1年生(親世代) 完結 (99話)
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しかも、なんだかごまかされたような気がする・・・
って、スリザリンってほんとに地下にあるんだ・・・うっわ。薄暗い。よかったー・・・グリフィンドールで・・・
「あらあら、ルシウス。どこの山猿をお連れになったの?」
「血統書はついているんでしょうね?」
なにおう!
純血者集団め・・・
「これはおもしろいぞ。みんなで遊ぼうと持ってきた」
「持ってきたとかいうな!!」
「まあ、乱暴な」
「お里が知れるのではなくて?」
・・・おうそうかい。
そんなにお望みならお望みのように振舞ってやろうじゃないの。
きーっ!!
「放して、マルフォイ」
驚いたようにちょっと眉をあげたマルフォイに離されて、あたしはしぶしぶ、すっと背中を伸ばして、手をそろえる。足はきちんとそろえて、腰からきれいにお辞儀した。
「・・・・・・・・・・・・・・・あ、あら」
もう一度、すっと背中をのばしてにっこりと微笑む。
「今日は、このように素敵なお茶会にお招きに預かりまして、光栄ですわ。若輩者が、末席を汚させていただくこと、どうぞお許しください」
「・・・な、なかなか礼儀をわきまえているじゃないの・・・」
「そうね・・・山猿という言葉は・・・撤回してもいいかしら・・・」
「ありがとうございます。先輩方のお話を伺えるまたとない機会。心して拝聴させていただきます」
ほほほ。ちょっと本気を出せばこんなもんよ。
ちょっと痒くなったけど。
「サクラ、ここへどうぞ?」
ルシウスに引いてもらった椅子に・・・座るわけには行かない、というように困った様子を作って椅子の傍にたたずんでみる。
嫉妬されるのはごめんだもんねー。
「あら。どうしたの?」
「・・・わたくしなどがマルフォイさんに椅子を引いていただいては、ナルシッサさんに申し訳が・・・」
たぶん、この金髪のお嬢さんがそうだとおもうんですが。
ちろりっと様子を伺う。
「あら。気にしなくていいのよ。わたしのルシウスはとても心が広いのですもの。それぐらいで怒ったりはしないわ。どうぞ座っていらして?」
「ありがとうございます。失礼いたします」
よし!完璧!!
って、こんなとこでこんなこと完璧にしてどうする!!
ってゆーか!あたしはなんでここにいる!?
「あなた、グリフィンドールよね?」
「はい」
「グリフィンドールにこんなに礼儀をきちんとわきまえた子がいるとはしらなかったわ」
礼儀っていうか、それあんたたちに都合のいい礼節でしょうが。
「わたくしなどとてもとても」
ってこら!おもしろがるな!マルフォイ!!
「いつもはとても活きがいいのだよ、レディ・ベラトリクス」
「まあ、そうなの?活きが良いのもおもしろそうね」
「ええ。それはもう。見ていて何をするか予想もつかないので楽しませてもらってますよ」
あたしで遊ぶな。ルシウス・マルフォイ。
ほんっとに・・・仮にも年上に向かって失礼なやつ・・・
「それに・・・この子は、どうもグリフィンドールとは思えなくてね」
ぎくぅ。
「どういうこと?」
あたしの隣に座っていた茶色の髪の美人さんが首をかしげると、すこしくせがあるのにさらさらの髪が背中を滑り落ちる。
うっわ!さらっさらw
さわったら気持ちよさそ~・・・
「頭の回転、とっさの発想、行動する前にかならずワンテンポをおいて考え込んでから行動を起こす・・・いずれも、我らが寮にふさわしい資質だ」
「そうね・・・グリフィンドールの単純馬鹿たちができることではないわ」
失礼な!!単純馬鹿じゃないわよ!!特にジェームズとかシリウスは!!
いや、シリウスはちょこっとそういう面もあるけど!
リーマスだって思慮深いんだから!!
「資質はスリザリンだというのに・・・グリフィンドール・・・ねえ?どうやったの?」
「・・・わたしは、ただ・・・シリウスと同じ寮になりたいと思っただけです」
これから彼らにおきる運命を、少しでも変えたいと願ったから。
あたしは、グリフィンドールを選んだ。
「あらあらあら。ライバルのご登場よ?どうしましょうか、アンドロメダ」
ぬわにぃ!?アンドロメダ!?
