1年生(親世代) 完結 (99話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
55
「た~のも~」
「うわっ入ってくんなよ!!なんで男子寮に入ってこれんだよ!!」
え?だって女子寮に男子は入っちゃいけないけど男子寮に女子が入っちゃいけないとはどこにも書いてないよ~
「シリウス~お願いがあるんだけど」
「はぁ?」
ほうほう。結構鍛えられてんねえ。
色が白すぎ・・・けっ
あ~うらやましくなるぐらいすべすべ・・・
「お前!見るなって!!」
「いいじゃないの。着替えぐらい。減るもんじゃなし」
「しんっじらんねえ!!」
・・・・・・・・・・・追い出された。
ところ変わって大広間。
・・・別に寮の談話室でよかったのに。
あの後逃げ続けられて夕食でしか捕まえられなかったのよね。
「で、なんだよ」
うっわー不機嫌。ま、仕方ないかぁ。
「あのね、シリウスってダンス踊れるよね?」
「はぁ?」
「クリスマスパーティーに誘われたんだけどさ~あたし考えてみたらステップほとんど知らないのよね。やっぱりダンスとかあるのよね?」
「・・・・・・・・お前を誘うとはつくづく物好きな」
にゃにおう?
「で、ステップ教えりゃ良いのか?」
「うん。ダンス教えて」
「・・・・・・ま、いいか。東洋の猿だもんな、お前」
にやにや笑ってる顔からして、悪意がないのはわかるけど!
「失礼な!」
スパン、と一発いってみよ~。
「いってえ!!」
「でもなんでシリウスなんだい?」
よしよし、とシリウスの頭をなでるジェームズにこみ上げる笑いをかみ殺す。
「だって、シリウスだったら確実に知ってそうだし」
なにしろ良家のおぼっちゃんだから。
「でもさ、クリスマスパーティーで踊るぐらいのダンスなら俺たちでも踊れるよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
「リーマスとかピーターだって踊れるんじゃない?」
・・・・・・・・か、カルチャーショック!!
そうなの!?ねえ、そうなの!?
誰でも踊れるものなの!?
「だってね、サク。私たち、割と小さい頃からそういうのが身近でしょ。ホームパーティーとかするもの」
「そうそう。うちなんて一族勢ぞろいだから大きいパーティーするし」
・・・そうなのか。それで踊れるものなのか!
「サクのところはどんなクリスマスなの?」
「恋人たちの祭典」
「は?」
「恋人持ちは楽しくて家庭持ちは大変でシングルが寂しい恐怖の出費行事」
え?間違ってる?
ま、シングルでも友達とパーティーやれば楽しいけど。
友達が彼氏もって見なさいよ。そりゃあもう見事に綺麗に無視されるから。
「・・・・・・クリスマス、だよね?」
「そうよ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。そっか。
「ごめん。宗教行事だっけ」
こくん、と3つの頭がうなずく。
「うちの国は宗教雑多だからあんまり感じないのよね。宗教だって。そっか~…」
「サクは去年どんな風にすごしたの?」
「去年は家族と過ごしたわね。ご馳走作って」
さすがにもうツリーは飾らないけど。
なにしろ友達がみぃんな彼氏とのデートにいっちゃったもんで。
残った二人で寂しくパーティーやる気にもなれずに家族と過ごしたサ・・・
「じゃあわたしと同じだわ」
「僕んちはクリスマスは大騒ぎだよー。シャンデリアに何秒捕まってられるかとかいかに大人の目を盗んで階段でサーフィンするかとか肖像画の飾りつけとか」
・・・・・・・・・まー。楽しそう。
つくづくどんな家庭なのかしら、ポッター家って・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なんだよ」
「話してないの、シリウスだけだよ?」
「・・・なんの関係が」
「聞きたいの」
「・・・・・・ろくでもない連中が集まってろくでもない話をして帰るだけ」
あ、そ。
ダイナミックな説明ですね…。
