1年生(親世代) 完結 (99話)
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3
とっても複雑な心境だった。
これがほしい、と願った頃もあるけれど。
こんな形で手に入るとは。
あたしの手の中には、ホグワーツ魔法学校の入学許可証があった。
「そうじゃ。荷物を買いにいかねばのう…」
「荷物?」
「入学するにあたって必要なものじゃ。入学許可証に書いてあったはずじゃ」
そう言い出したのは、珍しく家に帰ってきたダンブルドアだった。
一緒に暮らし始めて1ヶ月がたっていた。
あたしが気がついたことがいくつもある。
一つは、ほんとうにダンブルドアは忙しい、ということ。
家にゆっくりいるのを見たのはこの一ヶ月の間で3回しかない。
二つ目は、とんでもなく大きな家に住んでいるとばかり思っていたのに、その実、結構質素な家なのだ、ということ。
ここが本当の家なのかはわからないけれど、少なくとも、この家はわずか3LDKだった。
あたしが最初に落ちたのは書斎。こじんまりとして壁中を本に囲まれた書斎は4畳半ぐらいの広さだったし、ダンブルドアの部屋があって、客間が一つ。それに居間とダイニング。水周り。それだけの小さな家。ただし、庭はとんでもなく広い。庭の一部には家から通路を通っていける温室がある。
三つ目は、最初に出会った時ほどダンブルドアが物騒な性格ではないということ。
これは一番ありがたかった。
ヴォルデモートの手先だと思ったからだったみたい。
本当に穏やかで優しい部分も、ある。
…さすがにスリザリン!ってとこもありましたけど!ええ!
あたしの服は…着の身着のままです。
11歳…小学5年生の時から変わったのは身長が10センチ。体重…は、ともかく。
なんとか着ていた服を着れる、というところだった。
洗濯するときが大変です……。
「なんだったかしら…教科書と、鍋と…はかり?」
「それから制服と杖じゃな」
おお!杖!
より!制服!!あたしも着たきりスズメから解放される!?
「お願いがあります」
「なんじゃ。かしこまって」
「服買って」
「・・・・・・・・・・・・なかったかの」
こくん、と頷くあたしにダンブルドアはごまかすように笑った。
「買ってこればよかったのに」
「お金ないし」
「……銀行に」
「ここはどこにあるの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
さすがにしまったと思ってくれたみたい……。
やれやれ、とか言いながら立ち上がった。
「どれ。では行くか」
「うん!」
服!服買ってもらえる!あたしのための小物も買おう!!
「で、どうやって行くの?」
やっぱりフルーパウダー?
「漏れ鍋、と言えば良い」
フルーパウダーなのね……。
ちょっぴりわくわくしながら一掴み。
「漏れ鍋!」
ぶわっ
煙い!!粉っぽい!!
「げほっごほっむかむかする~っ」
これは…最悪だわ……。
「どれ。行くか」
あたしの後ろから声…ってことは、一人姿現しつかったわね!
くそ~っ卑怯者……。
「これはダンブルドア校長、ようこそ」
「おはよう、トム。久しぶりじゃの」
「おはようございます。お早いですな」
「今日はこの子と買い物じゃ」
「おや?どちらのお子さんですか?」
ぺこっと頭を下げそうになって、慌てて手を差し出す。
いけないいけない。頭を下げるのは日本人よね。
「はじめまして」
「わしの姪っ子の娘でな。仕事で外国に行ってる姪っ子にホグワーツ入学まで面倒をみてくれと言われたんじゃ」
い、いつのまにそういうことになったんですか……。
よくまあすらすらとそんな設定が出てくるわね…。
「そうでしたか…おや?どこの国のお嬢さんなのかな?」
「日本よ。ママとは血がつながってないの。パパと再婚だったから」
「それでですか。しかし、魔法族なのですね?」
「そうじゃ。わしは優秀だろうとおもっておるがのう。ホグワーツでもがんばってくれるじゃろう」
ぽんぽん、と頭をなでられて…ほめられた。
けど…どこまでホントか疑ってしまうのは…あたしが疑り深いからじゃないと思います。
とっても痛いです。おじさま。頭わしづかみにしないでください。
「さあ、ダイアゴン横丁に行くとしよう。このままでは日が暮れてしまうぞ」
「はい、おじさま」
お願い。頭放して。
願いが通じたのか頭を放してトムに会釈して進んでいくダンブルドアにあたしは小走りでついていった。
「…なかなか役者じゃのう。頭の回転も悪くない」
「お褒めいただきありがとう。いつのまにか姪っ子の娘になってたみたいで。よろしく。おじさま」
「おじさまはよかったのう…おじいさまとでも言ったら今頃…」
「蛇かカエルよね」
「よくわかったな」
「わかるわよ」
でも、やたら優しい人よりこっちのほうが楽しくて手ごたえがあるってものだわ。
こんこん、と杖で壁を叩いたら…おお!映画みたい!!
レンガがぐるぐると動いて…
「うわあ!!」
ぱあっと広がった光景は…すごかった。
魔法使いの街。
ダイアゴン横丁―――!