「そうねぇ・・・こんなにかわいらしい子になら取られても仕方ないのかしら」
くすくすと笑いながら答えたのは、あたしのとなりに座っていた黒髪の美人さんだった。
胸元には、監督生のPバッヂ。
ん?ひょっとしてマルフォイが言ってた婚約者って・・・アンドロメダ!?
「まあ、ブラック家ともあろうものが消極的だこと」
あざ笑うかのように・・・女王のように優雅に、豪奢に笑んだベラトリクスが指で控えていた給仕に合図を送る。
「ねえ、名前はなんだったかしら?」
「サクラ・ キリュウと申します」
「キリュウ・・・ああ、では純血なのね」
「そのように聞いております」
嘘は言ってないわよ。嘘は。
「 ・・・かわいらしい名前だわ」
「ありがとうございます」
にっこりと笑ってあたしは紅茶を注いでくれる給仕に会釈した。
だって、どうみても同じ学年のスリザリン生なんですもの・・・
同席している他の人たちも、さっきからベラトリクスの言葉に笑って見せたり、一緒に追従してみたり…。
それも、あきらかに上流階級!という感じの・・・
あたしって、ここにいていいわけ?
「サクラ、シリウスはどうしているのかしら?」
にこにことしながらのアンドロメダの問いに、ちょびっと心臓がはねた。
「そうですね・・・談話室でも他の人と会話もせずに・・・本を読んでいることが多いです」
これは、本当。
別に、いまや避けられてるわけじゃないんだけど。
その・・・あんまりにも美形だから回りも声をかけにくいみたいで。
本人もいつもの明るい笑顔をみせればいいのに、無表情で本と向き合っていることが多いから、ますます周りが近づきにくいと思っている。
けれど、けっこうシリウスと話してみたい、というグリフィンドール生はいるのだ。
「そう・・・それでも自覚はあるようね・・・」
「それはそうでしょう?ベラトリクスお姉さま。あの子は我がブラック家の跡継ぎ。自覚がないようでは困りますわ」
「ナルシッサの言うとおりですわ、お姉さま。シリウスだって、わかっているはず」
ねえ?と視線を向けられて、あたしはなんと答えるべきか、ちょっと迷った。
シリウスは、あたしに実家に近寄るな、という。
それに・・・実家は居心地が悪い、というのは確かに思っているようだし・・・
・・・ま、ここで機嫌をそこねるとおそろしいことになりそうよね。
「・・・シリウスは、望んでグリフィンドールに分けられたわけではないと思います」
「あら。どうして?」
「だって、シリウスの組み分け帽子に選ばれたときの顔といったら!」
そりゃあもう、途方にくれたというか、呆然と言うか。
「ああ、そうね・・・あなたはすぐ近くにいたのだったわ」
「はい。シリウスはスリザリンに選ばれる、と疑っていなかったんですもの」
嫌そうだったけど。
「でも、グリフィンドールよね」
「組み分け帽子が考えることなんてわかりませんわ、お姉さま」
フォローしてくれたのは、アンドロメダだった。
おお!さすがだ!アンドロメダ!!
ありがとう!!
「そうねぇ・・・それならばいいのだけど」
そう思っていない、と明らかにしれるような冷え冷えとしたベラトリクスの声に空気が凍りついたような気がした。
それを断ち切ったのは、無邪気な声。
「そうですわ、お姉さま。シリウスをお茶会にご招待してはいかが?」
「まあ、ナルシッサ。それは良い考えだわ」
・・・・・・・・・そうか!?本当にそうか!?
「このすばらしいお茶会に招待されればシリウスだって考えるでしょうし、何よりこの高貴なる寮こそ、彼が所属すべきもの。ね、いい考えだと思わなくて?ルシウス」
「そのとおりだね、ナルシッサ」
・・・・・・・・・・・・・・・・けっ。
なにがそのとおりだね、よ・・・
「考えておきましょう。あなたは本当に良い子ね、ナルシッサ」
「ありがとうございます。お姉さま」
そうして、アンドロメダに向かって勝ち誇ったような笑みを浮かべたナルシッサに、あたしは唖然とした。
姉妹ですら、こんなことを争うとは。これが、家族なんだろうか。
それに・・・ベラトリクスにそんな価値があるのかしら。
一族の総領はシリウスだし。
その婚約者はアンドロメダさんのようだし。
う~ん・・・わからない・・・
ただひとつだけわかること。
それは。
このお茶会が当分は終わらないということ・・・・・・
はぁ・・・・・・・・
しかも、なんだかごまかされたような気がする・・・
って、スリザリンってほんとに地下にあるんだ・・・うっわ。薄暗い。よかったー・・・グリフィンドールで・・・
「あらあら、ルシウス。どこの山猿をお連れになったの?」
「血統書はついているんでしょうね?」
なにおう!
