5年生(親世代) 製作中
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35
「サク」
「んー?」
ゆったりと歩いていく途中で、幸いにも誰にも出会わなかった。
というより、ジェームズが人と会わないように道を選んでくれていたのかもしれない。
なにしろ忍びの地図を作った人だし。
「ひょっとして、僕は君に負担をかけた?」
「なんのこと?」
「・・・シリウスのこと、話しただろう?」
あー、あれね。
「そんなのたいしたことじゃないもの」
「・・・シリウスのこと、許せないかい?」
「頭ではわかってるのよ。シリウスなりに心配してくれてるんだろうな、とか・・・シリウスは何回も忠告してくれていたのにな、とか・・・ブラック家がとんでもない家だってこともね。だけど、どうしても・・・感情がおいつかない」
頭ではわかってる。
あたしだって悪かった。
あたしから謝ればすむということもわかってる。
だけどどうしても謝る言葉が出てこない。
謝ろうと思えない。
そうしなきゃ、と思ったら、シリウスの声や、顔や、向けられた背中が蘇って、声が消える。
足がすくんで、動けなくなる。
それを、きっとシリウスは感じ取ってしまうだろうから。
「そう・・・」
「もうちょっと待って?そうしたら整理がつくと思うから」
今はあれこれ起こって、頭の整理がつかないから。
だから、どうかもう少し。
もう少し待ってほしい。
もう少しだけ、時間がほしい。
考えるための時間が。
「なんかいっぱいいっぱいなんだよねえ・・・」
「え?」
「やること、有りすぎて。考えなきゃいけないことも、やらなきゃならないことも、いっぱいありすぎて・・・ちょっと、疲れた」
「そうか・・・じゃあ、すこし休みなよ」
「休んだらやらなきゃいけないことがダメになっちゃうでしょ?それに、そんなに猶予がないのよ。全部」
シリウスとのことも、レポートも、呪いのことも、全部全部、猶予はないから。
だって、もう5年生だ。
あと、すこししかない。
全部全部、すこししかない。
4年間、あっというまだった。
だから、これからもあっという間だ。
あの日までに、あたしは準備を整えなくちゃならないのだから。
「すこしぐらい休んだって大丈夫だと思うけど?」
「そういうわけにもいかないじゃない?」
「そうかぁ・・・」
「うん。だからさ、もうちょっとだけ時間、ちょうだいね?」
「・・・無理、しなくていいから。シリウスには僕がいる。だから・・・君が無理をしなくても、いいから」
・・・なんか気を使われてるのかなあ。
大丈夫だってば。なんとかなるし、するから。
だから、大丈夫。
「今日はすこし休みなよ。とりあえず」
「そうする。みんな恐いし・・・」
リリーとか、リリーとか、リリーとか!
いや、マギーやアリスも恐い。恐いったら恐い。
リーマスの笑顔も威力あるし、ピーターに泣かれるとむかつくけど心が痛む。ソレもムカつく。
あとセブちゃんにも会ったらなんかいわれそうだし、レギュラスとかにも自己管理がとかいわれそうだし、あああああいやだいやだいやだ。
「僕からも言っておくよ。あんまり言うなって」
「やあねえ。大丈夫よ」
「そう?」
そうともさ。
ジェームズの気持ちはうれしいけど、そんなことしてもらわなくても大丈夫。
「さあ、寮についた」
「ありがと。お言葉に甘えて、マダムへの伝言をお願いするわね」
「ああ。任せておいて」
「授業、遅れさせちゃってごめんね」
「そんな気遣いはいらないよ」
なにか痛いような顔でくしゃりとあたしの髪をなでて、ジェームズは授業に戻っていった。
いやはや、そんなに心配されることじゃないんだけどなあ。
ちょっと忙しいだけで。
でも本当に疲れたなあ・・・。
ダンブルドアの顔が見たい。
やっぱりあたしにとっては保護者だしね。
「・・・すこし寝たら、ダンブルドアのとこ、いこっかな・・・」
せっかく出来た休みだし、きっと戻ってきたら宿題だなんだで忙しくなるんだろうし・・・。
戻って、きてるといいな。
最近ずっと、いないから。
あの顔を見ると、ほっとするから。
