5年生(親世代) 製作中
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25
中庭についた途端、ひっぱたかれた。しかも顔。
痛いっつの。
「お前、いい加減にしろよ」
「なんで?」
聞いてくれるんじゃ、なかったの?
あたしの話を、聞いてくれるんじゃなかったの?ねえ?
「お前には、失望した」
なんで、そんなこと言われなきゃならないの?
そこまで言われて、どうして我慢しなきゃならないの?
「そこまでやることか?仮にも下級生だぞ」
「それが、どうかした?」
上級生に向かって、退学しろとか言って、しないなら怪我させるぞとまで言うような女に、 なんの気遣いが必要なの?
大体、大体ねえ!あれやったのはあの子本人だっての!
「お前の態度も、やり方も、見ていて不愉快だ」
「あなたが不愉快なのと、あたしが今不愉快な思いをさせられてるの、どうしてあたしだけ が我慢しなければならないのかわからないわ」
この状況の、この相手で、なんであたしがんなこと言われなきゃならん!!
あたしにだって、我慢の限界というものがある。
すこしは誇りというものを持ったらどうなのだ。あの女。
「あなたならわかると思ってたけど。もう少し周囲を見て・・・」
ぎゅっと、シリウスの眉間にしわが寄った。
「お前、いつもそうだよな。おせっかいな女。俺に要求してくるなよ。うざいんだけど?」
頭が、真っ白になった。
ああ、そう。
そう思ってたんだ。
クスクスと笑う女の子たちの声が聞こえる。
うざいって。
そう、思ってたんだ。
だから、あたしがこの子にどういわれてようと、周りにどんな思いをさせられてようと、お前のせいだって片付けたんだ。
だから、あたしよりあの子を信じたんだ。
口では、お前の言い分を聞くとか言ってたのに。
口だけで、本当は、何一つ、あたしを信じる気などなかったのだ。
感情も、何もかも、ごっそりぬけおちた。
そうなんだ、と思った。
理不尽だ、とか。
なんであたしがこんな目に、とか。
思ってたことは色々あったけど。
だけど、なによりも、腹が立ったのは。
あたしは、わかっていて欲しかったんだ。
シリウスに。ジェームズに。リリーに。セブルスに。
あたしは、あたしという人間だと。
ルシウスにも、ベラトリクスにも、ダンブルドアにも。
あたしという人間を、信じていて欲しかったのだ。
あたしが、みんなを大切にしてるって。
みんなのことを好きだと、それだけは、信じていてくれると、そう思っていたのだ。
だから、がまんなんて、いくらだって出来た。
何をされたって、何を思われたって、みんなが味方でいてくれるなら、それでいいと、そう、思えたから。
なのに。
なんかもう、いろんなものがぐるぐるしてた。
「なんで」
「なんだよ」
「なんで、こんなことに、なるんだろうねえ・・・」
「は?」
なにいって、といいかけたシリウスの顔が凍りついた。
「きゃー!!!」
つんざくような悲鳴が聞こえた。
ああ、頭が重い。しかも動いてる。
あの呪いが、発動したらしい。
笑いが漏れる。
もう、いいや。
もう、頑張らなくていいや。
我慢しなくて、いいや。
「おまえ・・・お前、それ・・・」
「別に?あなたに関係ないでしょ?」
震える手。青ざめた顔。
そんな顔するぐらいなら、最初から、言わなきゃいいのに。
「いやああああ!!近寄らないで!」
「メデューサの呪い・・・・・・!」
その言葉に、あたしは、笑った。
声を上げて、笑った。
だって笑うしかないじゃない。
蛇があたしの頭を彩る。
神話に記された、女神に逆らって髪は蛇、見たもの全てが石になるという呪いをかけられた、女。
メデューサ。
それと同じ姿にされる、呪い。
髪は蛇となってうねり、肌は緑に染まり、目は赤く輝く。
爪は黄色くなって長く伸び、舌は細く長く先が二股になって。
歯がとがって、牙のように光る。
誰もが見て恐怖し、石になったと伝えられる姿そのままに。
見下ろした手は、緑色に染まっていた。
いっそ、本当にそうなればいいのに。
そうしたら、この人たちを、石に変えてしまえるのに。
なのに、姿ばかり恐ろしくて、能力は使えないのだ。
一歩、踏み出す。
「いやああああ!!」
叫ぶ女の子達にも、なんの感慨も沸かなかった。
手を伸ばして、ジラ・マッケンジーを捕まえる。
もう、狂ったように首を振って、悲鳴をあげている。
「いい加減にしなさいよ?あたしは、そんなに温厚な人間じゃない。そこまでいわれて、そこまでされて、黙ってるなんてこと、ありえないわ」
こちらの言うことが聞こえているのかいないのか。
さっぱり聞いていない様子にむかついて、その両頬をひっぱたく。
「聞きなさい?」
こくこくとうなずくその身体がガタガタ震えていた。
わからないでもないけど。
最初自分で見たとき、自分で気絶したもの。
あまりの恐ろしい姿に。
「あたしは、あなたにバカにされる覚えも、嫌がらせをされる覚えもないわ。この先、もし、同じことをするなら、あたしは、あんたを許さない」
ジラの目に映った自分の姿のあまりの恐ろしさに苦笑する。
そうしたら、口が耳まで裂けた。
ああ、もう、笑うしかないね。
「証拠があろうとなかろうと、徹底的に報復するから、覚えておきなさい?」
がくがくと頷いたジラを放した途端、緊張の糸が切れたように気絶した。
ふん。
他愛もない。
シリウスに向かって投げつける。
そんなに大事な彼女なら、大事に大事にしなさいよ。
あたしより、友達であるあたしなんて、どれだけ傷つけてもいいと思えるぐらい大切な子なんでしょ?
