1年生(親世代) 完結 (99話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
30
「あ~・・・失敗」
「そうだねえ」
のんびりと答えるジェームズ。
「あんたも失敗したでしょうが」
「それを言わないで」
語尾にハートマークつきそうな勢いでそういうこと言わない!
「ほんとに、家の話題になるとぴりぴりするねえ」
シリウス、と名前を呼べば、さっきの怒りの形相が思い出される。
「そうだね。…別に嫌いともなんとも言ってなかったし…僕は、てっきりリリーへの態度からして家を継ぐ気で受け入れてるのかと思ってたよ」
「あたしもよ。…ううん。ちょっと、距離が図りにくかった」
「確かに」
極端なぐらい家の話題を避けるシリウス。
それは、明らかに意図を持っていて。
本の中では、当然だった。
彼は家を捨てていたし、闇の魔法使いを憎んでいた。
だけど、この時代の彼が何を考えているのかは、わからない。
出会った日のシリウス。
グリフィンドールに選ばれて呆然としていたシリウス。
ブラック、と言う名前を…仕方ない、とあっさりというシリウス。
どれも、あたしが知っている『本の中のシリウス』とはかけ離れている。
今の彼にとって、ブラックはどういう意味を持っているんだろう。
わからなかった。
「よし。こうしよう」
「なぁに?」
なんだい、突然・・・
「シリウスは、あの日なんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・は?」
頭が、考えることを拒否してます。
再起動が必要です。
・・・それはおいといて。
「あのひぃ!?」
「そう。あの日。だからぴりぴりするしいらいらしてるんだよ。うん」
わざとらしいぐらい真剣な顔のジェームズの口の端が、ぴくぴくしていた。
「ぷっ」
噴出したのは、どっちからか。
ただ、次の瞬間。
あたしたちは盛大に噴出していた。
「きゃはははははははははははははは!!!!!!!」
「あははははははははははははは!!!!!!!!!」
いやぁ!!やめてえ!!
想像しちゃうじゃないの!!
こない、とかカレンダーみながら指折ってるシリウスとか!
おなか痛いとか言ってうるうるしてるシリウスとか!!
いやー!!暴走して女子の制服着てるシリウスまででてくるぅ!!
「り、りぼん・・・」
「ぶはっ」
もう声もないぐらい笑いすぎて腹筋が痛い。
痙攣してる。
「ふわふわすかぁと・・・」
「や、やめてぇ・・・」
「ダメだ!!笑う!!」
「ジェ、ジェームズ・・・っ笑い死にさせる、気・・っ!?」
おなか抱えて笑い転げるジェームズ。
あ~笑いすぎで涙でてくるぅ。
女子の制服を着てスカートをなびかせ、ポーズをとるシリウス。
「にあ、にあ、にあ・・・にあいすぎっ」
「なに笑ってんだよ!お前ら!!」
おやぁ?
涙をぬぐいながら視線を向けると、顔を真っ赤にして怒ったシリウスが仁王立ちしていた。
「ふぐっ」
笑いかけた声をむりやりかみ殺したらしいジェームズが変な声をもらした。
「なに笑ってんだよ」
「な、なんでも・・・っ」
試練よ!これは試練よっ!!
これはあたしたちの顔の筋肉と腹筋に与えられたしれ・・・
「きゃはははははは!!!!」
ダメ!目の前にあると笑う!!
「なんなんだよ!!ちょっと言い過ぎたと思って謝りに来てみたら!!なんで笑い出すんだよ」
「ご、ごめ・・・っ」
笑いとまんない!!
そもそもなんでこんなに笑ってんの!?
さっきまでシリアスな会話してなかった~?
そうそう。ジェームズが変なこと言うから・・・っ
「もうお前たちなんてしらん!!」
いや~それはいや~
でも笑うのとめられな~い。
「まま、待って・・・!」
「やなこった!」
あ~・・・いっちゃったぁ
いや~こんなに笑ったの何年ぶりかしら。
窒息死するかと思ったわ。
「ジェームズ」
「ん~?」
油断するとまだ噴出しそう。
笑いの発作ってとまんないのよね。
「なんで、シリウスを守ろうと思ったの?」
「・・・・・・・・なんでその話題?」
「いいじゃない。答えてよ」
「・・・・・・僕は、シリウスを失いたくなかったからさ」
「どうして?」
「誰だって、友達は失いたくないだろう?」
あら。それだけかしら。
「じゃあ、どうして同じ友達のジョンを殴ったりしたの?」
「・・・別に」
「シリウスがジョンを侮辱しても、シリウスを殴る?」
「・・・・・・・・・・・・・・・しない、かもしれない」
特別だから、よね。それは。
「なんでだろう・・・」
「さあねぇ・・・」
とたんに悩みだしたジェームズに、あたしは笑った。
あの時、ジェームズはシリウスが『特別』だといった。
シリウスがいなければ、一人だ、とも。
そう言ったのに、その言葉の意味を考えもしなかったというふうのジェームズ。
それは、ひどくうらやましいことのように思えて。
「ああ。そうか」
「なぁに?」
「うん。ジョンは、いなくならない」
「は?」
「シリウスは、いなくなる」
だからだ、と自分で納得・・・しないでよ!