純血者集団め・・・
「これはおもしろいぞ。みんなで遊ぼうと持ってきた」
「持ってきたとかいうな!!」
「まあ、乱暴な」
「お里が知れるのではなくて?」
・・・おうそうかい。
そんなにお望みならお望みのように振舞ってやろうじゃないの。
きーっ!!
「放して、マルフォイ」
驚いたようにちょっと眉をあげたマルフォイに離されて、あたしはしぶしぶ、すっと背中を伸ばして、手をそろえる。足はきちんとそろえて、腰からきれいにお辞儀した。
「・・・・・・・・・・・・・・・あ、あら」
もう一度、すっと背中をのばしてにっこりと微笑む。
「今日は、このように素敵なお茶会にお招きに預かりまして、光栄ですわ。若輩者が、末席を汚させていただくこと、どうぞお許しください」
「・・・な、なかなか礼儀をわきまえているじゃないの・・・」
「そうね・・・山猿という言葉は・・・撤回してもいいかしら・・・」
「ありがとうございます。先輩方のお話を伺えるまたとない機会。心して拝聴させていただきます」
ほほほ。ちょっと本気を出せばこんなもんよ。
ちょっと痒くなったけど。
「サクラ、ここへどうぞ?」
ルシウスに引いてもらった椅子に・・・座るわけには行かない、というように困った様子を作って椅子の傍にたたずんでみる。
嫉妬されるのはごめんだもんねー。
「あら。どうしたの?」
「・・・わたくしなどがマルフォイさんに椅子を引いていただいては、ナルシッサさんに申し訳が・・・」
たぶん、この金髪のお嬢さんがそうだとおもうんですが。
ちろりっと様子を伺う。
「あら。気にしなくていいのよ。わたしのルシウスはとても心が広いのですもの。それぐらいで怒ったりはしないわ。どうぞ座っていらして?」
「ありがとうございます。失礼いたします」
よし!完璧!!
って、こんなとこでこんなこと完璧にしてどうする!!
ってゆーか!あたしはなんでここにいる!?
「あなた、グリフィンドールよね?」
「はい」
「グリフィンドールにこんなに礼儀をきちんとわきまえた子がいるとはしらなかったわ」
礼儀っていうか、それあんたたちに都合のいい礼節でしょうが。
「わたくしなどとてもとても」
ってこら!おもしろがるな!マルフォイ!!
「いつもはとても活きがいいのだよ、レディ・ベラトリクス」
「まあ、そうなの?活きが良いのもおもしろそうね」
「ええ。それはもう。見ていて何をするか予想もつかないので楽しませてもらってますよ」
あたしで遊ぶな。ルシウス・マルフォイ。
ほんっとに・・・仮にも年上に向かって失礼なやつ・・・
「それに・・・この子は、どうもグリフィンドールとは思えなくてね」
ぎくぅ。
「どういうこと?」
あたしの隣に座っていた茶色の髪の美人さんが首をかしげると、すこしくせがあるのにさらさらの髪が背中を滑り落ちる。
うっわ!さらっさらw
さわったら気持ちよさそ~・・・
「頭の回転、とっさの発想、行動する前にかならずワンテンポをおいて考え込んでから行動を起こす・・・いずれも、我らが寮にふさわしい資質だ」
「そうね・・・グリフィンドールの単純馬鹿たちができることではないわ」
失礼な!!単純馬鹿じゃないわよ!!特にジェームズとかシリウスは!!
いや、シリウスはちょこっとそういう面もあるけど!
リーマスだって思慮深いんだから!!
「資質はスリザリンだというのに・・・グリフィンドール・・・ねえ?どうやったの?」
「・・・わたしは、ただ・・・シリウスと同じ寮になりたいと思っただけです」
これから彼らにおきる運命を、少しでも変えたいと願ったから。
あたしは、グリフィンドールを選んだ。
「あらあらあら。ライバルのご登場よ?どうしましょうか、アンドロメダ」
ぬわにぃ!?アンドロメダ!?
