5年生(親世代) 製作中
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32
「サク、お茶のおかわりはどうだい?」
「ありがと」
ハッフルパフの穏やかな空気の中でとろんとまどろむみたいな時間を過ごすのは好き。
友だちは多いほうではないけれど、それでもいろんな寮の人と仲良くなって悪いことはなかった。
ま、たまにはスリザリンのお茶会もね。
悪くはないよ。悪くは。
でもあの人たちがそろっていた頃よりは足が遠のいてますが。
今やあたしをお茶に呼ぶスリザリン生なんてレギュラスとナルシッサしかいないもんね。
ちなみにナルシッサはお取り巻きがいっぱいいます。
レギュラスは下僕がいっぱいいます。
2人とも義理で呼んでる雰囲気あるし。
「またシリウスかい?聞いてるよ」
「・・・うん。そうなんだけど・・・」
「 サクは自分のしたいようにするだろうから、何も言わないでおく」
・・・それって、どういう意味だろう。
思わず眉間にしわが寄る。
「嫌な意味じゃないよ。君はいつだって、自分が納得しないと動けないだろう?動かない、じゃなくて。本当に納得しないと動き出せない。動き出してもぎこちない。案外石橋をたたいて渡るタイプなんだなと思ったよ」
「・・・うん」
そうかも。
自分で考えて考えて考えて、それから動き出す。
それは間違いない。
「マーティンは優しいわよね。私ならシリウスに二度と サクに近づくなって怒るわよ」
「まあ、リリーはそうだろうね」
ふわふわと笑って、ハッフルパフの監督生は隣にすわっていたリリーにもお茶を出す。
ちなみに今のリリーさんの彼氏さんですよ、と。
「大体、あの2人、またセブルスをいじめたのよ!」
あはは。
こぶし握って力説しているリリーさんはセブルスに対する2人の行状にえらくご立腹なのだ。
ま、気もちはわからないではない。
なにしろ、結構ひどいことしてるからなー、あの人たち。
ぶつかったふりで薬品をかけてみたり、ふざけて階段から落としたり、うっかりとかいいながらレポートを湖にすてたり、はやしたてたり、服を呪文で破いてみたり。
あたしの目の前でもやったっけなあ。
がっつりお仕置きしましたが。
しかもあたしを「一緒にどうだ」とか誘ったっけなあ。
正座で説教したけど。
ちなみにそんなこんなを繰り返すうちにあたしの前ではやらなくなった。
見てないところではやる。
なんてやつらだ。
あと、リリーの前でもやる。
これはジェームズがリリーの気をひきたいから。
最低。
あたしの前でやらなくなったのはあたしがものすごーく冷たい目をしたかららしい。
そりゃあもう、思いっきり軽蔑の目で見たかららしい。
一番笑ったのはピーターまでやろうとしたこと。
リーマスは困ったように眺めてるだけ。
もちろんピーターは返り討ちにされていた。
当然だ。
だけどそれもムカつく、とシリウスがさらにやり返していた。
・・・考えてみたら最低なヤツラよねえ・・・。
でもまあ、セブルスも相応にやり返してるし、お互いに陰険ないじめ合戦してるだけで、あたしはセブルスにも説教したことがある。
あれで結構陰険なことするからね。
食事に薬品まぜこんでみたり、椅子に皮膚の溶ける薬品しかけておいたり、塩水頭からかけてみたり。
やること地味でもダメージ大きいやつ。
結構最低。
なにが腹立つって、シリウスとジェームズは面白半分嫌がらせ半分でやってるけど、セブルスは被害者意識でやってるってこと。
あいつらがやるからやりかえしてるだけだ!って明らかにあんたから仕掛けてることもあるでしょうが!どっちもどっちって言いたいわ。
シリウスとジェームズの悪ふざけも許せないけど、セブルスの俺は悪くないも十分許せません。
「あの2人はもう止められないからね?」