ダメ。理解不能。
なんでそうなるの!?
「ジェ、ジェームズさん・・・?」
「なに?」
「あの・・・話がわかりません」
なにがいなくなっていなくならないって?
と、いうか。それが理由かい!!
「ん~・・・ジョンは、学校に入る前から一緒にいたし、これからも会える」
何しろ親戚だし、友達だし。家も知ってる。だけど、と区切って、ジェームズは、不思議な顔で空をみやった。
「シリウスは、いなくなる気がする」
・・・・・・・・・う~ん・・・
「ええと・・・ジョンは、家ぐるみの昔からのお付き合いだからいなくならないけどシリウスはそうじゃないからいなくなるの?」
ジョンだってシリウスだってこれからの学校生活で会うでしょうが。
「・・・・・・・そういわれると違うかもしれない」
首傾げないで。あたしのほうがわかりません。
この人の思考回路どうなってんのよ。
「・・・ジョンは、仲直りできるし、引き止められると思う」
「うん」
「でもシリウスは・・・どこかにいってしまいそうな気がする」
「・・・・・・・・・・・・」
それがわからんっ
「なんというか・・・僕では、シリウスがいなくなる、と決めたときに・・・引き止められない気がする。僕の言葉ではとどまってくれない気がする」
あ~・・・・・・ああ。なるほど。
なんとなくわかった気がする。
「ようするに・・・シリウスはジェームズの力じゃ自分のそばにとどめられないと思うのね?」
「・・・そうだね」
今度はしっくりきたらしく、しきりにジェームズがうなずいている。
「それは、シリウスにとって、ジェームズの存在が軽いから?それとも…シリウスの意思が強いから?」
「シリウスの意思が強いから。それに…う~…なんていえばいいんだろう」
ためらいもなくそう答えますか。
存在が軽いなんて考えもしないわけね…
「シリウスは、僕が引きとめようと思って行動していることを見抜くと思う。だから、僕の思惑には乗ってくれなさそうな気がする」
・・・・・・ふむ。
「ジェームズ」
「なに?」
「今まで、自分と能力が均等な同年代に会ったことないでしょ」
「・・・ないね」
認めるな。失礼な。
「そうか。だからシリウスが特別なんだ」
「そうかもねぇ」
同じレベルで語り合えて、同じレベルで思考できる相手。
ジェームズの能力は高い。
それは、入学前から勉強を重ねていたシリウスと同レベルに魔法ができることからわかる。
彼を見ていると、実感する。
天才とは、こういう人物を指すのだ、と。
授業を聞いているだけで理解し、予習復習を必要とせず、一度読んだ文章は忘れない。
それだけじゃなくて、応用力もある。
「それならますます失えないよね」
「そうね。でも、シリウスはいなくならないと思うわ」
「・・・どうして?」
そんなの、簡単じゃないの。
「シリウスだって、あなたを特別だと思ってるってこと」
「え!?」
「一方通行の気持ちじゃないでしょ。だから、大丈夫よ」
「・・・・・・それなら、うれしいな」
多分、そうだと思うわよ。
「ところでね、ジェームズ君」
「ん?」
「今のところ、あたしたちとシリウスの仲を裂く一番の障害は、ブラック家だと思うの」
「そのとおりだね」
あたしたちを踏み込ませようとしないブラック家。
だけどね、あたしにだって知る権利ってものがありません?
あれだけルシウス・マルフォイに不愉快な思いさせられたんだし。
「だから、あの馬鹿犬に何を隠しているのか吐かせない?」
「・・・・・・でも、シリウスは嫌がって・・・」
「あら。じゃあ、あたし一人で行ってくるわ」
「・・・・・・・行く」
そうこなくっちゃ。
さあ。どうしてくれようかしら~。
「あ~・・・失敗」
「そうだねえ」
のんびりと答えるジェームズ。
「あんたも失敗したでしょうが」
「それを言わないで」
語尾にハートマークつきそうな勢いでそういうこと言わない!
