1年生(親世代) 完結 (99話)
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27
「せ~ぶ~ちゃん」
「・・・セブルスだ」
変な名前で呼ぶな、とにらむセブルスにころころと笑いながらあたしはその隣に腰を下ろした。
現在地は図書館。それも結構奥まった人気のないとこ。
「日当たり悪いわねえ」
ならくるな、と呟いてからごまかすように咳払い。
ふむ。こないだのがそんなにきいたのか・・・。
「ねえねえ、ここ聞きたいんだけど、セブルス知ってる?」
「僕じゃなくて先生に聞きに行けばいいだろ?」
「その前にセブルスでわかるならお手軽じゃない。これ宿題なのよ」
「・・・自力でやれ」
とかいいながら覗き込む。
ふむ。いい人だ・・・。
「これなら、このあたりに・・・」
つんでいた本の中から一冊を選びだしたセブルスが、あ、と動きを止めた。
「サー・マルフォイ」
・・・サーって。貴族かい。
それともあなたのご主人様?
「セブルス、こんなところに・・・・・・お前は・・・」
「ルシウス・マルフォイ・・・」
さらさらの銀の髪を背中に流し、優雅に微笑むそいつは紛れも泣く、ルシウス・マルフォイだった。
「・・・列車の中でナルシッサにたてついていたやつだな。確か・・・」
「サクラ・キリュウよ」
「あ、あの・・・サー・マルフォイ、これは・・・」
「いや、別に咎めはしない。・・・サクラ・キリュウ。少し話してもいいだろうか?」
びっくりした。
あたしに話?それも許可を求めて?
ありえない。なにたくらんでんの、この人。
「サー・・・」
「危害は加えない。約束しよう。・・・本当に、話があるだけだ。・・・・・・ブラックのことについて」
ブラック。
あたしに関係があって、話をする必要のあるその名前の持ち主は。
シリウス・ブラックしか、いない。
「・・・いいわ。どこで?」
「ここではセブルスの邪魔になる。奥の本棚。禁書の辺りで」
「オーケー」
立ち上がって、あたしはその後ろについていった。
「で?」
「面倒だから社交辞令は抜きだ。サクラ・キリュウ。お前はキリュウ家の人間だな?」
「・・・そりゃそーね」
キリュウ家じゃなかったらキリュウって名乗らないわよ。
「では、純血だ」
「・・・・・・そういうことになるわね」
そう。実はダンブルドアの姪御さんが嫁いだ家はキリュウと呼ばれる家で。日本では代々日本最大の魔法学校に通っているアジアの名門だかで、今の当主が結婚したのが、日本の陰陽道を司る2家のうちの一つ、賀茂の血を引くお嬢様だったそうで。その間に娘が実際にいたんだそうです。名前も年齢もしらんけど。
その娘さんを産んだ奥さんがなくなった後、ダンブルドアの姪と当主が結婚したそうな。
とても都合がよろしい。
こんな偶然あるのか、とも思ったんだけど、あるんだから仕方ないわよね。
ま、便利だから深く考えないことにする。
「それでは、純血の重みはわかるな?」
わかんない。
と、答えるのはまずかろう。ひょい、と肩をすくめるだけにした。
「・・・今、ブラック家は大騒動だ」
「・・・そう」
「ブラック…シリウスがグリフィンドールに選ばれたことで親族会議まで開かれたらしいな」
「それで?」
「母親の血が悪いからだと攻め立てられ、ブラック夫人が寝込んだらしい」
「・・・は?」
なんじゃ、その理屈は。
あ~・・・でもありうるかも。日本でも時々あったみたいだしねえ…。
「ダームストラングに転校させようにも本人も校長も頷かない。育て方まで悪いのだ、と言われて…ついにレギュラスを取り上げられた」
「・・・・・・なによ、それ」
最低。
なんでそんなことでそこまで言われて息子まで取られるの!?
「ところが…そこまでなってもまだシリウスからなんの連絡もない。…このままでは離婚もありうる」
「……で?」
何をさせたいの?
「お前は、ブラックと仲が良いと聞いた」
「・・・・・・・・・・・・」
「それに、他のグリフィンドールと違ってスリザリンに敵愾心もないようだ。…ブラックに、このことを伝えてほしい」
あたしは、眉間にくっきりとしわを寄せた。
それを伝えてどうしろって言うの?
シリウスにダームストラングにいけと?
それとも、スリザリンに入りなおせとでも?
そんなこと、いえないし、言いたくもない。
「伝えてどうするのよ」
「・・・その先は、彼が判断することだ」
判断?たった11歳で、母親と弟のために何ができるっていうの?