「そうねぇ・・・こんなにかわいらしい子になら取られても仕方ないのかしら」
くすくすと笑いながら答えたのは、あたしのとなりに座っていた黒髪の美人さんだった。
胸元には、監督生のPバッヂ。
ん?ひょっとしてマルフォイが言ってた婚約者って・・・アンドロメダ!?
「まあ、ブラック家ともあろうものが消極的だこと」
あざ笑うかのように・・・女王のように優雅に、豪奢に笑んだベラトリクスが指で控えていた給仕に合図を送る。
「ねえ、名前はなんだったかしら?」
「サクラ・ キリュウと申します」
「キリュウ・・・ああ、では純血なのね」
「そのように聞いております」
嘘は言ってないわよ。嘘は。
「 ・・・かわいらしい名前だわ」
「ありがとうございます」
にっこりと笑ってあたしは紅茶を注いでくれる給仕に会釈した。
だって、どうみても同じ学年のスリザリン生なんですもの・・・
同席している他の人たちも、さっきからベラトリクスの言葉に笑って見せたり、一緒に追従してみたり…。
それも、あきらかに上流階級!という感じの・・・
あたしって、ここにいていいわけ?
「サクラ、シリウスはどうしているのかしら?」
にこにことしながらのアンドロメダの問いに、ちょびっと心臓がはねた。
「そうですね・・・談話室でも他の人と会話もせずに・・・本を読んでいることが多いです」
これは、本当。
別に、いまや避けられてるわけじゃないんだけど。
その・・・あんまりにも美形だから回りも声をかけにくいみたいで。
本人もいつもの明るい笑顔をみせればいいのに、無表情で本と向き合っていることが多いから、ますます周りが近づきにくいと思っている。
けれど、けっこうシリウスと話してみたい、というグリフィンドール生はいるのだ。
「そう・・・それでも自覚はあるようね・・・」
「それはそうでしょう?ベラトリクスお姉さま。あの子は我がブラック家の跡継ぎ。自覚がないようでは困りますわ」
「ナルシッサの言うとおりですわ、お姉さま。シリウスだって、わかっているはず」
ねえ?と視線を向けられて、あたしはなんと答えるべきか、ちょっと迷った。
シリウスは、あたしに実家に近寄るな、という。
それに・・・実家は居心地が悪い、というのは確かに思っているようだし・・・
・・・ま、ここで機嫌をそこねるとおそろしいことになりそうよね。
「・・・シリウスは、望んでグリフィンドールに分けられたわけではないと思います」
「あら。どうして?」
「だって、シリウスの組み分け帽子に選ばれたときの顔といったら!」
そりゃあもう、途方にくれたというか、呆然と言うか。
「ああ、そうね・・・あなたはすぐ近くにいたのだったわ」
「はい。シリウスはスリザリンに選ばれる、と疑っていなかったんですもの」
嫌そうだったけど。
「でも、グリフィンドールよね」
「組み分け帽子が考えることなんてわかりませんわ、お姉さま」
フォローしてくれたのは、アンドロメダだった。
おお!さすがだ!アンドロメダ!!
ありがとう!!
「そうねぇ・・・それならばいいのだけど」
そう思っていない、と明らかにしれるような冷え冷えとしたベラトリクスの声に空気が凍りついたような気がした。
それを断ち切ったのは、無邪気な声。
「そうですわ、お姉さま。シリウスをお茶会にご招待してはいかが?」
「まあ、ナルシッサ。それは良い考えだわ」
・・・・・・・・・そうか!?本当にそうか!?
「このすばらしいお茶会に招待されればシリウスだって考えるでしょうし、何よりこの高貴なる寮こそ、彼が所属すべきもの。ね、いい考えだと思わなくて?ルシウス」
「そのとおりだね、ナルシッサ」
・・・・・・・・・・・・・・・・けっ。
なにがそのとおりだね、よ・・・
「考えておきましょう。あなたは本当に良い子ね、ナルシッサ」
「ありがとうございます。お姉さま」
そうして、アンドロメダに向かって勝ち誇ったような笑みを浮かべたナルシッサに、あたしは唖然とした。
姉妹ですら、こんなことを争うとは。これが、家族なんだろうか。
それに・・・ベラトリクスにそんな価値があるのかしら。
一族の総領はシリウスだし。
その婚約者はアンドロメダさんのようだし。
う~ん・・・わからない・・・
ただひとつだけわかること。
それは。
このお茶会が当分は終わらないということ・・・・・・
はぁ・・・・・・・・