「ほんとに、家の話題になるとぴりぴりするねえ」
シリウス、と名前を呼べば、さっきの怒りの形相が思い出される。
「そうだね。…別に嫌いともなんとも言ってなかったし…僕は、てっきりリリーへの態度からして家を継ぐ気で受け入れてるのかと思ってたよ」
「あたしもよ。…ううん。ちょっと、距離が図りにくかった」
「確かに」
極端なぐらい家の話題を避けるシリウス。
それは、明らかに意図を持っていて。
本の中では、当然だった。
彼は家を捨てていたし、闇の魔法使いを憎んでいた。
だけど、この時代の彼が何を考えているのかは、わからない。
出会った日のシリウス。
グリフィンドールに選ばれて呆然としていたシリウス。
ブラック、と言う名前を…仕方ない、とあっさりというシリウス。
どれも、あたしが知っている『本の中のシリウス』とはかけ離れている。
今の彼にとって、ブラックはどういう意味を持っているんだろう。
わからなかった。
「よし。こうしよう」
「なぁに?」
なんだい、突然・・・
「シリウスは、あの日なんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・は?」
頭が、考えることを拒否してます。
再起動が必要です。
・・・それはおいといて。
「あのひぃ!?」
「そう。あの日。だからぴりぴりするしいらいらしてるんだよ。うん」
わざとらしいぐらい真剣な顔のジェームズの口の端が、ぴくぴくしていた。
「ぷっ」
噴出したのは、どっちからか。
ただ、次の瞬間。
あたしたちは盛大に噴出していた。
「きゃはははははははははははははは!!!!!!!」
「あははははははははははははは!!!!!!!!!」
いやぁ!!やめてえ!!
想像しちゃうじゃないの!!
こない、とかカレンダーみながら指折ってるシリウスとか!
おなか痛いとか言ってうるうるしてるシリウスとか!!
いやー!!暴走して女子の制服着てるシリウスまででてくるぅ!!
「り、りぼん・・・」
「ぶはっ」
もう声もないぐらい笑いすぎて腹筋が痛い。
痙攣してる。
「ふわふわすかぁと・・・」
「や、やめてぇ・・・」
「ダメだ!!笑う!!」
「ジェ、ジェームズ・・・っ笑い死にさせる、気・・っ!?」
おなか抱えて笑い転げるジェームズ。
あ~笑いすぎで涙でてくるぅ。
女子の制服を着てスカートをなびかせ、ポーズをとるシリウス。
「にあ、にあ、にあ・・・にあいすぎっ」
「なに笑ってんだよ!お前ら!!」
おやぁ?
涙をぬぐいながら視線を向けると、顔を真っ赤にして怒ったシリウスが仁王立ちしていた。
「ふぐっ」
笑いかけた声をむりやりかみ殺したらしいジェームズが変な声をもらした。
「なに笑ってんだよ」
「な、なんでも・・・っ」
試練よ!これは試練よっ!!
これはあたしたちの顔の筋肉と腹筋に与えられたしれ・・・
「きゃはははははは!!!!」
ダメ!目の前にあると笑う!!
「なんなんだよ!!ちょっと言い過ぎたと思って謝りに来てみたら!!なんで笑い出すんだよ」
「ご、ごめ・・・っ」
笑いとまんない!!
そもそもなんでこんなに笑ってんの!?
さっきまでシリアスな会話してなかった~?
そうそう。ジェームズが変なこと言うから・・・っ
「もうお前たちなんてしらん!!」
いや~それはいや~
でも笑うのとめられな~い。
「まま、待って・・・!」
「やなこった!」
あ~・・・いっちゃったぁ
いや~こんなに笑ったの何年ぶりかしら。
窒息死するかと思ったわ。
「ジェームズ」
「ん~?」
油断するとまだ噴出しそう。
笑いの発作ってとまんないのよね。
「なんで、シリウスを守ろうと思ったの?」
「・・・・・・・・なんでその話題?」
「いいじゃない。答えてよ」
「・・・・・・僕は、シリウスを失いたくなかったからさ」
「どうして?」
「誰だって、友達は失いたくないだろう?」
あら。それだけかしら。
「じゃあ、どうして同じ友達のジョンを殴ったりしたの?」
「・・・別に」
「シリウスがジョンを侮辱しても、シリウスを殴る?」
「・・・・・・・・・・・・・・・しない、かもしれない」
特別だから、よね。それは。
「なんでだろう・・・」
「さあねぇ・・・」
とたんに悩みだしたジェームズに、あたしは笑った。
あの時、ジェームズはシリウスが『特別』だといった。
シリウスがいなければ、一人だ、とも。
そう言ったのに、その言葉の意味を考えもしなかったというふうのジェームズ。
それは、ひどくうらやましいことのように思えて。
「ああ。そうか」
「なぁに?」
「うん。ジョンは、いなくならない」
「は?」
「シリウスは、いなくなる」
だからだ、と自分で納得・・・しないでよ!