結局、親族の言いなりになるしか出来ないじゃないの。
それでシリウスが幸せならいい。
でも、きっと。
シリウスはそれでは幸せにはなれない。
彼は、スリザリンとはあまりにも違いすぎる。
どうすればいい。
どうすれば、彼は…。
「・・・・・・ねえ、それに誰かを同行させることは可能かしら?」
何を言っているんだ、と言う顔だった。
だけど、もし。
このままシリウスがここに残れる可能性があるとしたら、これしかない。
他にも方法はあるのかもしれないけれど、あたしには、これしか思いつかなかった。
「・・・おそらくは」
「じゃあ…一人、連れて行ってほしいの」
「誰だ?」
「ブリンダ・マッケンジー」
・・・あれ?
おなじスリザリンよね?なんでそんなに嫌そーな顔してるの??
「なぜあの女の名前が出る」
「あら。今のシリウスの彼女じゃない」
「なんだと?あの女、次はブラックに目をつけたのか?」
「・・・・・・ちょっと待って・・・あの人、そういう意味で有名なわけ?」
忌々しそうに頷いて、ルシウスはそのきれいな顔を見事にしかめた。
「あれは、私が去年ナルシッサと婚約するまで私に張り付いていた。…よほど、名家と名前のつくものが好きらしい」
うわ~…皮肉な言い方と顔が堂に入ってること…
うん。こういう人、わりと好きだけどね。
傍で見てる分には。
「・・・それって、ブラック家っていうか・・・みんなに知られてる?」
「知らないはずがあるまい。ここ数年ホグワーツに通っていた名家と呼ばれる家柄のものなら一度は付きまとわれている。いくら断っても断っても張り付いてきて他に近づく女に威嚇し、嫌がらせをしてくる」
ストーカー?
・・・・・・そんな人には見えなかったんですが。
あの、計画狂うんですけどぉ!?
「・・・うわぁ。…マッケンジー家って、そんなに格低いの?」
「・・・いや。そうでもない。わりと名家の中に入っていたはずだし、代々純血だ」
「そ。それならだいじょうぶかな」
「・・・・・・・なにをたくらんでいる?」
お。鋭いねー。年の功かな?
「それは内緒」
かわいらしく人差し指を唇に当ててみせる。
お。なんか初めて笑った。
「・・・・・・・面白いやつだ」
「・・・ありがとうと言ったほうがいいのかしら?」
「お前は、グリフィンドールとは思えないな」
ぎくっ
「むしろスリザリンのほうがふさわしい」
すっと伸びてきた手が、あたしの肩まで伸びた髪をすくう。
「きれいな黒髪だな。…サクラ」
「…名前、気軽に呼ばないでくれる?」
面白そうに笑って、ルシウスが身をかがめる
「・・・・・・・・・!!!!」
「キスには不慣れか」
たいていの日本人は不慣れです!!
こちとら日本生まれの日本育ち!生粋の日本人なのよ!!そんな習慣はない!
「ちょ・・・っ耳元でしゃべらないでよ!」
くすぐったい!!
しかもほっぺたにキスしたわね!!!!
「顔が赤いぞ。…おもしろい。実に面白い」
「面白がらないで!」
失礼な!
「いいものを見つけた…しばらくは退屈しなくてすみそうだ」
退屈してください。
お願いだから。
「マルフォイ先輩」
「ルシウスと呼べ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ルシウスと呼んだら…放してやる」
髪をつかんだまま、その先にキスをするルシウスを、あたしはにらみつけた。
「放して。マルフォイ先輩」
「強情な子だな」
「きゃあっ」
ひょい、と抱えあげられて、あたしは思わずその首にしがみついていた。
「なにが気に入ったって言うの?!迷惑よ!」
「気に入るのに理由がいるか?…純血で…頭も良く…おもしろい」
「おもしろくなくていいっ」
「・・・サクラ?」
聞こえてきた声に、あたしは救いを求めて視線を向けた。
う。
セブルスか…ダメだこりゃ…
デスイーターの親玉だもん…助けてはくれないよねえ…
「・・・・・・サー、彼女を下ろしてもらえますか?」
え?
「・・・いいだろう」
おろされたのを幸い、あたしは走ってセブルスの背中に逃げた。
「サクラ」
「・・・なに」
こんのセクハラ男・・・・・・
「ブラックへの知らせ…頼んだぞ」
「・・・・・・・・・・・・」
髪なびかせて去っていってます・・・
かっこいいつもりかー!!!!