「 サクが止められなかったら誰が止めるの?リーマスはあの2人に絶対何もいえないし、ピーターはくっついてるだけだし、取り巻きたちは面白がってるだけだし、わたしが言ったらジェームズはもっとやるのよ?」
「シリウスのほうがセブルスに対しては根深い嫌がらせするけどね」
「ああ、だってセブルスがハーフブラッドだから」
「・・・・・・・・・まあ、それもあるけど」
それだけじゃ、ないんだよねえ。
セブルス、シリウス見ると家柄のことで相当あてこするからなあ。
かなり本気で嫌いだと思う。
「どっちにしろ、あたしじゃもう無理。何も聞いてもらえないし、言えないわ」
「・・・・・・・・・・・そんなに、深刻なの?」
「え?」
リリーの顔が戸惑いを浮かべている。
隣に座るマーティンもそうだった。
「いつもの喧嘩より根深そうだな、とは思ったけど、相当だね?」
「やっぱりブラックのお母さんのこと?」
「あー・・・いや、呪いの件はいいのよ。あたしがうかつだっただけだから。ただ、気付いちゃったんだよね。あたしなんていつもキャンキャン言ってるだけでさ、あの2人にはなんにも響いてないよ。ただうるさいから相手してくれてただけじゃない?シリウスはそのこと判ってて、あたしの言うことなんて聞く必要ないって思ったんだと思うの。だから、このままでいいのよ」
「よ、よくないわよ!そんなことあるわけないじゃない!」
リリー、とマーティンがなだめて、苦笑を浮かべた。
「サク、あの2人がそう思っているなら、とっくに君の言うことなんか聞かなくなっていたよ。なんでそんなことを言い出したんだい?」
「・・・・・・・・・なんで、だろうねえ・・・」
そう、悟ってしまったから。
それがまぎれもない真実であると、そう思えたのだ。
だって、あたしの言葉に重みなんてない。
シリウスの態度に、シリウスの言葉に、傷ついて、目がくらんだ。
あたしは、自分のことを過信していた。
なにかが出来る人間だと、勘違いしていた。
「結局、ブラックが馬鹿っていう話でしょう?サクに甘えきったあの男が」
リリーさん、リリーさん。ものすごく容赦ない台詞ですが、そんなことないから。
「きっと、サクのことだから。許してしまうんだろうと思うんだけど」
「・・・そう?」
「そう。あんなに馬鹿だった私のことも許せてしまったサクだから。きっと、ブラックのことも許すのだと思う。だけどね、それがなんか悔しいのよ」
本当に許せるとは、あたしには思えないんだけど。
でも、リリーがそういうから、あたしはふぅん、と相槌を打った。
「あんな馬鹿男が許されて、サクに愛されてるんだって思うとものすごーく悔しいし、殴ってやりたいし、何百回も土下座させて大切にするからサクをくださいって1万回以上誓うまで許してやりたくない気分なんだけど」
・・・えーと。
「・・・殴ったんじゃなかったっけ」
なんか、リリーがシリウスを殴ったって聞いた気がするんだけど。
しかもぐーで。
「あんなんじゃ足りないわ。あの馬鹿がサクを手にいれるのにこんな代償だけじゃもったいなくてもったいなくてもったいなくて」
ぐっとこぶしを握って力説するリリーさんは非常におっとこまえなんですが、いやいや、手にいれるとか以前に絶対ほしがらないですって。
「許すとかじゃ、ないんだよね」
そういった瞬間、なにかがすとん、と落ちた。
許す、じゃない。
そう。ただ、あたしがあの場所にいるのにふさわしくないと、思い知っただけ。
いてはいけないのだ、と・・・そう思い知っただけだった。
正しい状態になったのだ。
あたしが、あの中にいない、あの人たちとかかわらない。
それが、正しい歴史なはずだった。
「・・・ブラックって今度という今度はほんっとーに見捨てられるぐらい馬鹿なことをしたのねえ・・・」
そんなことをしみじみと言ったリリーに、苦笑した。
そんなことはない。
これが正しい歴史なのだ。
あたしというイレギュラーの存在しない、正しい歴史に、戻ろうとしているのだ。
