1年生(親世代) 完結 (99話)
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なぜにブラック家なのか。
なぜか落ち着いてしまった漏れ鍋の一室でたずねたあたしに、ルシウスはうれしそうに答えた。
「クリスマスにはブラック家の本邸に集まって新年のご挨拶を申し上げるのが通例なんだ」
「はぁ・・・」
あ、自称王族だっけ。
「由緒ある純血一族の当主をはじめとしたものたちが招かれる。まぁ、一種のステータスだな」
やなステータスだな。
・・・それにしても、聞けば聞くほどすごい家柄よね、シリウスって。
どうして中身がああヘタレてるのかしら。
「そのパーティーが24日の夜から25日。25日の昼から30日まではさまざまな家でパーティーが行われる」
「へえ」
「25日はマルフォイ家だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
思わずセブちゃんの顔みちゃったじゃないのよ。
はいはい。行くのね・・・。
やだわ~変態の巣窟に行くなんて。
「お前、今失礼なことを思わなかったか?」
「なんのこと?」
「悪寒がした」
「誰かが悪口でも言ってんでしょ」
「・・・・・・・・そういうことにしておいてやろう」
「ありがとう。ルーシーちゃん」
「・・・・・・わかった。もう言わない」
ほほほ。あたしに口で勝とうなんて、2年早くてよ。
・・・つい弱気になっちゃった・・・。
「さあ。いくぞ」
時計をちらっと見たマルフォイがそういって立ち上がる。
時間決まって…るんだろうね。出口でぶつかりそう…。
「ブラック家」
緑色に燃え上がった炎に足を踏み入れる。
次の瞬間には、違う部屋だった。
踏み出した足に感じるのは、ぞうりがさくっとうまっちゃうようなふっかふかの毛足のじゅうたん。
すぐに目に飛び込んできたのは、綺麗なフォルムの肘掛け椅子。
どっからどうみてもアンティーク。
振り返った暖炉は、石造りの立派なもので、石を積み上げたものではなく、石の塊をくりぬいて造形したものだろう。
「これは・・・」
あとから続いてきたセブちゃんもあんぐりと口をあけている。
天井から釣り下がった巨大なシャンデリア。
壁にかけられた威圧的な肖像画。
明るく照らし出されても闇を感じる室内に、あたしはぞくりと身を震わせた。
壁は濃いグリーン。
壁に取り付けられた燭台も、机の上のそれも、蛇の意匠。
スリザリンの闇に満ちた家。
そう思った。
「ようこそお越しくださいました。ルシウスさま」
声に振り返れば、暖炉から出てきたマルフォイに執事が深々と頭を下げていた。
「父はきていましたか?」
「はい。だんなさまとお話に興じておられます」
執事に鷹揚に手を振ったルシウスがあたしのコートを脱がせようと・・・
「無理だよ」
着物用のコートなんて脱がせ方わからんでしょ。
「・・・・・・任せる」
なるほど。エスコートってこういうことも含むのか。
素直に毛皮のショール巻いてこればよかったかも。
あたしの脱いだコートを受け取ったルシウスが執事に差し出し、あたしはセブちゃんとマルフォイの後ろについて玄関の先に進んだ。
うわ。すご。
一歩踏み入って、絶句。
広間というか。ホール。
何百人入るのかしら、といいたくなるような…。
一番ふさわしい…うん、体育館!
ゆうにそれぐらいのサイズはある広間だった。
ダンスのためか、床はタイルだったけれど、そのタイルが一枚一枚に模様が刻まれてさらに組み合わされ、多分この広間全体で大きな模様を描いているんだと思う。
天井から釣り下がったシャンデリアはさっきの部屋より大きくて、キラキラとろうそくの光を反射していて。
「どうした?」
「すごい家ね・・・」
と、ふりかえったあたしは。
マルフォイが着ているローブの色に、目が釘付けになった。
む、むらさき・・・・・・・!!
誰・・・あんた誰・・・!!!
ドレスローブが紫って・・・!視界の暴力よおおおおお!!!!!!
しかも原色!これ、原色!!
いくらビロードだろうと絹だろうと!原色の紫はやめて!!
