5年生(親世代) 製作中
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26
「まさか髪切ったのが呪いのせいだったとは・・・」
「しょうがないじゃないの。そうでもしないと学校にもこれなかったんだし」
あたしの髪はさらに短くなっていた。
半年で伸びてきた分と、あの時より短く。
結構切らないと呪いが抑えられないのだ。
中途半端に切ると再発する。
もう、ベリーショートに近いかも。
ま、これも別に髪型としては悪くないし。
「解く方法、本当にないの?」
心配そうなリーマスに苦笑する。
なんか、本当に親身になってくれてるのは、やっぱりアレかなあ。
狼男の呪いも解けてほしいだろうに。
「なんでも特殊な薬剤が必要で、その材料集めてもらってるの。ただねえ・・・揃うのがいつになるかわからないっていうぐらい先の話なのよ。困っちゃうわよね」
「うわあ・・・」
肌は少しずつ緑色から肌色に戻ってきていて、すこし顔色が悪いかなぐらいになってる。
「メデューサの呪いはかけられた人が自分を鏡で見てショック死したり、周囲に拒否されて自殺するケースが多くて治療もしくは完治したケースが少ないんですって。だから取り合えず対処療法で行くしかないみたい。完全な治療法はあるらしいんだけど、難しいっていうしねー」
「難しい、じゃすまないよ。誰にかけられたのさ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、人生色々ってね」
本当は、一瞬、言ってやろうかと思った。
あんなこといわれて、何であたしが我慢するんだろうって。
だけど、ねえ。
あたしのプライドがそれを止めた。
実家に苦しんでいた、大人のシリウス。
実家に悩んで、責任を感じている、子どものシリウス。
これ以上、背負わせるのは、嫌だ。
そう思ったのだ。
瞬間的に。
ジェームズの顔が、こわばった。
「サク、もしかして」
もー、やんなっちゃう。
どうしてこう勘が良いのかしらね、この人。
「ジェームズ」
にっこり笑って、その先を止める。
だって、ねえ?
そこにシリウス、いるし。
こちらを伺っている様子で、言い出しにくいっていう顔して座り込んでるし。
いくらなんでも、彼の前で、彼の友達に、シリウスのお母さんにかけられたなんて、言えない。
はー、とジェームズが思いっきりため息をついた。
「サク。それで、いいのかい?」
「良くないけど、だからって何かできるわけでもないでしょ?とりあえず解くのが先よ」
このまま向こうの世界には帰れないし!
・・・帰る魔法はまだ完成してないけど。
どっちにしろこのまま帰ったら大変な騒ぎになる。
ここにいても大変だけど。
まだ、まだらに緑の残る手を見つめてあたしもため息をついた。
嬉しくないよねえ。緑の腕はさー。
しかも、この緑、ドラゴン痘と同じ色らしくて、聖マンゴに最初に連れて行かれたとき、悲鳴と共に隔離されて大変だったもん。
爪も伸びるしー・・・。
しゃきんっとばかりに10センチぐらい伸びた爪をハサミで切ってやすりをかけて。
これまた薬が効いてくるまで切れないぐらい堅いから始末に終えない。
目の赤はまだ取れてないんだろうなあ。
「あの・・・サク、メデューサの呪いって、かけた人が解けば解けるんだよね!?解いてもらったらどうかな?」
さも名案とばかりに言い出したアホネズミに冷たい目を向けて引っ込ます。
「だけど、それが一番早いのは知ってるだろう?」
「そうね。でも無理よ」
なにしろ理由が理由だから!
あの女間違いなく愉快犯ですから!
ほんとにもー!!
「どうして?」
「わかってること聞かないで」
まだ裂けそうな気配を残している口元を爪がようやくきれいになった手でぐにぐにとほぐす。
「君って本当にいろんな目にあうよね」
「なんでかしらないけどねー!」
あー、ムカつく。
あたしのことを友だちとも思ってないようなやつのためになんでこんな目にあってるんだか!
「サクラ」
ぴりっと空気が震えたような気がした。
ただし。
あたしとシリウスの間で。
「なにかしら?」
おー、我ながら冷ややか~な声。
こんな声をシリウスに向けるのは珍しいよね。
「その・・・」
「だから、なに?」
「俺の、母か・・・?」
「なにが?」
「メデューサの呪いをお前にかけたのは、俺の母か?」
「さあ?そうだとしてもこんなところで言うことじゃないし、あたしは言うつもりもないわ。あなたのお母様が関係あるのか、ないのかも。それだけ?」
「いや、その・・・・・・」
「それだけならもう良いかしら?」
少しずつ、なくなり始めていた皮膚の緑が少しずつ広がっているような気がする。
これ以上髪切ることも出来ないし、できればこれ以上発動させたくない。
「サク、ちょっと・・・」
冷たい言い方に、リリーたちがくい、と服を引っ張る。
やめなさい、か・・・どうしたの、なのかはわからないけれど。
「ごめんなさい。今日はもう休むわ。明日までにひかせないと授業にも出れないし」
もっとも、あの光景を見た人々があれだけいれば噂は今頃飛び交ってるんだろうけど。
「サク、大丈夫だよ。きっと治るって」
「元気出せよ?」
「ありがと」
肩を叩いてくれる上級生ににっこり笑って、あたしはその場を離れようと背を向けた。
「んぎゃ!」
「サクラ!」
ぐい、と手を引かれ、バランスを崩して倒れこみそうになったのを支えたのは、なまあったかいものだった。
っていうかシリウスだな。シリウスだろうとも。
「なにするのよ!」
「来い!」
「な・・・っ」
