親世代 番外ss
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「雪、だあ・・・」
はらりはらりと空から落ちてくる白い塊に、道理で寒いはずだ、と一人ごちる。
吐く息が白く、寒さは身に染みるというより、肌に刺さるようなぴりぴりとした感触で、本格的な冬の到来を思わせる。
こういう日はあったかいココアとか、あったかいカフェオレとか、甘くて暖かい飲み物がほしくなる。
どちらにしようかな、と踵を返したその時に、ふと、思い出してしまった。
雪が降ったときに、必ず先陣を切って走り出していった彼。
それこそ節減を転げまわって、雪まみれになって帰ってきた。
そして決まって、隠し持った雪を投げつける・・・・・・・・・・。
「あほなこと思いだしちゃったよ・・・」
そうだった。そういうやつだった。
バカじゃないの、で済まないで問答無用でこちらを引きずり込むあの手口。
してやったりと言わんばかりの満面の笑みが・・・
「好きだったなあ・・・」
いや、好きだったんじゃなくて現在進行形で好きですが。
なんだって、こんなに月日がたっても好きなのかと思う。
ふとしたことを思い出すたびに、いとおしくなる。
「ああああああ・・・」
あの家に帰ったら、きっとこんなものでは済まない。
すべてに彼を思い出して、切なくて、辛くて、悲しくて、泣きたくなるのだろう。
がっくりと手をついてため息をついたはずみで、ぽたり、と地面にしずくが落ちた。
じわりと地面に丸くて黒いしみを作って、にじんで、それを雪が覆い隠していく。
それを、ただ、じっと見つめていた。
それしかできなかった。
抱きしめられたい。
あの腕で。
包み込まれるように、抱きしめられたい。
抱きしめられる瞬間に、彼のにおいに先に包まれて。
それに安心して、肩に顔をうずめられる。
そうして、あの腕でぎゅっと抱きしめられて。
ふわふわと、幸せな気分になるのだ。
安心できて、笑顔になれて、幸せになれる、私だけの特等席。
ぽんぽんと背中をたたかれるのも、そのままキスされるのも、頭を撫でられるのも好きだけど。
やっぱり、あの腕でぎゅーっとされるのが、一番好きなのだ。
あれだけは何十年たっても、忘れられない。
いや、あれが忘れられないから、彼が好きなのだ。
名前を呼ぼうとして、やめる。
呼んだら、来てくれなきゃいや。
だから、呼ばない。
会ったら、おもいっきり望みをかなえてもらうのだ。
離れてなんかやるもんか。
ずっとあたしを抱きしめてればいい。
もういいって言うまで、ずっと。
でも・・・
「どうせ、何か面白いことを見つけたら、はしってっちゃうんだろうなあ・・・」
そんな勝手さが、彼らしいとも思うのだ。
「惚れた弱みだ、ちくしょー」
会えない。
今はまだ。
でもいつか・・・絶対に、会ってみせる。
それは、きっと遠い日のことじゃない。
はらりはらりと空から落ちてくる白い塊に、道理で寒いはずだ、と一人ごちる。
吐く息が白く、寒さは身に染みるというより、肌に刺さるようなぴりぴりとした感触で、本格的な冬の到来を思わせる。
こういう日はあったかいココアとか、あったかいカフェオレとか、甘くて暖かい飲み物がほしくなる。
どちらにしようかな、と踵を返したその時に、ふと、思い出してしまった。
雪が降ったときに、必ず先陣を切って走り出していった彼。
それこそ節減を転げまわって、雪まみれになって帰ってきた。
そして決まって、隠し持った雪を投げつける・・・・・・・・・・。
「あほなこと思いだしちゃったよ・・・」
そうだった。そういうやつだった。
バカじゃないの、で済まないで問答無用でこちらを引きずり込むあの手口。
してやったりと言わんばかりの満面の笑みが・・・
「好きだったなあ・・・」
いや、好きだったんじゃなくて現在進行形で好きですが。
なんだって、こんなに月日がたっても好きなのかと思う。
ふとしたことを思い出すたびに、いとおしくなる。
「ああああああ・・・」
あの家に帰ったら、きっとこんなものでは済まない。
すべてに彼を思い出して、切なくて、辛くて、悲しくて、泣きたくなるのだろう。
がっくりと手をついてため息をついたはずみで、ぽたり、と地面にしずくが落ちた。
じわりと地面に丸くて黒いしみを作って、にじんで、それを雪が覆い隠していく。
それを、ただ、じっと見つめていた。
それしかできなかった。
抱きしめられたい。
あの腕で。
包み込まれるように、抱きしめられたい。
抱きしめられる瞬間に、彼のにおいに先に包まれて。
それに安心して、肩に顔をうずめられる。
そうして、あの腕でぎゅっと抱きしめられて。
ふわふわと、幸せな気分になるのだ。
安心できて、笑顔になれて、幸せになれる、私だけの特等席。
ぽんぽんと背中をたたかれるのも、そのままキスされるのも、頭を撫でられるのも好きだけど。
やっぱり、あの腕でぎゅーっとされるのが、一番好きなのだ。
あれだけは何十年たっても、忘れられない。
いや、あれが忘れられないから、彼が好きなのだ。
名前を呼ぼうとして、やめる。
呼んだら、来てくれなきゃいや。
だから、呼ばない。
会ったら、おもいっきり望みをかなえてもらうのだ。
離れてなんかやるもんか。
ずっとあたしを抱きしめてればいい。
もういいって言うまで、ずっと。
でも・・・
「どうせ、何か面白いことを見つけたら、はしってっちゃうんだろうなあ・・・」
そんな勝手さが、彼らしいとも思うのだ。
「惚れた弱みだ、ちくしょー」
会えない。
今はまだ。
でもいつか・・・絶対に、会ってみせる。
それは、きっと遠い日のことじゃない。