「・・・なんだ、その顔は」
いえ。あなたのセンスを疑っただけ。
「サー・マルフォイ。素敵なドレスローブですね」
正気か。セブちゃん。
「お前も良く似合っている」
ありゃ。濃い灰色にしたんだ。
緑じゃなくて。
「緑と黒はまずい。このパーティーでは」
あ。なるほど・・・。
スリザリンっなカラーじゃね・・・
「で、黒がダメって言うのは…」
「もちろん、わたくしたちしか身につけてはいけない色だから」
軽やかな声に振り返れば、金色のキラキラした髪が目に入った。
漆黒のドレスに身を包んだナルシッサが歩いてきていた。
ペチコートでふんわりと膨らませたスカートからのぞく足が…細い。すっごく細い。
「ごきげんよう、ルシウス。きていただけてうれしいわ。素敵なローブね。高貴な色があなたに良く似合っているわ」
「ナルシッサ」
伸ばされた手に優雅に膝を折ってひざまずいて手の甲にキスをするというキザなまねをやってのけたマルフォイ。
やだなぁ・・・あたしには絶対しないだろうけど絶対しないでよ?
「ごきげんよう、ミス・キリュウ 。どうしてあなたがここに?」
「パートナーにお願いされましたの。すばらしいパーティーに参加させていただけて大変光栄ですわ」
「あら。そう」
愛想。愛想。愛想が命よ。
自分に言い聞かせないとキレちゃうわよ。
「キリュウ 」
「なに?」
セブちゃんの手がさまよってんなぁ・・・
「どしたの?」
「・・・どこを支えればいいのかわからない」
「・・・・・・はぁ」
エスコートのお話ですか・・・
「帯の結び目の上」
帯が派手に結んであるだけでそう簡単にはつぶれないから気にしないで。
「あ、ここか・・・」
「初めて?」
「・・・・・・・・・・・・・・・そうだ」
すっごくみとめたくなさそーな返事に、笑いました。
そうか。エスコートは初めてか!
「よろしくねぇ」
…さて。どうやって乗り切るべきか…このパーティー。
なぜにブラック家なのか。
なぜか落ち着いてしまった漏れ鍋の一室でたずねたあたしに、ルシウスはうれしそうに答えた。
「クリスマスにはブラック家の本邸に集まって新年のご挨拶を申し上げるのが通例なんだ」
「はぁ・・・」
あ、自称王族だっけ。
「由緒ある純血一族の当主をはじめとしたものたちが招かれる。まぁ、一種のステータスだな」
やなステータスだな。
・・・それにしても、聞けば聞くほどすごい家柄よね、シリウスって。
どうして中身がああヘタレてるのかしら。
「そのパーティーが24日の夜から25日。25日の昼から30日まではさまざまな家でパーティーが行われる」
「へえ」
「25日はマルフォイ家だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
思わずセブちゃんの顔みちゃったじゃないのよ。
はいはい。行くのね・・・。
やだわ~変態の巣窟に行くなんて。
「お前、今失礼なことを思わなかったか?」
「なんのこと?」
「悪寒がした」
「誰かが悪口でも言ってんでしょ」
「・・・・・・・・そういうことにしておいてやろう」
「ありがとう。ルーシーちゃん」
「・・・・・・わかった。もう言わない」
ほほほ。あたしに口で勝とうなんて、2年早くてよ。
・・・つい弱気になっちゃった・・・。
「さあ。いくぞ」
時計をちらっと見たマルフォイがそういって立ち上がる。
時間決まって…るんだろうね。出口でぶつかりそう…。
「ブラック家」
緑色に燃え上がった炎に足を踏み入れる。
次の瞬間には、違う部屋だった。
踏み出した足に感じるのは、ぞうりがさくっとうまっちゃうようなふっかふかの毛足のじゅうたん。
すぐに目に飛び込んできたのは、綺麗なフォルムの肘掛け椅子。
どっからどうみてもアンティーク。
振り返った暖炉は、石造りの立派なもので、石を積み上げたものではなく、石の塊をくりぬいて造形したものだろう。
「これは・・・」