「俺が当主になったら二度としないぞ、あんなパーティー」
そんなに嫌なのか・・・・・・
何があったんだ。
「何があったの?」
ジェームズもあたしと同じ疑問を抱いたらしい。にこにことシリウスに問いかけた。
「・・・聞きたいか?」
「うん」
「今年はマグルを何人始末したとか」
うげ。
「余興で屋敷しもべ妖精を宙にはりつけにして子どもたちがいかに闇の魔術がうまくなったか披露させたり」
ぬわに。
「魔法省がどーのこーのという話をしてるな」
・・・・・・・・・・・・・
「ごめん。聞いた僕が馬鹿だった」
うえ。キモチワルイ・・・
なんでそんなことをさらっとできるかな・・・
セブちゃぁん・・・あたしどんなパーティーにつれていかれんのよ・・・
「たいていはダンスタイムあるけどな」
ぐわん。
や、やっぱりあるのね・・・
しょうがないよねえ・・・踊れて困るもんでもなさそうだし。
「踊れないなら練習あるのみだろ。あきらめてがんばれ」
「よろしくおねがいします・・・」
「ああら。東洋の小娘はダンスも踊れないのかしら」
「まったく、信じられないわ」
・・・だれ。あんたら。
「教養というものを持ち合わせていないのね」
「あら。失礼ですわよ。教養なんて言葉すらご存じないのではなくて?」
・・・あ~・・・ひとりぐらいなら見覚えあるかも。
なんかお茶会のときにいたような・・・
「ルシウスさまもとんだ恥だこと。お気に入りがそんな程度の教養すら持ち合わせてないだなんて」
・・・じゃああんたたちは47都道府県を空でいえるんでしょうね。
雅楽は楽器ぐらいすらすら言えて琴が弾けるのね!!
古文漢文すらすら読めて、ひらがなカタカナ漢字まじりの新聞をすらすら読めるのね!!
日本の教養とイギリスの教養を同じにするなっての!!
大体ルシウスがなんの関係がある!!
「あのねぇ・・・・・・あたしは日本生まれの日本育ち。日本にダンスパーティーがあるわけないでしょうがー!!」
「あら。鄙育ちを自慢なさってるわ」
言ったな?言ったな!?
田舎とはよく言った!
田舎者のやることをおもいしらせてやろうじゃないのよ。
「その調子ではきっとこちらの楽器など見たこともないわよ」
「まあ、大変。パーティーでは演奏されることが求められるというのに。大変な恥をおかきになればよろしいわ」
ダンスと楽器、何の関係が・・・
わかった。あんたたちが得意なんだな・・・
相手にするだけあほらし・・・・・・・・・・・
「失礼だなー君たち。自分の世界で相手を図るなよ。そんな低俗極まりない自慢話とはあいにく無縁なんだよ。グリフィンドールは」
きっつ。ジェームズ。
「・・・・・・ポッター。そうね。もとよりあなたに純血の誇りなどあろうはずもないわね」
「そうかい?確かに、純血を誇りに思うほど腐ってはいないつもりだよ?ポッターの血筋は誇りに思うけれどね」
もぐもぐ。シチューをパンにつけるって行儀悪いと思ってたけど実は美味しいわよね。
「リリー、生クリームとって」
どうでもいいけど高カロリーな夕食よね。
「はいどうぞ」
「聞きなさいよ!あんたたち!!」
「なにを」
あはは。顔真っ赤にして怒ってんの。
喧嘩腰の人間と言い争いしても無益なだけ。
因縁つけたいだけならもうちょっと上手い場面を捕まえればいいのよ。
「ダンスもできなきゃ楽器も弾けない!よくそれでルシウスさまに近づけたわね!」
「近づいてないし」
近づかれたし。
「ジェームズ、ブロッコリー残さない」
「バレた?」
「いいわ!そこまで無視するなら何かできるんでしょうね!!」
「出来ないなんて一言も言ってないじゃないの」
・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。しまった。
「ああら!それは素敵なことを聞いたわ!ぜひ演奏をお聞きしたいわ!」
「ねえ、この場合の言い方って聞くなの?聴くじゃなくて」
「聴くに決まってんだろ」
失言・・・うっかり言っちゃったわよ・・・
どうしよう。あたし魔法界の曲なんて何一つ知らないわ!!