それとも、あたしは、もう友達だとすら思われていなかったんだろうか。
みんなが、シリウスがあたしを大切だと思ってるなんていうから、勘違いしたのかもしれない。
シリウスは、あたしを友だなんて、思ってない。
なのにあたしはずっと友達のつもりで、彼に信頼されてると思って、いた。
うっとうしかったでしょ?ごめんね。
もう、いいから。
もう、二度と、あなたに近づかない。声もかけない。
あたしは、あたしが満足するために、あなたとジェームズとリリーを助ける。
だけど、それだけだ。
「サクラ・・・」
「なに?」
「その、呪い・・・・・・・・・まさか」
もう、笑うしかなかった。
そうよ。これをあたしにかけたのは、あなたのお母様。
あんたの母親が、突然やってきて、あんたに近づくなってかけてった。
とんだお門違い。
どうしてくれる。
なんと、この呪い、解けないんですってよ?
いまだに解く方法がないんですって。
みんな、呪いを解く前に自殺したり、狂ってるから。
だから、呪いを抑えるために、感情を抑えて、髪を特殊な薬に浸したハサミで切った。
ばたばたとあわただしい足音と共に姿を現したのは、マクゴナガル先生だった。
「ああ・・・・・・ミス・キリュウ・・・なんてこと」
唇を震わせて青い顔のマクゴナガル先生と、後を追いかけてきた先生たちに、あたしは、静かに涙をこぼした。
中庭についた途端、ひっぱたかれた。しかも顔。
痛いっつの。
「お前、いい加減にしろよ」
「なんで?」
聞いてくれるんじゃ、なかったの?
あたしの話を、聞いてくれるんじゃなかったの?ねえ?
「お前には、失望した」
なんで、そんなこと言われなきゃならないの?
そこまで言われて、どうして我慢しなきゃならないの?
「そこまでやることか?仮にも下級生だぞ」
「それが、どうかした?」
上級生に向かって、退学しろとか言って、しないなら怪我させるぞとまで言うような女に、 なんの気遣いが必要なの?
大体、大体ねえ!あれやったのはあの子本人だっての!
「お前の態度も、やり方も、見ていて不愉快だ」
「あなたが不愉快なのと、あたしが今不愉快な思いをさせられてるの、どうしてあたしだけ が我慢しなければならないのかわからないわ」
この状況の、この相手で、なんであたしがんなこと言われなきゃならん!!