なにすんだー!!!という叫びを遺しつつ、あたしはシリウスに引きずられるように・・・連れて行かれた。
あの、場所に。
「まさか髪切ったのが呪いのせいだったとは・・・」
「しょうがないじゃないの。そうでもしないと学校にもこれなかったんだし」
あたしの髪はさらに短くなっていた。
半年で伸びてきた分と、あの時より短く。
結構切らないと呪いが抑えられないのだ。
中途半端に切ると再発する。
もう、ベリーショートに近いかも。
ま、これも別に髪型としては悪くないし。
「解く方法、本当にないの?」
心配そうなリーマスに苦笑する。
なんか、本当に親身になってくれてるのは、やっぱりアレかなあ。
狼男の呪いも解けてほしいだろうに。
「なんでも特殊な薬剤が必要で、その材料集めてもらってるの。ただねえ・・・揃うのがいつになるかわからないっていうぐらい先の話なのよ。困っちゃうわよね」
「うわあ・・・」
肌は少しずつ緑色から肌色に戻ってきていて、すこし顔色が悪いかなぐらいになってる。
「メデューサの呪いはかけられた人が自分を鏡で見てショック死したり、周囲に拒否されて自殺するケースが多くて治療もしくは完治したケースが少ないんですって。だから取り合えず対処療法で行くしかないみたい。完全な治療法はあるらしいんだけど、難しいっていうしねー」
「難しい、じゃすまないよ。誰にかけられたのさ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、人生色々ってね」
本当は、一瞬、言ってやろうかと思った。
あんなこといわれて、何であたしが我慢するんだろうって。
だけど、ねえ。
あたしのプライドがそれを止めた。
実家に苦しんでいた、大人のシリウス。
実家に悩んで、責任を感じている、子どものシリウス。
これ以上、背負わせるのは、嫌だ。
そう思ったのだ。
瞬間的に。
ジェームズの顔が、こわばった。
「サク、もしかして」
もー、やんなっちゃう。
どうしてこう勘が良いのかしらね、この人。
「ジェームズ」
にっこり笑って、その先を止める。
だって、ねえ?
そこにシリウス、いるし。
こちらを伺っている様子で、言い出しにくいっていう顔して座り込んでるし。
いくらなんでも、彼の前で、彼の友達に、シリウスのお母さんにかけられたなんて、言えない。
はー、とジェームズが思いっきりため息をついた。
「サク。それで、いいのかい?」
「良くないけど、だからって何かできるわけでもないでしょ?とりあえず解くのが先よ」
このまま向こうの世界には帰れないし!
・・・帰る魔法はまだ完成してないけど。
どっちにしろこのまま帰ったら大変な騒ぎになる。
ここにいても大変だけど。
まだ、まだらに緑の残る手を見つめてあたしもため息をついた。
嬉しくないよねえ。緑の腕はさー。
しかも、この緑、ドラゴン痘と同じ色らしくて、聖マンゴに最初に連れて行かれたとき、悲鳴と共に隔離されて大変だったもん。
爪も伸びるしー・・・。
しゃきんっとばかりに10センチぐらい伸びた爪をハサミで切ってやすりをかけて。
これまた薬が効いてくるまで切れないぐらい堅いから始末に終えない。
目の赤はまだ取れてないんだろうなあ。
「あの・・・サク、メデューサの呪いって、かけた人が解けば解けるんだよね!?解いてもらったらどうかな?」
さも名案とばかりに言い出したアホネズミに冷たい目を向けて引っ込ます。
「だけど、それが一番早いのは知ってるだろう?」
「そうね。でも無理よ」
なにしろ理由が理由だから!
あの女間違いなく愉快犯ですから!
ほんとにもー!!
「どうして?」
「わかってること聞かないで」
まだ裂けそうな気配を残している口元を爪がようやくきれいになった手でぐにぐにとほぐす。
「君って本当にいろんな目にあうよね」
「なんでかしらないけどねー!」
あー、ムカつく。
あたしのことを友だちとも思ってないようなやつのためになんでこんな目にあってるんだか!
「サクラ」
ぴりっと空気が震えたような気がした。
ただし。
あたしとシリウスの間で。
「なにかしら?」
おー、我ながら冷ややか~な声。
こんな声をシリウスに向けるのは珍しいよね。
「その・・・」
「だから、なに?」
「俺の、母か・・・?」
「なにが?」
「メデューサの呪いをお前にかけたのは、俺の母か?」
「さあ?そうだとしてもこんなところで言うことじゃないし、あたしは言うつもりもないわ。あなたのお母様が関係あるのか、ないのかも。それだけ?」
「いや、その・・・・・・」
「それだけならもう良いかしら?」
少しずつ、なくなり始めていた皮膚の緑が少しずつ広がっているような気がする。
これ以上髪切ることも出来ないし、できればこれ以上発動させたくない。
「サク、ちょっと・・・」
冷たい言い方に、リリーたちがくい、と服を引っ張る。
やめなさい、か・・・どうしたの、なのかはわからないけれど。
「ごめんなさい。今日はもう休むわ。明日までにひかせないと授業にも出れないし」
もっとも、あの光景を見た人々があれだけいれば噂は今頃飛び交ってるんだろうけど。
「サク、大丈夫だよ。きっと治るって」
「元気出せよ?」
「ありがと」
肩を叩いてくれる上級生ににっこり笑って、あたしはその場を離れようと背を向けた。
「んぎゃ!」
「サクラ!」
ぐい、と手を引かれ、バランスを崩して倒れこみそうになったのを支えたのは、なまあったかいものだった。
っていうかシリウスだな。シリウスだろうとも。
「なにするのよ!」
「来い!」
「な・・・っ」
なにすんだー!!!という叫びを遺しつつ、あたしはシリウスに引きずられるように・・・連れて行かれた。
あの、場所に。