1年生(親世代) 完結 (99話)
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6
漏れ鍋に戻ってきてずいぶんたった。
ダンブルドアはまだ来ない。
そして…雨の音がしていた。
あの後、ジェームズのおかげでなんとか買い物を終わらせたあたしはジェームズやそのご両親(とっても優しそうでチャーミングな人たちだったわ)と一緒にアイスクリームを食べて、色々な話を聞いた。
ホグワーツのこと、現在の状況のこと、ダンブルドアのこと、他にも…たくさんのことを。
ヴォルデモートが活発に活動し始めた時期。
そして、デス・イーターを集めていた時期。
まだ、彼の片腕となる者たちは誰も卒業すらしていない。
多くのデス・イーターがこれから集うのだ。
闇の帝王の下に。
そして、いつか。
ジェームズはリリーと一緒に殺される。
気がめいった。
ぱらぱらと教科書を意味もなくめくりながら…あたしは自分の知識の重さを改めて感じていた。
突然飛ばされて…ダンブルドアに出会った。
ホグワーツに入って、ハリーたちの親世代と一緒に入学することになった。
それは、予想すらしていないことだった。
そして同時に。
彼らの秘密や運命の全てを知っていることが…どんな影響を与えるか。
それが、怖い。
彼らが死ぬことを知っている。
シリウスはつかまり。
ピーターはデス・イーターとなる。
今日出会った小さなレギュラスも死ぬ。
ジェームズとリリーは夫婦になって、自分たちの死と引き換えに息子を英雄にする。
リーマスだって、スネイプだって、あたしは未来を知ってしまっている。
それは、恐ろしいこと。
告げずにいられるだろうか。
変えようとせずにいられるだろうか。
自信は、なかった。
かかわらないのが一番なのかもしれない。
今からでも、入学を取りやめれるだろうか。
けれど…心のどこかで、あたしは望んでいる。
運命を変えることを。
少しでも、ほんの少しでも、ハリーが幸せでいられるように運命を変えたい、と。
「知ってる者の、傲慢よね」
本当なら、誰もしらないはずの未来を知っている。
それを変える術を持っている。
変えることで、何が起こるか。どんなことになるのか、想像すらつかないのに。
「遅くなったの」
声がかけられただけなのに、とびあがるほどびっくりした。
「ダ…おじさま!」
「どうした?」
あたしの驚きように反対にびっくりしたのは、ダンブルドアだった。
「…なんでもないわ。遅かったのね」
「仕事が忙しくてのう…」
「そう…ごめんなさい。忙しいのに」
「いいんじゃよ。それより、なにかほしいものはなかったかね?入学祝に買ってあげよう」
「…特になかったわ。学用品は買ったし。服もそろえた」
ジェームズに頼んでマグルの街まで連れて行ってもらい、普通の服も買い揃えた。
下着は…ちょっとはずかしかったけどね。
暮らすための日用品や小物もそろえたし。
悪いかな、とは思ったけれど、ウォークマンとテープも。ラジオもほしかったけどホグワーツで使えるとは思えない。
CDがないのにびっくりしました。当然なんだけどさ・・・この時代、まだLPなのね。
「ペットはどうした?」
「いらないわ。…いつまで世話できるかわからないし」
最後まで世話できないのに飼うべきじゃない。
「そうか…では…困ったのう…入学祝はなんにするか…」
そんな言葉に、あたしはがんばって笑って見せた。
「いいわよ。こんなによくしてもらったし」
「・・・・・・なにか悩みでもあるのかな?」
鋭い。
しかも、なんて唐突な。
「・・・ちょっと、ね」
「・・・帰ってゆっくり聞くとしよう」
「…未来、か」
あたしはダンブルドアに正直に話した。
これ以上だまっていても、多分良いことはない。
未来を知っていること、その未来が悲しいものであること。
だから、未来を変えようとしてしまうかもしれないこと。
そして…帰りたいけれど方法もわからず、どうやって来たのかわからない以上、いつなんどき帰ることになるかわからないという状況が不安であること。