あたしにだって、我慢の限界というものがある。
すこしは誇りというものを持ったらどうなのだ。あの女。
「あなたならわかると思ってたけど。もう少し周囲を見て・・・」
ぎゅっと、シリウスの眉間にしわが寄った。
「お前、いつもそうだよな。おせっかいな女。俺に要求してくるなよ。うざいんだけど?」
頭が、真っ白になった。
ああ、そう。
そう思ってたんだ。
クスクスと笑う女の子たちの声が聞こえる。
うざいって。
そう、思ってたんだ。
だから、あたしがこの子にどういわれてようと、周りにどんな思いをさせられてようと、お前のせいだって片付けたんだ。
だから、あたしよりあの子を信じたんだ。
口では、お前の言い分を聞くとか言ってたのに。
口だけで、本当は、何一つ、あたしを信じる気などなかったのだ。
感情も、何もかも、ごっそりぬけおちた。
そうなんだ、と思った。
理不尽だ、とか。
なんであたしがこんな目に、とか。
思ってたことは色々あったけど。
だけど、なによりも、腹が立ったのは。
あたしは、わかっていて欲しかったんだ。
シリウスに。ジェームズに。リリーに。セブルスに。
あたしは、あたしという人間だと。
ルシウスにも、ベラトリクスにも、ダンブルドアにも。
あたしという人間を、信じていて欲しかったのだ。
あたしが、みんなを大切にしてるって。
みんなのことを好きだと、それだけは、信じていてくれると、そう思っていたのだ。
だから、がまんなんて、いくらだって出来た。
何をされたって、何を思われたって、みんなが味方でいてくれるなら、それでいいと、そう、思えたから。
なのに。
なんかもう、いろんなものがぐるぐるしてた。
「なんで」
「なんだよ」
「なんで、こんなことに、なるんだろうねえ・・・」
「は?」
なにいって、といいかけたシリウスの顔が凍りついた。
「きゃー!!!」
つんざくような悲鳴が聞こえた。
ああ、頭が重い。しかも動いてる。
あの呪いが、発動したらしい。
笑いが漏れる。
もう、いいや。
もう、頑張らなくていいや。
我慢しなくて、いいや。
「おまえ・・・お前、それ・・・」
「別に?あなたに関係ないでしょ?」
震える手。青ざめた顔。
そんな顔するぐらいなら、最初から、言わなきゃいいのに。
「いやああああ!!近寄らないで!」
「メデューサの呪い・・・・・・!」
その言葉に、あたしは、笑った。
声を上げて、笑った。
だって笑うしかないじゃない。
蛇があたしの頭を彩る。
神話に記された、女神に逆らって髪は蛇、見たもの全てが石になるという呪いをかけられた、女。
メデューサ。
それと同じ姿にされる、呪い。
髪は蛇となってうねり、肌は緑に染まり、目は赤く輝く。
爪は黄色くなって長く伸び、舌は細く長く先が二股になって。
歯がとがって、牙のように光る。
誰もが見て恐怖し、石になったと伝えられる姿そのままに。
見下ろした手は、緑色に染まっていた。
いっそ、本当にそうなればいいのに。
そうしたら、この人たちを、石に変えてしまえるのに。
なのに、姿ばかり恐ろしくて、能力は使えないのだ。
一歩、踏み出す。
「いやああああ!!」
叫ぶ女の子達にも、なんの感慨も沸かなかった。
手を伸ばして、ジラ・マッケンジーを捕まえる。
もう、狂ったように首を振って、悲鳴をあげている。
「いい加減にしなさいよ?あたしは、そんなに温厚な人間じゃない。そこまでいわれて、そこまでされて、黙ってるなんてこと、ありえないわ」
こちらの言うことが聞こえているのかいないのか。
さっぱり聞いていない様子にむかついて、その両頬をひっぱたく。
「聞きなさい?」
こくこくとうなずくその身体がガタガタ震えていた。
わからないでもないけど。
最初自分で見たとき、自分で気絶したもの。
あまりの恐ろしい姿に。
「あたしは、あなたにバカにされる覚えも、嫌がらせをされる覚えもないわ。この先、もし、同じことをするなら、あたしは、あんたを許さない」
ジラの目に映った自分の姿のあまりの恐ろしさに苦笑する。
そうしたら、口が耳まで裂けた。
ああ、もう、笑うしかないね。
「証拠があろうとなかろうと、徹底的に報復するから、覚えておきなさい?」
がくがくと頷いたジラを放した途端、緊張の糸が切れたように気絶した。
ふん。
他愛もない。
シリウスに向かって投げつける。
そんなに大事な彼女なら、大事に大事にしなさいよ。
あたしより、友達であるあたしなんて、どれだけ傷つけてもいいと思えるぐらい大切な子なんでしょ?
それとも、あたしは、もう友達だとすら思われていなかったんだろうか。
みんなが、シリウスがあたしを大切だと思ってるなんていうから、勘違いしたのかもしれない。
シリウスは、あたしを友だなんて、思ってない。
なのにあたしはずっと友達のつもりで、彼に信頼されてると思って、いた。
うっとうしかったでしょ?ごめんね。
もう、いいから。
もう、二度と、あなたに近づかない。声もかけない。
あたしは、あたしが満足するために、あなたとジェームズとリリーを助ける。
だけど、それだけだ。
「サクラ・・・」
「なに?」
「その、呪い・・・・・・・・・まさか」
もう、笑うしかなかった。
そうよ。これをあたしにかけたのは、あなたのお母様。
あんたの母親が、突然やってきて、あんたに近づくなってかけてった。
とんだお門違い。
どうしてくれる。
なんと、この呪い、解けないんですってよ?
いまだに解く方法がないんですって。
みんな、呪いを解く前に自殺したり、狂ってるから。
だから、呪いを抑えるために、感情を抑えて、髪を特殊な薬に浸したハサミで切った。
ばたばたとあわただしい足音と共に姿を現したのは、マクゴナガル先生だった。
「ああ・・・・・・ミス・キリュウ・・・なんてこと」
唇を震わせて青い顔のマクゴナガル先生と、後を追いかけてきた先生たちに、あたしは、静かに涙をこぼした。