「・・・だいじょうぶか?」
「うん。ありがと・・・セブルス」
助けてくれるとは思ってなかったわ。
「仕方ないだろう。…一応、女だしな」
・・・・はぁ。
なんてゆーか…予想をたがわず不器用な人ねえ・・・・・・
でも、ま。
「ありがと」
「別に」
さて。
作戦会議と、いきますか。
「せ~ぶ~ちゃん」
「・・・セブルスだ」
変な名前で呼ぶな、とにらむセブルスにころころと笑いながらあたしはその隣に腰を下ろした。
現在地は図書館。それも結構奥まった人気のないとこ。
「日当たり悪いわねえ」
ならくるな、と呟いてからごまかすように咳払い。
ふむ。こないだのがそんなにきいたのか・・・。
「ねえねえ、ここ聞きたいんだけど、セブルス知ってる?」
「僕じゃなくて先生に聞きに行けばいいだろ?」
「その前にセブルスでわかるならお手軽じゃない。これ宿題なのよ」
「・・・自力でやれ」
とかいいながら覗き込む。
ふむ。いい人だ・・・。
「これなら、このあたりに・・・」
つんでいた本の中から一冊を選びだしたセブルスが、あ、と動きを止めた。
「サー・マルフォイ」
・・・サーって。貴族かい。
それともあなたのご主人様?
「セブルス、こんなところに・・・・・・お前は・・・」
「ルシウス・マルフォイ・・・」
さらさらの銀の髪を背中に流し、優雅に微笑むそいつは紛れも泣く、ルシウス・マルフォイだった。
「・・・列車の中でナルシッサにたてついていたやつだな。確か・・・」
「サクラ・キリュウよ」
「あ、あの・・・サー・マルフォイ、これは・・・」
「いや、別に咎めはしない。・・・サクラ・キリュウ。少し話してもいいだろうか?」
びっくりした。
あたしに話?それも許可を求めて?
ありえない。なにたくらんでんの、この人。
「サー・・・」
「危害は加えない。約束しよう。・・・本当に、話があるだけだ。・・・・・・ブラックのことについて」
ブラック。
あたしに関係があって、話をする必要のあるその名前の持ち主は。
シリウス・ブラックしか、いない。
「・・・いいわ。どこで?」
「ここではセブルスの邪魔になる。奥の本棚。禁書の辺りで」
「オーケー」
立ち上がって、あたしはその後ろについていった。
「で?」
「面倒だから社交辞令は抜きだ。サクラ・キリュウ。お前はキリュウ家の人間だな?」
「・・・そりゃそーね」
キリュウ家じゃなかったらキリュウって名乗らないわよ。
「では、純血だ」
「・・・・・・そういうことになるわね」
そう。実はダンブルドアの姪御さんが嫁いだ家はキリュウと呼ばれる家で。日本では代々日本最大の魔法学校に通っているアジアの名門だかで、今の当主が結婚したのが、日本の陰陽道を司る2家のうちの一つ、賀茂の血を引くお嬢様だったそうで。その間に娘が実際にいたんだそうです。名前も年齢もしらんけど。
その娘さんを産んだ奥さんがなくなった後、ダンブルドアの姪と当主が結婚したそうな。
とても都合がよろしい。
こんな偶然あるのか、とも思ったんだけど、あるんだから仕方ないわよね。
ま、便利だから深く考えないことにする。
「それでは、純血の重みはわかるな?」
わかんない。
と、答えるのはまずかろう。ひょい、と肩をすくめるだけにした。
「・・・今、ブラック家は大騒動だ」
「・・・そう」
「ブラック…シリウスがグリフィンドールに選ばれたことで親族会議まで開かれたらしいな」
「それで?」
「母親の血が悪いからだと攻め立てられ、ブラック夫人が寝込んだらしい」
「・・・は?」
なんじゃ、その理屈は。
あ~・・・でもありうるかも。日本でも時々あったみたいだしねえ…。
「ダームストラングに転校させようにも本人も校長も頷かない。育て方まで悪いのだ、と言われて…ついにレギュラスを取り上げられた」
「・・・・・・なによ、それ」
最低。
なんでそんなことでそこまで言われて息子まで取られるの!?
「ところが…そこまでなってもまだシリウスからなんの連絡もない。…このままでは離婚もありうる」
「……で?」
何をさせたいの?
「お前は、ブラックと仲が良いと聞いた」
「・・・・・・・・・・・・」
「それに、他のグリフィンドールと違ってスリザリンに敵愾心もないようだ。…ブラックに、このことを伝えてほしい」
あたしは、眉間にくっきりとしわを寄せた。
それを伝えてどうしろって言うの?
シリウスにダームストラングにいけと?
それとも、スリザリンに入りなおせとでも?
そんなこと、いえないし、言いたくもない。
「伝えてどうするのよ」
「・・・その先は、彼が判断することだ」
判断?たった11歳で、母親と弟のために何ができるっていうの?