こ、ここはやっぱり・・・
「何をふざけてるの!?本当に腹の立つ人たちね!」
ごちそうさまでした、っと。
「で?何したいわけ?」
「じゃあハープでも弾いていただこうかしら!」
返答になってないから。それ。
何をしたいのか、と聴いたのにハープを弾けとはこれいかに。
ぼふん、と音がして・・・
いや。夕食のテーブルにハープは邪魔だよ。うん。
「さあ!弾いてちょうだい!」
だ~か~ら~。せめてなんの楽器が弾けるのかくらい確認しろってば・・・
条件確認は人との交渉の基本だよー?
「どうしたの?弾けないの?」
「弾けるわよ。ハープぐらい。シリウスが!」
「ぶは」
瞬間、吹きだしてお腹抱えて笑い転げるジェームズ。
「なんで俺!?」
「シリウスだから」
「理由じゃねえよ!それ!!」
理由よ。
「な、何の関係があるのよ!あたくしはあなたに弾けと言ったのよ!」
ちっちっち。
「君たちわかってないわね~」
「な、なにをよ」
「シリウスが弾けばあたしが弾いたことになるのよ!」
「ならねえよ!!」
「なる!」
「なんでだ!」
「シリウスがあたしの下僕だから」
「げぼ・・・っいつからなったよ!!」
「たった今からよ!」
ひー、おかしい、かんべんしてくれ、と足元でジェームズがうめいてる。
「さあ、いけ!シリウス!ハープを弾くのよ!」
「だからなんでだよ!」
「つべこべ言わない!ちゃんと弾いたらご褒美にチョコレートをあげるわ!」
「・・・・・・お前なぁ・・・・・・」
はぁ、とため息をついたシリウスが頭を抱える。
よし。勝った。
はっ。いや違う。
勝ってない勝ってない。
「おい」
「は、はいっ」
「俺が弾いてやるから大人しく帰れ。帰ってくれ。頼むから」
「・・・・・・・・・・・・・・・あのう・・・」
「何も言わないで帰れ」
「・・・・・・・・・・はい」
勢いに押されてこっくんとうなずいた。
よし。完全勝利。
はっはっは。
「た~のも~」
「うわっ入ってくんなよ!!なんで男子寮に入ってこれんだよ!!」
え?だって女子寮に男子は入っちゃいけないけど男子寮に女子が入っちゃいけないとはどこにも書いてないよ~
「シリウス~お願いがあるんだけど」
「はぁ?」
ほうほう。結構鍛えられてんねえ。
色が白すぎ・・・けっ
あ~うらやましくなるぐらいすべすべ・・・
「お前!見るなって!!」
「いいじゃないの。着替えぐらい。減るもんじゃなし」
「しんっじらんねえ!!」
・・・・・・・・・・・追い出された。
ところ変わって大広間。
・・・別に寮の談話室でよかったのに。
あの後逃げ続けられて夕食でしか捕まえられなかったのよね。
「で、なんだよ」
うっわー不機嫌。ま、仕方ないかぁ。
「あのね、シリウスってダンス踊れるよね?」
「はぁ?」
「クリスマスパーティーに誘われたんだけどさ~あたし考えてみたらステップほとんど知らないのよね。やっぱりダンスとかあるのよね?」
「・・・・・・・・お前を誘うとはつくづく物好きな」
にゃにおう?
「で、ステップ教えりゃ良いのか?」
「うん。ダンス教えて」
「・・・・・・ま、いいか。東洋の猿だもんな、お前」
にやにや笑ってる顔からして、悪意がないのはわかるけど!
「失礼な!」
スパン、と一発いってみよ~。
「いってえ!!」
「でもなんでシリウスなんだい?」
よしよし、とシリウスの頭をなでるジェームズにこみ上げる笑いをかみ殺す。
「だって、シリウスだったら確実に知ってそうだし」
なにしろ良家のおぼっちゃんだから。
「でもさ、クリスマスパーティーで踊るぐらいのダンスなら俺たちでも踊れるよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
「リーマスとかピーターだって踊れるんじゃない?」
・・・・・・・・か、カルチャーショック!!
そうなの!?ねえ、そうなの!?
誰でも踊れるものなの!?