ダメ。理解不能。
なんでそうなるの!?
「ジェ、ジェームズさん・・・?」
「なに?」
「あの・・・話がわかりません」
なにがいなくなっていなくならないって?
と、いうか。それが理由かい!!
「ん~・・・ジョンは、学校に入る前から一緒にいたし、これからも会える」
何しろ親戚だし、友達だし。家も知ってる。だけど、と区切って、ジェームズは、不思議な顔で空をみやった。
「シリウスは、いなくなる気がする」
・・・・・・・・・う~ん・・・
「ええと・・・ジョンは、家ぐるみの昔からのお付き合いだからいなくならないけどシリウスはそうじゃないからいなくなるの?」
ジョンだってシリウスだってこれからの学校生活で会うでしょうが。
「・・・・・・・そういわれると違うかもしれない」
首傾げないで。あたしのほうがわかりません。
この人の思考回路どうなってんのよ。
「・・・ジョンは、仲直りできるし、引き止められると思う」
「うん」
「でもシリウスは・・・どこかにいってしまいそうな気がする」
「・・・・・・・・・・・・」
それがわからんっ
「なんというか・・・僕では、シリウスがいなくなる、と決めたときに・・・引き止められない気がする。僕の言葉ではとどまってくれない気がする」
あ~・・・・・・ああ。なるほど。
なんとなくわかった気がする。
「ようするに・・・シリウスはジェームズの力じゃ自分のそばにとどめられないと思うのね?」
「・・・そうだね」
今度はしっくりきたらしく、しきりにジェームズがうなずいている。
「それは、シリウスにとって、ジェームズの存在が軽いから?それとも…シリウスの意思が強いから?」
「シリウスの意思が強いから。それに…う~…なんていえばいいんだろう」
ためらいもなくそう答えますか。
存在が軽いなんて考えもしないわけね…
「シリウスは、僕が引きとめようと思って行動していることを見抜くと思う。だから、僕の思惑には乗ってくれなさそうな気がする」
・・・・・・ふむ。
「ジェームズ」
「なに?」
「今まで、自分と能力が均等な同年代に会ったことないでしょ」
「・・・ないね」
認めるな。失礼な。
「そうか。だからシリウスが特別なんだ」
「そうかもねぇ」
同じレベルで語り合えて、同じレベルで思考できる相手。
ジェームズの能力は高い。
それは、入学前から勉強を重ねていたシリウスと同レベルに魔法ができることからわかる。
彼を見ていると、実感する。
天才とは、こういう人物を指すのだ、と。
授業を聞いているだけで理解し、予習復習を必要とせず、一度読んだ文章は忘れない。
それだけじゃなくて、応用力もある。
「それならますます失えないよね」
「そうね。でも、シリウスはいなくならないと思うわ」
「・・・どうして?」
そんなの、簡単じゃないの。
「シリウスだって、あなたを特別だと思ってるってこと」
「え!?」
「一方通行の気持ちじゃないでしょ。だから、大丈夫よ」
「・・・・・・それなら、うれしいな」
多分、そうだと思うわよ。
「ところでね、ジェームズ君」
「ん?」
「今のところ、あたしたちとシリウスの仲を裂く一番の障害は、ブラック家だと思うの」
「そのとおりだね」
あたしたちを踏み込ませようとしないブラック家。
だけどね、あたしにだって知る権利ってものがありません?
あれだけルシウス・マルフォイに不愉快な思いさせられたんだし。
「だから、あの馬鹿犬に何を隠しているのか吐かせない?」
「・・・・・・でも、シリウスは嫌がって・・・」
「あら。じゃあ、あたし一人で行ってくるわ」
「・・・・・・・行く」
そうこなくっちゃ。
さあ。どうしてくれようかしら~。