あとから続いてきたセブちゃんもあんぐりと口をあけている。
天井から釣り下がった巨大なシャンデリア。
壁にかけられた威圧的な肖像画。
明るく照らし出されても闇を感じる室内に、あたしはぞくりと身を震わせた。
壁は濃いグリーン。
壁に取り付けられた燭台も、机の上のそれも、蛇の意匠。
スリザリンの闇に満ちた家。
そう思った。
「ようこそお越しくださいました。ルシウスさま」
声に振り返れば、暖炉から出てきたマルフォイに執事が深々と頭を下げていた。
「父はきていましたか?」
「はい。だんなさまとお話に興じておられます」
執事に鷹揚に手を振ったルシウスがあたしのコートを脱がせようと・・・
「無理だよ」
着物用のコートなんて脱がせ方わからんでしょ。
「・・・・・・任せる」
なるほど。エスコートってこういうことも含むのか。
素直に毛皮のショール巻いてこればよかったかも。
あたしの脱いだコートを受け取ったルシウスが執事に差し出し、あたしはセブちゃんとマルフォイの後ろについて玄関の先に進んだ。
うわ。すご。
一歩踏み入って、絶句。
広間というか。ホール。
何百人入るのかしら、といいたくなるような…。
一番ふさわしい…うん、体育館!
ゆうにそれぐらいのサイズはある広間だった。
ダンスのためか、床はタイルだったけれど、そのタイルが一枚一枚に模様が刻まれてさらに組み合わされ、多分この広間全体で大きな模様を描いているんだと思う。
天井から釣り下がったシャンデリアはさっきの部屋より大きくて、キラキラとろうそくの光を反射していて。
「どうした?」
「すごい家ね・・・」
と、ふりかえったあたしは。
マルフォイが着ているローブの色に、目が釘付けになった。
む、むらさき・・・・・・・!!
誰・・・あんた誰・・・!!!
ドレスローブが紫って・・・!視界の暴力よおおおおお!!!!!!
しかも原色!これ、原色!!
いくらビロードだろうと絹だろうと!原色の紫はやめて!!
「・・・なんだ、その顔は」
いえ。あなたのセンスを疑っただけ。
「サー・マルフォイ。素敵なドレスローブですね」
正気か。セブちゃん。
「お前も良く似合っている」
ありゃ。濃い灰色にしたんだ。
緑じゃなくて。
「緑と黒はまずい。このパーティーでは」
あ。なるほど・・・。
スリザリンっなカラーじゃね・・・
「で、黒がダメって言うのは…」
「もちろん、わたくしたちしか身につけてはいけない色だから」
軽やかな声に振り返れば、金色のキラキラした髪が目に入った。
漆黒のドレスに身を包んだナルシッサが歩いてきていた。
ペチコートでふんわりと膨らませたスカートからのぞく足が…細い。すっごく細い。
「ごきげんよう、ルシウス。きていただけてうれしいわ。素敵なローブね。高貴な色があなたに良く似合っているわ」
「ナルシッサ」
伸ばされた手に優雅に膝を折ってひざまずいて手の甲にキスをするというキザなまねをやってのけたマルフォイ。
やだなぁ・・・あたしには絶対しないだろうけど絶対しないでよ?
「ごきげんよう、ミス・キリュウ 。どうしてあなたがここに?」
「パートナーにお願いされましたの。すばらしいパーティーに参加させていただけて大変光栄ですわ」
「あら。そう」
愛想。愛想。愛想が命よ。
自分に言い聞かせないとキレちゃうわよ。
「キリュウ 」
「なに?」
セブちゃんの手がさまよってんなぁ・・・
「どしたの?」
「・・・どこを支えればいいのかわからない」
「・・・・・・はぁ」
エスコートのお話ですか・・・
「帯の結び目の上」
帯が派手に結んであるだけでそう簡単にはつぶれないから気にしないで。
「あ、ここか・・・」
「初めて?」
「・・・・・・・・・・・・・・・そうだ」
すっごくみとめたくなさそーな返事に、笑いました。
そうか。エスコートは初めてか!
「よろしくねぇ」
…さて。どうやって乗り切るべきか…このパーティー。