中身恐いのはわかってるんだけどさ。
でも、ほっとする。
すこし、寝よう。
「サク」
「んー?」
ゆったりと歩いていく途中で、幸いにも誰にも出会わなかった。
というより、ジェームズが人と会わないように道を選んでくれていたのかもしれない。
なにしろ忍びの地図を作った人だし。
「ひょっとして、僕は君に負担をかけた?」
「なんのこと?」
「・・・シリウスのこと、話しただろう?」
あー、あれね。
「そんなのたいしたことじゃないもの」
「・・・シリウスのこと、許せないかい?」
「頭ではわかってるのよ。シリウスなりに心配してくれてるんだろうな、とか・・・シリウスは何回も忠告してくれていたのにな、とか・・・ブラック家がとんでもない家だってこともね。だけど、どうしても・・・感情がおいつかない」
頭ではわかってる。
あたしだって悪かった。
あたしから謝ればすむということもわかってる。
だけどどうしても謝る言葉が出てこない。
謝ろうと思えない。
そうしなきゃ、と思ったら、シリウスの声や、顔や、向けられた背中が蘇って、声が消える。
足がすくんで、動けなくなる。
それを、きっとシリウスは感じ取ってしまうだろうから。
「そう・・・」
「もうちょっと待って?そうしたら整理がつくと思うから」
今はあれこれ起こって、頭の整理がつかないから。
だから、どうかもう少し。
もう少し待ってほしい。
もう少しだけ、時間がほしい。
考えるための時間が。
「なんかいっぱいいっぱいなんだよねえ・・・」
「え?」
「やること、有りすぎて。考えなきゃいけないことも、やらなきゃならないことも、いっぱいありすぎて・・・ちょっと、疲れた」
「そうか・・・じゃあ、すこし休みなよ」
「休んだらやらなきゃいけないことがダメになっちゃうでしょ?それに、そんなに猶予がないのよ。全部」
シリウスとのことも、レポートも、呪いのことも、全部全部、猶予はないから。
だって、もう5年生だ。
あと、すこししかない。
全部全部、すこししかない。
4年間、あっというまだった。
だから、これからもあっという間だ。
あの日までに、あたしは準備を整えなくちゃならないのだから。
「すこしぐらい休んだって大丈夫だと思うけど?」
「そういうわけにもいかないじゃない?」
「そうかぁ・・・」
「うん。だからさ、もうちょっとだけ時間、ちょうだいね?」
「・・・無理、しなくていいから。シリウスには僕がいる。だから・・・君が無理をしなくても、いいから」
・・・なんか気を使われてるのかなあ。
大丈夫だってば。なんとかなるし、するから。
だから、大丈夫。
「今日はすこし休みなよ。とりあえず」
「そうする。みんな恐いし・・・」
リリーとか、リリーとか、リリーとか!
いや、マギーやアリスも恐い。恐いったら恐い。
リーマスの笑顔も威力あるし、ピーターに泣かれるとむかつくけど心が痛む。ソレもムカつく。
あとセブちゃんにも会ったらなんかいわれそうだし、レギュラスとかにも自己管理がとかいわれそうだし、あああああいやだいやだいやだ。
「僕からも言っておくよ。あんまり言うなって」
「やあねえ。大丈夫よ」
「そう?」
そうともさ。
ジェームズの気持ちはうれしいけど、そんなことしてもらわなくても大丈夫。
「さあ、寮についた」
「ありがと。お言葉に甘えて、マダムへの伝言をお願いするわね」
「ああ。任せておいて」
「授業、遅れさせちゃってごめんね」
「そんな気遣いはいらないよ」
なにか痛いような顔でくしゃりとあたしの髪をなでて、ジェームズは授業に戻っていった。
いやはや、そんなに心配されることじゃないんだけどなあ。
ちょっと忙しいだけで。
でも本当に疲れたなあ・・・。
ダンブルドアの顔が見たい。
やっぱりあたしにとっては保護者だしね。
「・・・すこし寝たら、ダンブルドアのとこ、いこっかな・・・」
せっかく出来た休みだし、きっと戻ってきたら宿題だなんだで忙しくなるんだろうし・・・。
戻って、きてるといいな。
最近ずっと、いないから。
あの顔を見ると、ほっとするから。
中身恐いのはわかってるんだけどさ。
でも、ほっとする。
すこし、寝よう。