に、不思議な威圧感を感じた。
「魔法薬学で使っている材料は、生きていないというのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・そ、れは・・・」
「お前が食べている肉や魚は生きていないというのか?」
そんなこと、わかってる。
あたしたちは、命を奪わなければ生きていけない。
「調合に失敗したら、その命は無駄か?」
「無駄じゃ、ない・・・」
それは、訓練になるから。
失敗は、決して無駄じゃない。
「今日のあれも、訓練であり、ブラック家という力を象徴する行事だ」
「・・・・・だからって」
「無駄ではない」
無駄じゃ、ない。
でも、あんなに苦しんで・・・
「お前は、魔法薬学の時にそんなことを考えるか?」
・・・首を振る。
そんなこと、考えなかった。
「では、この前、蛾を追い払ったとき、それにのろいをかけろと言ったな?蛾なら、のろいをかけてよくてどうしてしもべ妖精にはかけてはならないんだ?」
・・・・・・・・あ・・・・・・・
呆然と、した。
そうだ。同じ命だ。
生きている、命なのに。
「お前が言っていることは、おかしい」
「おかしく、ない・・・」
それでも、嫌だ。
しもべ妖精に、あんなことを・・・
「知能があるから、我々と意思の疎通が図れるから害を与えてはいけないのか?」
「・・・・・・・・・・・・っ」
「いいか。しもべ妖精は我々より下等な魔法生物だ。蜘蛛や蛾と同じレベルの生き物だ。それを実験台に使うことをためらってどうする」
下等・・・・・・
「でも・・・っ」
「お前が言っているのは、自分の気分だけで物を図っている自分勝手な論理だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「何の反論も出来ないか。そうだろうな。お前がそんなふざけた考え方をする甘えた人間だとは思わなかった」
何を言われても、仕方ない。
仕方、ないけど・・・っ
「明日は来なくていい。僕独りで行く。不愉快だ。お前を選ぶのではなかった。・・・ーが、・・・なら・・・・・・」
視界から、セブルスの靴が消える。
「・・・・・・・・・・ぅ・・・っ」
気づいた。
気づかされてしまった。
自分に都合よく捻じ曲げた、その論理。
命は大切だといいながら、大切にする命とそうではない命を無意識に選別している、自分の傲慢さ。
自分の汚さに、吐き気がした。