ダンブルドアは、一つ一つを驚くほど根気良く丁寧に聞いてくれた。
・・・初日の態度はどうしたよ。
「それで、お前さんはどうしたい?」
「…あたし、は…」
ぎゅっと、ローブの膝のあたりをつかんで、あたしは、唇を噛んだ。
答えが、見つからなかった。
ずっと。ずっと、考え続けていたのに。
「悩めば良い」
ぽつん、と与えられた言葉に、驚いた。
「いくらでも悩みなさい。そして、選びなさい。一番良いと思った道を。考えて考えて考えて。そうして出した結論に責任を持てば良い」
「・・・・・・そう、ね」
悩めば、いい、か。
「選ばれたこと、ではなく・・・選んだことに意味がある。それが、一番大切、だったかしら」
ハリーにダンブルドアが言った言葉は。
「そうじゃ。その通りだとも。それがわかっていれば、大丈夫じゃろう」
ぽん、と頭に置かれた手が、暖かい。
さすがは、ダンブルドア、かな。
こんな小さなことで、こんなに心を軽くしてしまえるんだから。
「そうじゃ。入学祝はどうするかな?」
「ほんとにいらないってば」
「そう言うな…。おお、そうじゃ。これをあげよう」
「・・・・・・なに?」
しゃらん、という軽い音と一緒に目の前に差し出されたのは、模様の彫ってあるロケットだった。
かわいらしいハート型の、銀で出来ていて、ピンク色の石が蓋にはめられていた。
「これは?」
「それはな、荷物をしまっておけるかばんのようなものじゃ」
「荷物を?」
形、全然かばんじゃないし。
「中と外のサイズがあわない建物や道具を見たことはないか?」
「…話はきいてるわ」
車とかテントとか…。
「それの応用での。この中にトランク3つ分の物が入る」
「え!?」
親指の先ぐらいしかないようなサイズのこんなロケットが?
「そう。杖でこの宝石を2回叩いて呪文を唱えれば開く」
ためしにあけてみたら…本当に開いた。
「普通にあけようとしても当たり前のロケットでしかない。後で写真をいれておくといい」
・・・・・・・・・・・・・・・・誰の。
漏れ鍋に戻ってきてずいぶんたった。
ダンブルドアはまだ来ない。
そして…雨の音がしていた。
あの後、ジェームズのおかげでなんとか買い物を終わらせたあたしはジェームズやそのご両親(とっても優しそうでチャーミングな人たちだったわ)と一緒にアイスクリームを食べて、色々な話を聞いた。
ホグワーツのこと、現在の状況のこと、ダンブルドアのこと、他にも…たくさんのことを。
ヴォルデモートが活発に活動し始めた時期。
そして、デス・イーターを集めていた時期。
まだ、彼の片腕となる者たちは誰も卒業すらしていない。
多くのデス・イーターがこれから集うのだ。
闇の帝王の下に。
そして、いつか。
ジェームズはリリーと一緒に殺される。
気がめいった。
ぱらぱらと教科書を意味もなくめくりながら…あたしは自分の知識の重さを改めて感じていた。
突然飛ばされて…ダンブルドアに出会った。
ホグワーツに入って、ハリーたちの親世代と一緒に入学することになった。
それは、予想すらしていないことだった。
そして同時に。
彼らの秘密や運命の全てを知っていることが…どんな影響を与えるか。
それが、怖い。
彼らが死ぬことを知っている。
シリウスはつかまり。
ピーターはデス・イーターとなる。
今日出会った小さなレギュラスも死ぬ。
ジェームズとリリーは夫婦になって、自分たちの死と引き換えに息子を英雄にする。
リーマスだって、スネイプだって、あたしは未来を知ってしまっている。
それは、恐ろしいこと。
告げずにいられるだろうか。
変えようとせずにいられるだろうか。
自信は、なかった。
かかわらないのが一番なのかもしれない。
今からでも、入学を取りやめれるだろうか。
けれど…心のどこかで、あたしは望んでいる。
運命を変えることを。
少しでも、ほんの少しでも、ハリーが幸せでいられるように運命を変えたい、と。
「知ってる者の、傲慢よね」