「だってね、サク。私たち、割と小さい頃からそういうのが身近でしょ。ホームパーティーとかするもの」
「そうそう。うちなんて一族勢ぞろいだから大きいパーティーするし」
・・・そうなのか。それで踊れるものなのか!
「サクのところはどんなクリスマスなの?」
「恋人たちの祭典」
「は?」
「恋人持ちは楽しくて家庭持ちは大変でシングルが寂しい恐怖の出費行事」
え?間違ってる?
ま、シングルでも友達とパーティーやれば楽しいけど。
友達が彼氏もって見なさいよ。そりゃあもう見事に綺麗に無視されるから。
「・・・・・・クリスマス、だよね?」
「そうよ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。そっか。
「ごめん。宗教行事だっけ」
こくん、と3つの頭がうなずく。
「うちの国は宗教雑多だからあんまり感じないのよね。宗教だって。そっか~…」
「サクは去年どんな風にすごしたの?」
「去年は家族と過ごしたわね。ご馳走作って」
さすがにもうツリーは飾らないけど。
なにしろ友達がみぃんな彼氏とのデートにいっちゃったもんで。
残った二人で寂しくパーティーやる気にもなれずに家族と過ごしたサ・・・
「じゃあわたしと同じだわ」
「僕んちはクリスマスは大騒ぎだよー。シャンデリアに何秒捕まってられるかとかいかに大人の目を盗んで階段でサーフィンするかとか肖像画の飾りつけとか」
・・・・・・・・・まー。楽しそう。
つくづくどんな家庭なのかしら、ポッター家って・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「なんだよ」
「話してないの、シリウスだけだよ?」
「・・・なんの関係が」
「聞きたいの」
「・・・・・・ろくでもない連中が集まってろくでもない話をして帰るだけ」
あ、そ。
ダイナミックな説明ですね…。
「俺が当主になったら二度としないぞ、あんなパーティー」
そんなに嫌なのか・・・・・・
何があったんだ。
「何があったの?」
ジェームズもあたしと同じ疑問を抱いたらしい。にこにことシリウスに問いかけた。
「・・・聞きたいか?」
「うん」
「今年はマグルを何人始末したとか」
うげ。
「余興で屋敷しもべ妖精を宙にはりつけにして子どもたちがいかに闇の魔術がうまくなったか披露させたり」
ぬわに。
「魔法省がどーのこーのという話をしてるな」
・・・・・・・・・・・・・
「ごめん。聞いた僕が馬鹿だった」
うえ。キモチワルイ・・・
なんでそんなことをさらっとできるかな・・・
セブちゃぁん・・・あたしどんなパーティーにつれていかれんのよ・・・
「たいていはダンスタイムあるけどな」
ぐわん。
や、やっぱりあるのね・・・
しょうがないよねえ・・・踊れて困るもんでもなさそうだし。
「踊れないなら練習あるのみだろ。あきらめてがんばれ」
「よろしくおねがいします・・・」
「ああら。東洋の小娘はダンスも踊れないのかしら」
「まったく、信じられないわ」
・・・だれ。あんたら。
「教養というものを持ち合わせていないのね」
「あら。失礼ですわよ。教養なんて言葉すらご存じないのではなくて?」
・・・あ~・・・ひとりぐらいなら見覚えあるかも。
なんかお茶会のときにいたような・・・
「ルシウスさまもとんだ恥だこと。お気に入りがそんな程度の教養すら持ち合わせてないだなんて」
・・・じゃああんたたちは47都道府県を空でいえるんでしょうね。
雅楽は楽器ぐらいすらすら言えて琴が弾けるのね!!
古文漢文すらすら読めて、ひらがなカタカナ漢字まじりの新聞をすらすら読めるのね!!
日本の教養とイギリスの教養を同じにするなっての!!
大体ルシウスがなんの関係がある!!
「あのねぇ・・・・・・あたしは日本生まれの日本育ち。日本にダンスパーティーがあるわけないでしょうがー!!」
「あら。鄙育ちを自慢なさってるわ」
言ったな?言ったな!?
田舎とはよく言った!