結局、親族の言いなりになるしか出来ないじゃないの。
それでシリウスが幸せならいい。
でも、きっと。
シリウスはそれでは幸せにはなれない。
彼は、スリザリンとはあまりにも違いすぎる。
どうすればいい。
どうすれば、彼は…。
「・・・・・・ねえ、それに誰かを同行させることは可能かしら?」
何を言っているんだ、と言う顔だった。
だけど、もし。
このままシリウスがここに残れる可能性があるとしたら、これしかない。
他にも方法はあるのかもしれないけれど、あたしには、これしか思いつかなかった。
「・・・おそらくは」
「じゃあ…一人、連れて行ってほしいの」
「誰だ?」
「ブリンダ・マッケンジー」
・・・あれ?
おなじスリザリンよね?なんでそんなに嫌そーな顔してるの??
「なぜあの女の名前が出る」
「あら。今のシリウスの彼女じゃない」
「なんだと?あの女、次はブラックに目をつけたのか?」
「・・・・・・ちょっと待って・・・あの人、そういう意味で有名なわけ?」
忌々しそうに頷いて、ルシウスはそのきれいな顔を見事にしかめた。
「あれは、私が去年ナルシッサと婚約するまで私に張り付いていた。…よほど、名家と名前のつくものが好きらしい」
うわ~…皮肉な言い方と顔が堂に入ってること…
うん。こういう人、わりと好きだけどね。
傍で見てる分には。
「・・・それって、ブラック家っていうか・・・みんなに知られてる?」
「知らないはずがあるまい。ここ数年ホグワーツに通っていた名家と呼ばれる家柄のものなら一度は付きまとわれている。いくら断っても断っても張り付いてきて他に近づく女に威嚇し、嫌がらせをしてくる」
ストーカー?
・・・・・・そんな人には見えなかったんですが。
あの、計画狂うんですけどぉ!?
「・・・うわぁ。…マッケンジー家って、そんなに格低いの?」
「・・・いや。そうでもない。わりと名家の中に入っていたはずだし、代々純血だ」
「そ。それならだいじょうぶかな」
「・・・・・・・なにをたくらんでいる?」
お。鋭いねー。年の功かな?
「それは内緒」
かわいらしく人差し指を唇に当ててみせる。
お。なんか初めて笑った。
「・・・・・・・面白いやつだ」
「・・・ありがとうと言ったほうがいいのかしら?」
「お前は、グリフィンドールとは思えないな」
ぎくっ
「むしろスリザリンのほうがふさわしい」
すっと伸びてきた手が、あたしの肩まで伸びた髪をすくう。
「きれいな黒髪だな。…サクラ」
「…名前、気軽に呼ばないでくれる?」
面白そうに笑って、ルシウスが身をかがめる
「・・・・・・・・・!!!!」
「キスには不慣れか」
たいていの日本人は不慣れです!!
こちとら日本生まれの日本育ち!生粋の日本人なのよ!!そんな習慣はない!
「ちょ・・・っ耳元でしゃべらないでよ!」
くすぐったい!!
しかもほっぺたにキスしたわね!!!!
「顔が赤いぞ。…おもしろい。実に面白い」
「面白がらないで!」
失礼な!
「いいものを見つけた…しばらくは退屈しなくてすみそうだ」
退屈してください。
お願いだから。
「マルフォイ先輩」
「ルシウスと呼べ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ルシウスと呼んだら…放してやる」
髪をつかんだまま、その先にキスをするルシウスを、あたしはにらみつけた。
「放して。マルフォイ先輩」
「強情な子だな」
「きゃあっ」
ひょい、と抱えあげられて、あたしは思わずその首にしがみついていた。
「なにが気に入ったって言うの?!迷惑よ!」
「気に入るのに理由がいるか?…純血で…頭も良く…おもしろい」
「おもしろくなくていいっ」
「・・・サクラ?」
聞こえてきた声に、あたしは救いを求めて視線を向けた。
う。
セブルスか…ダメだこりゃ…
デスイーターの親玉だもん…助けてはくれないよねえ…
「・・・・・・サー、彼女を下ろしてもらえますか?」
え?
「・・・いいだろう」
おろされたのを幸い、あたしは走ってセブルスの背中に逃げた。
「サクラ」
「・・・なに」
こんのセクハラ男・・・・・・
「ブラックへの知らせ…頼んだぞ」
「・・・・・・・・・・・・」
髪なびかせて去っていってます・・・
かっこいいつもりかー!!!!
「・・・だいじょうぶか?」
「うん。ありがと・・・セブルス」
助けてくれるとは思ってなかったわ。
「仕方ないだろう。…一応、女だしな」
・・・・はぁ。
なんてゆーか…予想をたがわず不器用な人ねえ・・・・・・
でも、ま。
「ありがと」
「別に」
さて。
作戦会議と、いきますか。