本当なら、誰もしらないはずの未来を知っている。
それを変える術を持っている。
変えることで、何が起こるか。どんなことになるのか、想像すらつかないのに。
「遅くなったの」
声がかけられただけなのに、とびあがるほどびっくりした。
「ダ…おじさま!」
「どうした?」
あたしの驚きように反対にびっくりしたのは、ダンブルドアだった。
「…なんでもないわ。遅かったのね」
「仕事が忙しくてのう…」
「そう…ごめんなさい。忙しいのに」
「いいんじゃよ。それより、なにかほしいものはなかったかね?入学祝に買ってあげよう」
「…特になかったわ。学用品は買ったし。服もそろえた」
ジェームズに頼んでマグルの街まで連れて行ってもらい、普通の服も買い揃えた。
下着は…ちょっとはずかしかったけどね。
暮らすための日用品や小物もそろえたし。
悪いかな、とは思ったけれど、ウォークマンとテープも。ラジオもほしかったけどホグワーツで使えるとは思えない。
CDがないのにびっくりしました。当然なんだけどさ・・・この時代、まだLPなのね。
「ペットはどうした?」
「いらないわ。…いつまで世話できるかわからないし」
最後まで世話できないのに飼うべきじゃない。
「そうか…では…困ったのう…入学祝はなんにするか…」
そんな言葉に、あたしはがんばって笑って見せた。
「いいわよ。こんなによくしてもらったし」
「・・・・・・なにか悩みでもあるのかな?」
鋭い。
しかも、なんて唐突な。
「・・・ちょっと、ね」
「・・・帰ってゆっくり聞くとしよう」
「…未来、か」
あたしはダンブルドアに正直に話した。
これ以上だまっていても、多分良いことはない。
未来を知っていること、その未来が悲しいものであること。
だから、未来を変えようとしてしまうかもしれないこと。
そして…帰りたいけれど方法もわからず、どうやって来たのかわからない以上、いつなんどき帰ることになるかわからないという状況が不安であること。
ダンブルドアは、一つ一つを驚くほど根気良く丁寧に聞いてくれた。
・・・初日の態度はどうしたよ。
「それで、お前さんはどうしたい?」
「…あたし、は…」
ぎゅっと、ローブの膝のあたりをつかんで、あたしは、唇を噛んだ。
答えが、見つからなかった。
ずっと。ずっと、考え続けていたのに。
「悩めば良い」
ぽつん、と与えられた言葉に、驚いた。
「いくらでも悩みなさい。そして、選びなさい。一番良いと思った道を。考えて考えて考えて。そうして出した結論に責任を持てば良い」
「・・・・・・そう、ね」
悩めば、いい、か。
「選ばれたこと、ではなく・・・選んだことに意味がある。それが、一番大切、だったかしら」
ハリーにダンブルドアが言った言葉は。
「そうじゃ。その通りだとも。それがわかっていれば、大丈夫じゃろう」
ぽん、と頭に置かれた手が、暖かい。
さすがは、ダンブルドア、かな。
こんな小さなことで、こんなに心を軽くしてしまえるんだから。
「そうじゃ。入学祝はどうするかな?」
「ほんとにいらないってば」
「そう言うな…。おお、そうじゃ。これをあげよう」
「・・・・・・なに?」
しゃらん、という軽い音と一緒に目の前に差し出されたのは、模様の彫ってあるロケットだった。
かわいらしいハート型の、銀で出来ていて、ピンク色の石が蓋にはめられていた。
「これは?」
「それはな、荷物をしまっておけるかばんのようなものじゃ」
「荷物を?」
形、全然かばんじゃないし。
「中と外のサイズがあわない建物や道具を見たことはないか?」
「…話はきいてるわ」
車とかテントとか…。
「それの応用での。この中にトランク3つ分の物が入る」
「え!?」
親指の先ぐらいしかないようなサイズのこんなロケットが?
「そう。杖でこの宝石を2回叩いて呪文を唱えれば開く」
ためしにあけてみたら…本当に開いた。
「普通にあけようとしても当たり前のロケットでしかない。後で写真をいれておくといい」
・・・・・・・・・・・・・・・・誰の。