田舎者のやることをおもいしらせてやろうじゃないのよ。
「その調子ではきっとこちらの楽器など見たこともないわよ」
「まあ、大変。パーティーでは演奏されることが求められるというのに。大変な恥をおかきになればよろしいわ」
ダンスと楽器、何の関係が・・・
わかった。あんたたちが得意なんだな・・・
相手にするだけあほらし・・・・・・・・・・・
「失礼だなー君たち。自分の世界で相手を図るなよ。そんな低俗極まりない自慢話とはあいにく無縁なんだよ。グリフィンドールは」
きっつ。ジェームズ。
「・・・・・・ポッター。そうね。もとよりあなたに純血の誇りなどあろうはずもないわね」
「そうかい?確かに、純血を誇りに思うほど腐ってはいないつもりだよ?ポッターの血筋は誇りに思うけれどね」
もぐもぐ。シチューをパンにつけるって行儀悪いと思ってたけど実は美味しいわよね。
「リリー、生クリームとって」
どうでもいいけど高カロリーな夕食よね。
「はいどうぞ」
「聞きなさいよ!あんたたち!!」
「なにを」
あはは。顔真っ赤にして怒ってんの。
喧嘩腰の人間と言い争いしても無益なだけ。
因縁つけたいだけならもうちょっと上手い場面を捕まえればいいのよ。
「ダンスもできなきゃ楽器も弾けない!よくそれでルシウスさまに近づけたわね!」
「近づいてないし」
近づかれたし。
「ジェームズ、ブロッコリー残さない」
「バレた?」
「いいわ!そこまで無視するなら何かできるんでしょうね!!」
「出来ないなんて一言も言ってないじゃないの」
・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。しまった。
「ああら!それは素敵なことを聞いたわ!ぜひ演奏をお聞きしたいわ!」
「ねえ、この場合の言い方って聞くなの?聴くじゃなくて」
「聴くに決まってんだろ」
失言・・・うっかり言っちゃったわよ・・・
どうしよう。あたし魔法界の曲なんて何一つ知らないわ!!
こ、ここはやっぱり・・・
「何をふざけてるの!?本当に腹の立つ人たちね!」
ごちそうさまでした、っと。
「で?何したいわけ?」
「じゃあハープでも弾いていただこうかしら!」
返答になってないから。それ。
何をしたいのか、と聴いたのにハープを弾けとはこれいかに。
ぼふん、と音がして・・・
いや。夕食のテーブルにハープは邪魔だよ。うん。
「さあ!弾いてちょうだい!」
だ~か~ら~。せめてなんの楽器が弾けるのかくらい確認しろってば・・・
条件確認は人との交渉の基本だよー?
「どうしたの?弾けないの?」
「弾けるわよ。ハープぐらい。シリウスが!」
「ぶは」
瞬間、吹きだしてお腹抱えて笑い転げるジェームズ。
「なんで俺!?」
「シリウスだから」
「理由じゃねえよ!それ!!」
理由よ。
「な、何の関係があるのよ!あたくしはあなたに弾けと言ったのよ!」
ちっちっち。
「君たちわかってないわね~」
「な、なにをよ」
「シリウスが弾けばあたしが弾いたことになるのよ!」
「ならねえよ!!」
「なる!」
「なんでだ!」
「シリウスがあたしの下僕だから」
「げぼ・・・っいつからなったよ!!」
「たった今からよ!」
ひー、おかしい、かんべんしてくれ、と足元でジェームズがうめいてる。
「さあ、いけ!シリウス!ハープを弾くのよ!」
「だからなんでだよ!」
「つべこべ言わない!ちゃんと弾いたらご褒美にチョコレートをあげるわ!」
「・・・・・・お前なぁ・・・・・・」
はぁ、とため息をついたシリウスが頭を抱える。
よし。勝った。
はっ。いや違う。
勝ってない勝ってない。
「おい」
「は、はいっ」
「俺が弾いてやるから大人しく帰れ。帰ってくれ。頼むから」
「・・・・・・・・・・・・・・・あのう・・・」
「何も言わないで帰れ」
「・・・・・・・・・・はい」
勢いに押されてこっくんとうなずいた。
よし。完全勝利。
はっはっは。