5年生(親世代) 製作中
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47
はて、自習室で勉強ができないなら何をしよう。
そんなことを思いながら、たどり着いたのは図書室で。
見知った顔を捜して、いないことにちょっぴりがっかりした。
セブルスの顔を、ちょっとみたかったんだけどな。
リリーも、マギーやアリスも、みんな、あたしがどうしたいのかな、と考えながら一番いい方法をさがしてくれようとする。
だけど、その一番いい方法を、あたしはしらないのだ。
あたし自身が、どうしたいのかなんてわかってない。
あんな事件を起こして、あれだけみんなの世話になって、前向きになりたいとか言って、あれこれ頭ひねって、泣いて、わめいても、まだわかってないっていうんだから、どうしようもない人間だな、と思う。われながら。
だからこそ、セブちゃんに会ったら、馬鹿の考え休むに似たりだ、なんてきって捨ててくれないかなあと期待しちゃったりしてるんですが。
そういうときにいないのがセブちゃんらしいというか、なんというか。
いないものは仕方ない、とやりかけのものを片付けることにした。
広げた羊皮紙に使用する魔法陣を書き付けていく。
魔方陣なんて、そうそう使うものじゃないし、使った魔法なんて見たこともないのだけれど、まあ試して見るのも手か、と思い切って作ってみている。
どうしても帰りたいとかいうわけではなく、ただそれしか、意義が見出せないというだけの理由で。
細かいルーン文字の羅列に目が痛くなってくる。
「ご一緒しても?」
かけられた声に顔を上げれば、前に、どこかで見たことがある顔。
ずいぶん前のような、つい最近のような・・・?
スリザリンのネクタイ。
ああ、と思い出した。
セブちゃんとレポートをやったときに、一緒にいた人だ。
あれは、羽ペンがなくなったときだった。
「どうぞ?」
「無事で、なによりです」
「・・・もう大丈夫よ。お気遣いありがとう」
思い出したと同時に、セブちゃんの残した一言も思い出した。
あの男を信用するな。
たしかそう言った。
「ブラックと疎遠になったというのは本当ですか?」
「・・・ええ、まあ」
「そうですよね、あのようなことがあった後ですし・・・」
・・・ああ、もううるさいな。
なんでわざわざそんなことを。
そう思って顔を上げたら、やたら近くに顔があって、びびった。
なになに。
無造作に机の上においていた手に、何かが重なる。
びっくりするほど、冷たくて、さらりとしていた。
「あ、の・・・」
指の間にするりと滑り込んできた指が、手が、あたしの手を握り締める。
げ。恋人つなぎ。
「前から、あなたのことが、好きでした」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
頭が、真っ白になった。
「ブラックとは別れたのでしょう?でしたら、僕のことを考えてはいただけませんか?僕はあの男とは違う。あなたを守りたい。あんなふうに傷つけさせることも、傷つけることも、しません」
「え、ちょ、あの・・・」
「ブラックのものだと思ったから、ブラックが大切にしていると思ったから、今まで、何も告げませんでした。あなたの前に姿も現さなかった。でも、もういいですよね?」
熱っぽい視線であたしにそう畳み掛けた男の力が恐ろしいほど、強くて。
手を引こうとするのに、がっちりと組み合わされた指は振りほどけない。
「あの、ごめんなさい。よく話がわからないの」
「ブラックが、好きですか?」
「いいえ」
今は、そうは思えない。
「・・・うそつきですね。ひどい人だ」
悪寒がする。
背筋がぞぞぞぞぞっと泡だって、鳥肌が立って、手を振りほどきたくてたまらないのに、なんで押さえつけるかなあ!?
「あの男のどこがあなたにふさわしいのです?あの男はいつだって、あなたを傷つけ続けた。その上、今回は・・・あなたを信用しないにも、ほどがある」
「・・・どういう、こと?」
なにか知っているのか、とびっくりした。
信用、しない?
してないのは、知ってる。信用してたら、あたしをこんな風に遠ざけることなんて・・・。
「だって、今回の発端は、あの男があなたを疑ったことでしょう?」
「は?」
「あなたがブラック家の血筋と権力を狙い、それを利用して家を再興しようとしている、という話を真に受けたからではありませんか?」
一瞬、思考がとまった。彼はいったいなにを言った?