はじかれるときがきたのだ。この、ハリーポッターの歴史から。
「サク、お茶のおかわりはどうだい?」
「ありがと」
ハッフルパフの穏やかな空気の中でとろんとまどろむみたいな時間を過ごすのは好き。
友だちは多いほうではないけれど、それでもいろんな寮の人と仲良くなって悪いことはなかった。
ま、たまにはスリザリンのお茶会もね。
悪くはないよ。悪くは。
でもあの人たちがそろっていた頃よりは足が遠のいてますが。
今やあたしをお茶に呼ぶスリザリン生なんてレギュラスとナルシッサしかいないもんね。
ちなみにナルシッサはお取り巻きがいっぱいいます。
レギュラスは下僕がいっぱいいます。
2人とも義理で呼んでる雰囲気あるし。
「またシリウスかい?聞いてるよ」
「・・・うん。そうなんだけど・・・」
「 サクは自分のしたいようにするだろうから、何も言わないでおく」
・・・それって、どういう意味だろう。
思わず眉間にしわが寄る。
「嫌な意味じゃないよ。君はいつだって、自分が納得しないと動けないだろう?動かない、じゃなくて。本当に納得しないと動き出せない。動き出してもぎこちない。案外石橋をたたいて渡るタイプなんだなと思ったよ」
「・・・うん」
そうかも。
自分で考えて考えて考えて、それから動き出す。
それは間違いない。
「マーティンは優しいわよね。私ならシリウスに二度と サクに近づくなって怒るわよ」
「まあ、リリーはそうだろうね」
ふわふわと笑って、ハッフルパフの監督生は隣にすわっていたリリーにもお茶を出す。
ちなみに今のリリーさんの彼氏さんですよ、と。
「大体、あの2人、またセブルスをいじめたのよ!」
あはは。
こぶし握って力説しているリリーさんはセブルスに対する2人の行状にえらくご立腹なのだ。
ま、気もちはわからないではない。
なにしろ、結構ひどいことしてるからなー、あの人たち。
ぶつかったふりで薬品をかけてみたり、ふざけて階段から落としたり、うっかりとかいいながらレポートを湖にすてたり、はやしたてたり、服を呪文で破いてみたり。
あたしの目の前でもやったっけなあ。
がっつりお仕置きしましたが。
しかもあたしを「一緒にどうだ」とか誘ったっけなあ。
正座で説教したけど。
ちなみにそんなこんなを繰り返すうちにあたしの前ではやらなくなった。
見てないところではやる。
なんてやつらだ。
あと、リリーの前でもやる。
これはジェームズがリリーの気をひきたいから。
最低。
あたしの前でやらなくなったのはあたしがものすごーく冷たい目をしたかららしい。
そりゃあもう、思いっきり軽蔑の目で見たかららしい。
一番笑ったのはピーターまでやろうとしたこと。
リーマスは困ったように眺めてるだけ。
もちろんピーターは返り討ちにされていた。
当然だ。
だけどそれもムカつく、とシリウスがさらにやり返していた。
・・・考えてみたら最低なヤツラよねえ・・・。
でもまあ、セブルスも相応にやり返してるし、お互いに陰険ないじめ合戦してるだけで、あたしはセブルスにも説教したことがある。
あれで結構陰険なことするからね。
食事に薬品まぜこんでみたり、椅子に皮膚の溶ける薬品しかけておいたり、塩水頭からかけてみたり。
やること地味でもダメージ大きいやつ。
結構最低。
なにが腹立つって、シリウスとジェームズは面白半分嫌がらせ半分でやってるけど、セブルスは被害者意識でやってるってこと。
あいつらがやるからやりかえしてるだけだ!って明らかにあんたから仕掛けてることもあるでしょうが!どっちもどっちって言いたいわ。
シリウスとジェームズの悪ふざけも許せないけど、セブルスの俺は悪くないも十分許せません。
「あの2人はもう止められないからね?」
「 サクが止められなかったら誰が止めるの?リーマスはあの2人に絶対何もいえないし、ピーターはくっついてるだけだし、取り巻きたちは面白がってるだけだし、わたしが言ったらジェームズはもっとやるのよ?」