とっても複雑な心境だった。
これがほしい、と願った頃もあるけれど。
こんな形で手に入るとは。
あたしの手の中には、ホグワーツ魔法学校の入学許可証があった。
「そうじゃ。荷物を買いにいかねばのう…」
「荷物?」
「入学するにあたって必要なものじゃ。入学許可証に書いてあったはずじゃ」
そう言い出したのは、珍しく家に帰ってきたダンブルドアだった。
一緒に暮らし始めて1ヶ月がたっていた。
あたしが気がついたことがいくつもある。
一つは、ほんとうにダンブルドアは忙しい、ということ。
家にゆっくりいるのを見たのはこの一ヶ月の間で3回しかない。
二つ目は、とんでもなく大きな家に住んでいるとばかり思っていたのに、その実、結構質素な家なのだ、ということ。
ここが本当の家なのかはわからないけれど、少なくとも、この家はわずか3LDKだった。
あたしが最初に落ちたのは書斎。こじんまりとして壁中を本に囲まれた書斎は4畳半ぐらいの広さだったし、ダンブルドアの部屋があって、客間が一つ。それに居間とダイニング。水周り。それだけの小さな家。ただし、庭はとんでもなく広い。庭の一部には家から通路を通っていける温室がある。
三つ目は、最初に出会った時ほどダンブルドアが物騒な性格ではないということ。
これは一番ありがたかった。
ヴォルデモートの手先だと思ったからだったみたい。
本当に穏やかで優しい部分も、ある。
…さすがにスリザリン!ってとこもありましたけど!ええ!
あたしの服は…着の身着のままです。
11歳…小学5年生の時から変わったのは身長が10センチ。体重…は、ともかく。
なんとか着ていた服を着れる、というところだった。
洗濯するときが大変です……。
「なんだったかしら…教科書と、鍋と…はかり?」
「それから制服と杖じゃな」
おお!杖!
より!制服!!あたしも着たきりスズメから解放される!?
「お願いがあります」
「なんじゃ。かしこまって」
「服買って」
「・・・・・・・・・・・・なかったかの」
こくん、と頷くあたしにダンブルドアはごまかすように笑った。
「買ってこればよかったのに」
「お金ないし」
「……銀行に」
「ここはどこにあるの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
さすがにしまったと思ってくれたみたい……。
やれやれ、とか言いながら立ち上がった。
「どれ。では行くか」
「うん!」
服!服買ってもらえる!あたしのための小物も買おう!!
「で、どうやって行くの?」
やっぱりフルーパウダー?
「漏れ鍋、と言えば良い」
フルーパウダーなのね……。
ちょっぴりわくわくしながら一掴み。
「漏れ鍋!」
ぶわっ
煙い!!粉っぽい!!
「げほっごほっむかむかする~っ」
これは…最悪だわ……。
「どれ。行くか」
あたしの後ろから声…ってことは、一人姿現しつかったわね!
くそ~っ卑怯者……。
「これはダンブルドア校長、ようこそ」
「おはよう、トム。久しぶりじゃの」
「おはようございます。お早いですな」
「今日はこの子と買い物じゃ」
「おや?どちらのお子さんですか?」
ぺこっと頭を下げそうになって、慌てて手を差し出す。
いけないいけない。頭を下げるのは日本人よね。
「はじめまして」
「わしの姪っ子の娘でな。仕事で外国に行ってる姪っ子にホグワーツ入学まで面倒をみてくれと言われたんじゃ」
い、いつのまにそういうことになったんですか……。
よくまあすらすらとそんな設定が出てくるわね…。
「そうでしたか…おや?どこの国のお嬢さんなのかな?」
「日本よ。ママとは血がつながってないの。パパと再婚だったから」
「それでですか。しかし、魔法族なのですね?」
「そうじゃ。わしは優秀だろうとおもっておるがのう。ホグワーツでもがんばってくれるじゃろう」
ぽんぽん、と頭をなでられて…ほめられた。
けど…どこまでホントか疑ってしまうのは…あたしが疑り深いからじゃないと思います。
とっても痛いです。おじさま。頭わしづかみにしないでください。
「さあ、ダイアゴン横丁に行くとしよう。このままでは日が暮れてしまうぞ」
「はい、おじさま」
お願い。頭放して。
願いが通じたのか頭を放してトムに会釈して進んでいくダンブルドアにあたしは小走りでついていった。
「…なかなか役者じゃのう。頭の回転も悪くない」
「お褒めいただきありがとう。いつのまにか姪っ子の娘になってたみたいで。よろしく。おじさま」
「おじさまはよかったのう…おじいさまとでも言ったら今頃…」
「蛇かカエルよね」
「よくわかったな」
「わかるわよ」
でも、やたら優しい人よりこっちのほうが楽しくて手ごたえがあるってものだわ。
こんこん、と杖で壁を叩いたら…おお!映画みたい!!
レンガがぐるぐると動いて…
「うわあ!!」
ぱあっと広がった光景は…すごかった。
魔法使いの街。
ダイアゴン横丁―――!