5年生(親世代) 製作中
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
46
「サクー」
「なによ」
「髪の毛一本ちょうだい」
・・・あたしは思わず、そんなあほなことを言い出した男をまじまじと見つめた。
「なにに、使うの?」
いったいなにを思いついたのか。この男は。
この人に髪の毛をあげる?
嫌よ、そんな恐ろしい。
「ポリジュース薬を作ろうかと」
「嫌。絶対嫌。他あたってちょうだい」
「頼むよー!君の姿だとリリーに近づきやすいからさあ」
「それは犯罪よ、ジェームズ」
ハシバミ色の目をくりくりっとさせて妙にかわいこぶったでかい男にあたしは冷たい目を向けた。
「えー」
「あたしの姿でリリーに何する気」
「キスしたりー、抱きついたりー、着替えなんかみちゃったりー」
「犯罪だから」
ちょうだいちょうだい、とじたばた暴れるジェームズは、はっきり言って馬鹿にしか見えない。
これが本当に頭が良いとか言われている、あの悪知恵がよく働くジェームズ・ポッターだなんて悪夢としか思えないんだけど。
「今までだったら髪の毛とり放題だったんだけどなー」
「はい?」
「だって、髪長かっただろー?抜けた髪をとるふりで一本もらっちゃったりとかいろいろできたんだけどねー」
思わず殴ってしまったけれど、誰からも文句はでないだろう。
「ふざけんな、馬鹿男」
恋する男は馬鹿なんだよ~とかあほなことを言いながら食い下がるジェームズがうっとうしい。
いい加減、うっとうしい。
「あーもう!リリーにキスしない、着替えみない、トイレについていかないっていう条件ならあげるわよ!」
「まじで!?さんきゅー!」
「その代わりあんたの髪も一本よこしなさい」
「え・・・・・・」
ぷちっと1,2本抜いてジェームズにさしだす。
「はい、髪の毛。ほら、ちょうだいよ」
「やだもう、サクラさんったら僕の髪使ってなにするつもりー?」
いやん、とかでかい男にしなを作られても不気味なだけじゃ。
「いやあねえ、将来どっかで利用するに決まってるじゃないの」
「えー・・・・・・・・・」
ぶちぶち言いながら意外とあっさり髪の毛をさしだした。
持っていた小瓶に封じ込めて、杖でふちをぐるぐるとなぞって呪文を唱える。
「・・・え、なにその呪文。俺知らないよ?」
「ああ、時の魔法。こうしておくと劣化しないの」
きゅきゅっとマジックで『ジェームズ16歳の髪の毛』と記しておけば、いつか何かに使えるだろう。
「・・・サクラさん、サクラさん、俺まだ15歳」
「あら、そうだっけ?」
訂正訂正。
「あらやだ、サクラさんってば、俺の誕生日3月よ?」
「あらそう」
そういえば去年も誕生日記念とかいって、ムッキーズ行進させてたっけ。
あのネタもそろそろ飽きてきたなあ。
だんだんパワーアップはしていってるけど。
そのときは、ムッキーズの上にセブちゃんの顔がついていた。
こわかった。
体てかてかむきむき、上の顔だけ土気色。
「んで、ジェームズさん?本当に、それ何に使うの?」
「ポリジュースだってば」
「・・・・・・その、ポリジュース薬って、やたら複雑な材料使わなかったっけ?」
しかも入手しにくいやつ。
「うん。だからこっそりもらってきた」
・・・おいおいおいおい。
「どろぼー、どろぼーがここにいますよー」
「サクったらおちゃめさんだなー、ちょっと借りただけだよ」
「・・・あなたはどこぞのちんぴらですか」
なにその論理。借りたっていわないから、盗んだっていうから。
「とりあえず、Thank you」
「はいはい、じゃあね~」
すたこらさっさと走り去っていくジェームズを見送って、はて、なにに使われるのだろう、と首をかしげるしかなかった。
その次の日の出来事。
ふっと見えた姿に、びっくりして、あわててかけもどった。
自習室にいたのは、リリーと、『あたし』だった。
ちくしょう、ジェームズ。行動早すぎ。
しかもリリーの手、しっかり握ってるし。
あたしあんなことしないから。
卑怯者め。
同じ場所に二人いるのは怪しすぎる、とため息をつきつつ、きびすを返す。
だけどそのとき、二人が話していた内容を聞いていたら、あたしは二人を引き剥がしていただろう。うん。
あたしとシリウスのおかげで、リリーたちとジェームズたちも若干疎遠だった。
まあ、アリスは彼氏いるし、マギーはいろんな人とそれなりに交流してるし、リリーだって人気者だし。
あたしだってそれなりに友達がいないわけじゃないのだけれど、人付き合いもちょっとうっとうしい気分だった。
というか、あれだけ一人に対して憎しみ・・・だと思われる感情をいだいたのは初めてだったから、感情をもてあましているというのも確かだ。
まあ、そんなもろもろの事情もあって、ジェームズとリリーがかんっぺきに交流がなかったのも事実で。
若干申し訳ないなあとは思っていたから、ああやってジェームズがリリーとくっつきたくてあたしの姿を利用するくらいならまあいいか、と思ったのだ。
ただ繰り返すけれど。
あの二人の話の内容を知っていれば、あたしは問答無用で引き剥がしたとも。
「サクー」
「なによ」
「髪の毛一本ちょうだい」
・・・あたしは思わず、そんなあほなことを言い出した男をまじまじと見つめた。
「なにに、使うの?」
いったいなにを思いついたのか。この男は。
この人に髪の毛をあげる?