「シリウスのほうがセブルスに対しては根深い嫌がらせするけどね」
「ああ、だってセブルスがハーフブラッドだから」
「・・・・・・・・・まあ、それもあるけど」
それだけじゃ、ないんだよねえ。
セブルス、シリウス見ると家柄のことで相当あてこするからなあ。
かなり本気で嫌いだと思う。
「どっちにしろ、あたしじゃもう無理。何も聞いてもらえないし、言えないわ」
「・・・・・・・・・・・そんなに、深刻なの?」
「え?」
リリーの顔が戸惑いを浮かべている。
隣に座るマーティンもそうだった。
「いつもの喧嘩より根深そうだな、とは思ったけど、相当だね?」
「やっぱりブラックのお母さんのこと?」
「あー・・・いや、呪いの件はいいのよ。あたしがうかつだっただけだから。ただ、気付いちゃったんだよね。あたしなんていつもキャンキャン言ってるだけでさ、あの2人にはなんにも響いてないよ。ただうるさいから相手してくれてただけじゃない?シリウスはそのこと判ってて、あたしの言うことなんて聞く必要ないって思ったんだと思うの。だから、このままでいいのよ」
「よ、よくないわよ!そんなことあるわけないじゃない!」
リリー、とマーティンがなだめて、苦笑を浮かべた。
「サク、あの2人がそう思っているなら、とっくに君の言うことなんか聞かなくなっていたよ。なんでそんなことを言い出したんだい?」
「・・・・・・・・・なんで、だろうねえ・・・」
そう、悟ってしまったから。
それがまぎれもない真実であると、そう思えたのだ。
だって、あたしの言葉に重みなんてない。
シリウスの態度に、シリウスの言葉に、傷ついて、目がくらんだ。
あたしは、自分のことを過信していた。
なにかが出来る人間だと、勘違いしていた。
「結局、ブラックが馬鹿っていう話でしょう?サクに甘えきったあの男が」
リリーさん、リリーさん。ものすごく容赦ない台詞ですが、そんなことないから。
「きっと、サクのことだから。許してしまうんだろうと思うんだけど」
「・・・そう?」
「そう。あんなに馬鹿だった私のことも許せてしまったサクだから。きっと、ブラックのことも許すのだと思う。だけどね、それがなんか悔しいのよ」
本当に許せるとは、あたしには思えないんだけど。
でも、リリーがそういうから、あたしはふぅん、と相槌を打った。
「あんな馬鹿男が許されて、サクに愛されてるんだって思うとものすごーく悔しいし、殴ってやりたいし、何百回も土下座させて大切にするからサクをくださいって1万回以上誓うまで許してやりたくない気分なんだけど」
・・・えーと。
「・・・殴ったんじゃなかったっけ」
なんか、リリーがシリウスを殴ったって聞いた気がするんだけど。
しかもぐーで。
「あんなんじゃ足りないわ。あの馬鹿がサクを手にいれるのにこんな代償だけじゃもったいなくてもったいなくてもったいなくて」
ぐっとこぶしを握って力説するリリーさんは非常におっとこまえなんですが、いやいや、手にいれるとか以前に絶対ほしがらないですって。
「許すとかじゃ、ないんだよね」
そういった瞬間、なにかがすとん、と落ちた。
許す、じゃない。
そう。ただ、あたしがあの場所にいるのにふさわしくないと、思い知っただけ。
いてはいけないのだ、と・・・そう思い知っただけだった。
正しい状態になったのだ。
あたしが、あの中にいない、あの人たちとかかわらない。
それが、正しい歴史なはずだった。
「・・・ブラックって今度という今度はほんっとーに見捨てられるぐらい馬鹿なことをしたのねえ・・・」
そんなことをしみじみと言ったリリーに、苦笑した。
そんなことはない。
これが正しい歴史なのだ。
あたしというイレギュラーの存在しない、正しい歴史に、戻ろうとしているのだ。
はじかれるときがきたのだ。この、ハリーポッターの歴史から。