「なに、それ・・・・・・」
身体から、力が抜けた。
なにそれ。
あたしが、家の再興のために・・・?なにを狙っているって・・・。
「だからこそ、レギュラス・ブラックから遠ざけ、あのような讒言を・・・あの男は、あなたの純粋な愛情を陰謀と取り違えたのですよ。許せるわけがない」
長い付き合いだと、思っていた。
4年。お互いに、友人だと思っていると。
「あなたが家の再興のために、ブラック家に近づいているなどと・・・。4年も一緒にいながら、なんと愚かな・・・」
あの女たちみたいに、ブラック家を狙って近づいた馬鹿の一人だと思われていたわけだ。
いつ言い出すんだろうと、そんな疑いをずっと持っていたのか。
信用できない、はずだ。
馬鹿みたいだ。
そんな風に思われていたのに、あんなに必死になって。
「好意には好意で返すべきだと僕は思う」
ううん。好意は見返りを求めるべきではない。
だけど、悪意をもって返されたり、永久に一方通行なのをわかって尽くせる人間はそうはいない。
そして残念ながら、あたしはそういう人間ではない。
「・・・どうもありがとう。とてもよく、わかったわ」
「それはよかった」
にっこり笑った男の真意がどこにあるかなんて、どうでもよかった。
ただ、確かめればいいだけだ。
誰に?決まっている。
レギュラス・ブラックだ。
はて、自習室で勉強ができないなら何をしよう。
そんなことを思いながら、たどり着いたのは図書室で。
見知った顔を捜して、いないことにちょっぴりがっかりした。
セブルスの顔を、ちょっとみたかったんだけどな。
リリーも、マギーやアリスも、みんな、あたしがどうしたいのかな、と考えながら一番いい方法をさがしてくれようとする。
だけど、その一番いい方法を、あたしはしらないのだ。
あたし自身が、どうしたいのかなんてわかってない。
あんな事件を起こして、あれだけみんなの世話になって、前向きになりたいとか言って、あれこれ頭ひねって、泣いて、わめいても、まだわかってないっていうんだから、どうしようもない人間だな、と思う。われながら。
だからこそ、セブちゃんに会ったら、馬鹿の考え休むに似たりだ、なんてきって捨ててくれないかなあと期待しちゃったりしてるんですが。
そういうときにいないのがセブちゃんらしいというか、なんというか。
いないものは仕方ない、とやりかけのものを片付けることにした。
広げた羊皮紙に使用する魔法陣を書き付けていく。
魔方陣なんて、そうそう使うものじゃないし、使った魔法なんて見たこともないのだけれど、まあ試して見るのも手か、と思い切って作ってみている。
どうしても帰りたいとかいうわけではなく、ただそれしか、意義が見出せないというだけの理由で。
細かいルーン文字の羅列に目が痛くなってくる。
「ご一緒しても?」
かけられた声に顔を上げれば、前に、どこかで見たことがある顔。
ずいぶん前のような、つい最近のような・・・?
スリザリンのネクタイ。
ああ、と思い出した。
セブちゃんとレポートをやったときに、一緒にいた人だ。
あれは、羽ペンがなくなったときだった。
「どうぞ?」
「無事で、なによりです」
「・・・もう大丈夫よ。お気遣いありがとう」
思い出したと同時に、セブちゃんの残した一言も思い出した。
あの男を信用するな。
たしかそう言った。
「ブラックと疎遠になったというのは本当ですか?」
「・・・ええ、まあ」
「そうですよね、あのようなことがあった後ですし・・・」
・・・ああ、もううるさいな。
なんでわざわざそんなことを。
そう思って顔を上げたら、やたら近くに顔があって、びびった。
なになに。
無造作に机の上においていた手に、何かが重なる。
びっくりするほど、冷たくて、さらりとしていた。
「あ、の・・・」
指の間にするりと滑り込んできた指が、手が、あたしの手を握り締める。
げ。恋人つなぎ。
「前から、あなたのことが、好きでした」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
頭が、真っ白になった。
「ブラックとは別れたのでしょう?でしたら、僕のことを考えてはいただけませんか?僕はあの男とは違う。あなたを守りたい。あんなふうに傷つけさせることも、傷つけることも、しません」
「え、ちょ、あの・・・」
「ブラックのものだと思ったから、ブラックが大切にしていると思ったから、今まで、何も告げませんでした。あなたの前に姿も現さなかった。でも、もういいですよね?」
熱っぽい視線であたしにそう畳み掛けた男の力が恐ろしいほど、強くて。
手を引こうとするのに、がっちりと組み合わされた指は振りほどけない。
「あの、ごめんなさい。よく話がわからないの」
「ブラックが、好きですか?」
「いいえ」
今は、そうは思えない。
「・・・うそつきですね。ひどい人だ」
悪寒がする。
背筋がぞぞぞぞぞっと泡だって、鳥肌が立って、手を振りほどきたくてたまらないのに、なんで押さえつけるかなあ!?
「あの男のどこがあなたにふさわしいのです?あの男はいつだって、あなたを傷つけ続けた。その上、今回は・・・あなたを信用しないにも、ほどがある」
「・・・どういう、こと?」
なにか知っているのか、とびっくりした。
信用、しない?
してないのは、知ってる。信用してたら、あたしをこんな風に遠ざけることなんて・・・。
「だって、今回の発端は、あの男があなたを疑ったことでしょう?」
「は?」
「あなたがブラック家の血筋と権力を狙い、それを利用して家を再興しようとしている、という話を真に受けたからではありませんか?」
一瞬、思考がとまった。彼はいったいなにを言った?
「なに、それ・・・・・・」
身体から、力が抜けた。
なにそれ。
あたしが、家の再興のために・・・?なにを狙っているって・・・。
「だからこそ、レギュラス・ブラックから遠ざけ、あのような讒言を・・・あの男は、あなたの純粋な愛情を陰謀と取り違えたのですよ。許せるわけがない」
長い付き合いだと、思っていた。
4年。お互いに、友人だと思っていると。
「あなたが家の再興のために、ブラック家に近づいているなどと・・・。4年も一緒にいながら、なんと愚かな・・・」
あの女たちみたいに、ブラック家を狙って近づいた馬鹿の一人だと思われていたわけだ。
いつ言い出すんだろうと、そんな疑いをずっと持っていたのか。
信用できない、はずだ。
馬鹿みたいだ。
そんな風に思われていたのに、あんなに必死になって。
「好意には好意で返すべきだと僕は思う」
ううん。好意は見返りを求めるべきではない。
だけど、悪意をもって返されたり、永久に一方通行なのをわかって尽くせる人間はそうはいない。
そして残念ながら、あたしはそういう人間ではない。
「・・・どうもありがとう。とてもよく、わかったわ」
「それはよかった」
にっこり笑った男の真意がどこにあるかなんて、どうでもよかった。
ただ、確かめればいいだけだ。
誰に?決まっている。
レギュラス・ブラックだ。