嫌よ、そんな恐ろしい。
「ポリジュース薬を作ろうかと」
「嫌。絶対嫌。他あたってちょうだい」
「頼むよー!君の姿だとリリーに近づきやすいからさあ」
「それは犯罪よ、ジェームズ」
ハシバミ色の目をくりくりっとさせて妙にかわいこぶったでかい男にあたしは冷たい目を向けた。
「えー」
「あたしの姿でリリーに何する気」
「キスしたりー、抱きついたりー、着替えなんかみちゃったりー」
「犯罪だから」
ちょうだいちょうだい、とじたばた暴れるジェームズは、はっきり言って馬鹿にしか見えない。
これが本当に頭が良いとか言われている、あの悪知恵がよく働くジェームズ・ポッターだなんて悪夢としか思えないんだけど。
「今までだったら髪の毛とり放題だったんだけどなー」
「はい?」
「だって、髪長かっただろー?抜けた髪をとるふりで一本もらっちゃったりとかいろいろできたんだけどねー」
思わず殴ってしまったけれど、誰からも文句はでないだろう。
「ふざけんな、馬鹿男」
恋する男は馬鹿なんだよ~とかあほなことを言いながら食い下がるジェームズがうっとうしい。
いい加減、うっとうしい。
「あーもう!リリーにキスしない、着替えみない、トイレについていかないっていう条件ならあげるわよ!」
「まじで!?さんきゅー!」
「その代わりあんたの髪も一本よこしなさい」
「え・・・・・・」
ぷちっと1,2本抜いてジェームズにさしだす。
「はい、髪の毛。ほら、ちょうだいよ」
「やだもう、サクラさんったら僕の髪使ってなにするつもりー?」
いやん、とかでかい男にしなを作られても不気味なだけじゃ。
「いやあねえ、将来どっかで利用するに決まってるじゃないの」
「えー・・・・・・・・・」
ぶちぶち言いながら意外とあっさり髪の毛をさしだした。
持っていた小瓶に封じ込めて、杖でふちをぐるぐるとなぞって呪文を唱える。
「・・・え、なにその呪文。俺知らないよ?」
「ああ、時の魔法。こうしておくと劣化しないの」
きゅきゅっとマジックで『ジェームズ16歳の髪の毛』と記しておけば、いつか何かに使えるだろう。
「・・・サクラさん、サクラさん、俺まだ15歳」
「あら、そうだっけ?」
訂正訂正。
「あらやだ、サクラさんってば、俺の誕生日3月よ?」
「あらそう」
そういえば去年も誕生日記念とかいって、ムッキーズ行進させてたっけ。
あのネタもそろそろ飽きてきたなあ。
だんだんパワーアップはしていってるけど。
そのときは、ムッキーズの上にセブちゃんの顔がついていた。
こわかった。
体てかてかむきむき、上の顔だけ土気色。
「んで、ジェームズさん?本当に、それ何に使うの?」
「ポリジュースだってば」
「・・・・・・その、ポリジュース薬って、やたら複雑な材料使わなかったっけ?」
しかも入手しにくいやつ。
「うん。だからこっそりもらってきた」
・・・おいおいおいおい。
「どろぼー、どろぼーがここにいますよー」
「サクったらおちゃめさんだなー、ちょっと借りただけだよ」
「・・・あなたはどこぞのちんぴらですか」
なにその論理。借りたっていわないから、盗んだっていうから。
「とりあえず、Thank you」
「はいはい、じゃあね~」
すたこらさっさと走り去っていくジェームズを見送って、はて、なにに使われるのだろう、と首をかしげるしかなかった。
その次の日の出来事。
ふっと見えた姿に、びっくりして、あわててかけもどった。
自習室にいたのは、リリーと、『あたし』だった。
ちくしょう、ジェームズ。行動早すぎ。
しかもリリーの手、しっかり握ってるし。
あたしあんなことしないから。
卑怯者め。
同じ場所に二人いるのは怪しすぎる、とため息をつきつつ、きびすを返す。
だけどそのとき、二人が話していた内容を聞いていたら、あたしは二人を引き剥がしていただろう。うん。
あたしとシリウスのおかげで、リリーたちとジェームズたちも若干疎遠だった。
まあ、アリスは彼氏いるし、マギーはいろんな人とそれなりに交流してるし、リリーだって人気者だし。
あたしだってそれなりに友達がいないわけじゃないのだけれど、人付き合いもちょっとうっとうしい気分だった。
というか、あれだけ一人に対して憎しみ・・・だと思われる感情をいだいたのは初めてだったから、感情をもてあましているというのも確かだ。
まあ、そんなもろもろの事情もあって、ジェームズとリリーがかんっぺきに交流がなかったのも事実で。
若干申し訳ないなあとは思っていたから、ああやってジェームズがリリーとくっつきたくてあたしの姿を利用するくらいならまあいいか、と思ったのだ。
ただ繰り返すけれど。
あの二人の話の内容を知っていれば、あたしは問答無用で引き剥がしたとも。